美容室ではインスタの影響もあり、ブリーチをされるお客様が増えてきました。しかし、ブリーチを全く使ったことのない美容室も実は多いです。そこで今回は、プロに使って欲しいブリーチ剤の中で人気のアイテムを紹介したいと思います。ブリーチをよく使う美容室から、これからブリーチを導入しようと思う美容室まで参考なれば嬉しいです。正しいブリーチ剤を選ぶだけでカラーのやりやすさが全く違ってきますよ。
美容室で使われている人気のブリーチ剤
ブリーチ剤と言っても、実はパウダータイプやペーストタイプなど様々です。「ブリーチ剤=色が抜けるほうが良い」みたいに思われがちですが、そういうわけではありません。あくまでブリーチ剤は、髪質を見極めて使い分けるほうが良いです。
個人的には、2種類くらいのブリーチ剤を美容室で準備してもらえるのがベスト。
ブリーチ剤の中でも人気のアイテムを厳選しました。
シュワルツコフのファイバープレックスです。このブリーチは、おそらく現役美容師、理容師の中で最も人気のあるブリーチ剤ではないでしょうか。
ファイバープレックスのメリット2つ。
- ちょうど良いリフトアップ力
- ブリーチ後の圧倒的な髪の手触りの良さ
髪を傷めず色を抜きたいブリーチといえばファイバープレックス、と言われるくらい人気のアイテムです。実際にシュワルツコフ自体もブリーチによる「髪の枝毛を90%カットする」という、うたい文句で販売をしています。
このブリーチ剤を使えばわかりますが、ブリーチ後の髪がトリートメントをつけなくても手触りが良いです。ブリーチした後の髪はキシついてしまうのが一般的だと思います。そこを感じさせないファイバープレックスは、かなりレベルの高い商品と言えるでしょう。
どのブリーチ剤を買えばいいか迷っている人は、ファイバープレックスを使えば間違いなしです。
メーカー | シュワルツコフ |
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ブランド | ファイバープレックス |
サイズ | 450g |
使用オキシ | イゴラオキシジェンタ(6%) |
混合比 | パウダー1:オキシ2~3 |
サロン価格 | 3,800円 |
商品番号 | 113973 |
T.R&Dのブリーチサプリメントです。このブリーチ剤の最大の特徴は、驚愕の髪へのダメージの低さです。実はブリーチカラーを得意とする美容師の中では、人気のブリーチ剤であったりします。
ブリーチサプリメントというブリーチ剤は、他のブリーチ剤とは全く違うジャンルと言っていいでしょう。他のブリーチ剤は、基本的に髪を明るくすることを前