カラーバターとは? 黒髪・白髪も染まる? 使い方や色持ち、メリット・デメリットを解説

カラーバターを使えば、絵の具で描いたような鮮やかな髪色になります。
しかし、カラーバターは使い方を間違うと失敗しやすいカラー剤です。
そこで今回は【カラーバターとは? 黒髪・白髪も染まる?使い方や色持ち、メリット・デメリットを解説】というテーマでシェア。
カラーバターとは、どのようなものかがすべてわかります。
Last Updated:2023/2/14

カラーバターとは


一般的にカラーバターは、塩基性カラーと呼ばれています。
カラートリートメントなども塩基性カラーの仲間が多いです。
一方、通常のカラーはアルカリカラーです。
塩基性カラーとアルカリカラーの染まり方は、まったく反対と言えます。
同じカラー剤でも使い方や染まり方が異なるので注意。
特にカラーバターに関しては、扱いが難しいため置いていない美容室も多いです。
もし、カラーバターを使ったカラーを美容室でしたいなら、対応しているか確認しましょう。

カラーバターでカラーリングするメリット

カラーバターとは、非常にメリットの多いカラーです。
ここではカラーバターのメリットを4つに分けて紹介します。

一般的なヘアカラーよりダメージが少ない

通常のカラー剤には、アルカリが含まれています。
アルカリはカラーのみならず、パーマや縮毛矯正の液など多くのものに含まれている成分です。
カラーに関してのアルカリの働きは、髪を明るくすることです。
アルカリなしでは、髪は明るくなりません。
つまり、通常のカラーにアルカリは必要不可欠な成分と言えます。
その反面、アルカリは髪にダメージを与えるデメリットもあります。

一方、カラーバターにはアルカリが含まれていません。
アルカリのないカラーバターは、髪に使用してもダメージがほとんどないです。
そのため、傷んだ髪に対してもダメージを気にせずに染められます。

発色が良い

カラーバターの最大の特徴は、発色の良さです。
カラー剤も発色は良いですが、カラーバターと比較すると少し落ちます。
発色の良さを活かして、カラーバターはインナーカラーやグラデーションカラーに使われること多いです。
「とにかく、発色の良い髪色にしたい!」と思うなら、カラーバターが最も効果的と言えます。


色の組み合わせでカラーバリエーションが楽しめる

カラーバターは、カラー剤のように混ぜて使うことが可能です。
パープルを作りたかったら、ブルーとレッドを混ぜます。
カラーバターを混ぜて使うことで、無限にカラーバリエーションが増やせます。

ただし、カラーバターを混ぜて使う際の注意点もあります。
それは、3色以上のカラーバターを混ぜると色が濁ることです。
絵の具をイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。

赤と青と黄の3色の絵の具を混ぜたとします。
するとお互いの色が混ざってしまい、キレイに発色しません。
カラーバターにも絵の具と同じことが言えます。
カラーバターを混ぜて使うなら、2色までと覚えておきましょう。
それ以上、混ぜてもカラーバター本来の発色の良さが出ません。

色落ち中の色味も楽しめる

カラーバターとカラー剤の色落ちは違います。
カラー剤は色落ちすると、金髪になるのが一般的です。
しかし、カラーバターは色落ちしても金髪になりません。
例えば、レッドで染めるとオレンジっぽく色落ちします。
このようにカラーバターは、完全に色落ちしない特徴があります。
少しでも色落ちを楽しみたいなら、カラーバターがおすすめです。

カラーバターのデメリット

カラーバターはメリットと同じくらいデメリットも多いカラー剤です。
カラーバターを使うならで必ずデメリットは、知っておかないといけません。
それくらいカラーバターのデメリットは大きいです。

色持ちがよくない

カラーバターの色持ちは、よくありません。
しかし色落ちに関しては、カラーバターだから特別早いわけではないです。
カラーバターと通常のカラーも、ブリーチしていると色落ちは早くなります。
つまり色落ちに関しては、ブリーチしているカラーと同じということです。

ブリーチなしの黒髪は染まらない

お客様から、「黒髪にカラーバターを塗っても染まりますか?」と聞かれることがあります。
答えはもちろんNOです。

記事中でも説明しましたが、カラーバターにはアルカリが含まれていません。
アルカリのないカラーバターは、髪を明るくする力を持っていないのです。
黒い画用紙に赤ペンで文字を書いても、赤が発色しないのをイメージしてもらうと分かりやすいです。
そのため、黒髪にカラーバターを塗ってもまったく効果はありません。
さらに黒髪以外のブリーチをしていない髪に使っても同じです。
カラーバターを使うなら、ブリーチで髪を明るくしてからが基本です。

白髪に使うとムラになることがある

カラーバターを白髪に使うと、ブリーチなしでも染まります。
しかし、色ムラになることも多いです。
なぜなら、白髪はすべてがキレイに白いわけではないからです。
真っ白な白髪もあれば、若干黄色っぽい白髪もあります。
染める前の髪色の状態がバラバラだと、染まり方もムラになります。

カラーバターを使うと次回のカラーがやりづらくなる

先ほども説明したようにカラーバターは、色落ちしますが金髪になりません。
つまり、次回のカラーまで多少の色が残り続けることになります。
色が残り続けると非常に厄介です。
なぜなら、希望の色に染まりづらくなるからです。

例えば、レッドで染めてオレンジに色落ちしたとします。
その状態からブルーに染めたくてもオレンジが邪魔して染まりません。
さらに色落ち後のオレンジは、ブリーチを使っても落ちない可能性も高いです。

カラーバターとは【発色は良いが次回のカラーがやりづらい】と覚えておきましょう、

カラーバターの使い方・カラーリング方法


カラーバターの使い方を紹介します。
この使い方を失敗するとブリーチをしていてもキレイに染まりません。
それほど、カラーバターの使い方は難しいです。

カラーバターはブリーチして使う

カラーバターには髪を明るくする力がないので、ブリーチをする必要があります。
このブリーチによる色の抜け方ですべてが決まります。
それくらい、カラーバターにはブリーチが重要です。
色ムラのないようにキレイにブリーチをしてください。
ここで色ムラになると、カラーバターを塗っても色ムラになるだけです。

ブリーチ1回では染まりに限界がある

カラーバターを使って透明感のある青髪にしたかったら、ブリーチ1回では難しいかもしれません。
確実にいくならブリーチを2回してあげましょう。
透明感のある色は、基本的にブリーチ1回だと発色が難しいです。
なぜなら、寒色系は暖色系と比較して色の力が弱いからです。
寒色系に染めるなら、ブリーチを2回したほうが失敗がありません。
髪のダメージが気になる方でブリーチを1回で抑えたいなら、暖色系を選びましょう。

カラーバターを使う際の注意点

カラーバターを使う際は、注意すべきことが多いです。
特に道具の準備は重要。
ちゃんと道具を準備しないと、あとが大変になります。

派手に染める場合は事前にブリーチが必要

記事中で何度も説明していますが、カラーバターには明るくする力がありません。
そのため、ブリーチで髪を明るくする必要があります。
読者の中でカラーバターをセルフでやりたい方は、ブリーチは3個くらい購入しておきましょう。
ブリーチでキレイに抜けないと、どんなカラーバターを使っても無駄です。
もし、この時点でセルフに自信がないなと思ったら、美容室で染めてもらうのがおすすめです。

必ず手袋をつけて使う

カラーバターを使う上で手袋は必須です。
カラー剤と違い、カラーバターは手に付着するとなかなか取れません。
石鹸で手を洗っても取れないので注意。
必ず手袋をしてから使いましょう。

さらに壁などにカラーバターが付着すると厄介です。
お湯で流す程度じゃ落ちません。
「激落ち君」のようなスポンジが必要になってきます。
セルフでカラーバターを使って染めるなら、壁に付着してもいいように風呂場でしてください。
汚れてもすぐに洗い流せます。

ダメージがある箇所はあとから塗る

カラーバターは、ダメージレベルが高い箇所ほど染まりやすいです。
そのため、ダメージがある箇所は最後に染めると色ムラになりづらいです。

セルフだとこのような塗り分けが難しくなってきます。
ハイダメージの人は、セルフではなく美容室にお任せするのがおすすめ。

おすすめ! 人気のカラーバター


カラーバターを販売しているメーカーは多いです。
しかし、ほとんどの美容室で使われているカラーバターのメーカーは3種類くらい。
つまり、人気なカラーバターだけに集中しているということです。

カラーバターで人気は「エンシェールズ」

「カラーバターと言えばエンシェールズ」というくらい人気です。
一般の方から美容師まで幅広く使われています。
「どのカラーバターを使えばいいかわからない」みたいな人は、エンシェールズを使えば間違いありません。

エンシェールズのカラーバターのカラーバリエーション

エンシェールズの特徴は、圧倒的な色の多さです。
色の多さに関しては、他のメーカーの比ではありません。
カラーバリエーションが多いので、必ずお気に入りの色が見つかるはず。
しかし、色の種類の多いエンシェールズにも注意点があります。

それは廃番も多いということです。
エンシェールズは、新色が出ると同時に廃番も発生します。
そのため「いつも使っていた色がなくなってる」みたいなパターンは多いです。
お気に入りの色を見つけたら、まとめ買いが必要かもしれません。

ドンキでも買える? エンシェールズ取扱店

エンシェールズは、ドンキなどでも買えるカラーバターです。
気軽に購入できるのもエンシェールズのメリットかもしれません。
ただし、ドンキなどでは販売しているエンシェールズのカラーバリエーションは少ないです。
好きなカラーバリエーションから選びたいなら、エンシェールズ取扱店から買いましょう。

エンシェールズは通販でも購入可能

先ほど「市販だとカラーバリエーションが少ない」と説明しました。
しかし、通販ならそのような心配はありません。
ここでは、私自身が営業でも使っている、おすすめのカラーバターを紹介。
カラーバターは、ブリーチの回数次第で染まり方が変わります。
染めるためのブリーチ回数にも注目してください。

エンシェールズ カラートリートメントバター オーシャンブルー


エンシェールズを使って青髪にするなら、オーシャンブルー1択です。
天気の良い日の空のような発色をしてくれます。
美容室だとブリーチ1回で染まりますが、セルフだとブリーチは2回必要です。
一般的な青髪にしたい人は、オーシャンブルーを使ってみてください。

メーカー クリップジョイント
ブランド エンシェールズ
容 量 200g
カラー オーシャンブルー
※他のカラーは商品詳細ページ、または美通販カタログ内でご確認ください。
価 格 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。)
商品番号 00075597

美通販でこの商品の詳細を見る

公式HPでこの商品の詳細を見る

エンシェールズ カラートリートメントバター キャンディーピンク


淡くて薄いピンクにするなら、キャンディーピンクを使いましょう。
エンシェールズには、ブラッシュピンクという色もあります。
そちらは濃いめのピンクを出したいときにおすすめ。
透明感のあるピンクなら、キャンディーピンクの方が発色しやすいです。
ブリーチは1回でOK!

メーカー クリップジョイント
ブランド エンシェールズ
容 量 200g
カラー キャンディーピンク
※他のカラーは商品詳細ページ、または美通販カタログ内でご確認ください。
価 格 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。)
商品番号 00128956

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エンシェールズ カラートリートメントバター ショッキングパープル


紫を発色させるショッキングパープルです。
ショッキングパープル特有の濃い色は、セルフでも色ムラに見えづらいです。
そのため、安心して染めることが可能!
ブリーチも1回で染まる人気のカラーバターです。

メーカー クリップジョイント
ブランド エンシェールズ
容 量 200g
カラー ショッキングパープル
※他のカラーは商品詳細ページ、または美通販カタログ内でご確認ください。
価 格 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。)
商品番号 00075594

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カラーバターとは発色が良いが扱いが難しいカラー


今回のテーマ【カラーバターとは? 黒髪・白髪も染まる? 使い方や色持ち、メリット・デメリットを解説】についてまとめていきます。

・カラーバターにはアルカリが含まれていない
・カラーバターは髪へのダメージがほとんどない
・カラーバターを使うならブリーチは必須
・寒色系にカラーバターを使って染めるならブリーチは2回必要
・エンシェールズはカラーバターの中で一番人気

カラーバターは、メリットやデメリットを把握して使う必要があります。
「発色が良いから使おう!」みたいな感覚だと、確実に失敗します。
特に寒色系は、失敗しやすいので注意してください。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

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宇井一八フリーランスヘアスタイリスト兼ウェブライター

投稿者の過去記事

福岡理容美容高等専門学校を卒業。2店舗のサロンを経て2017年にフリーランスのヘアスタイリストとして活動をスタート。カラー比率は、80%以上でブリーチを使ったカラーや明るい白髪染めなど、あらゆるヘアカラーが得意分野。
現在は、ヘアスタイリストとして活動の傍らウェブライター業や百貨店とUUU計画(ユーケイカク)という名前でアートイベントの主催を運営中。
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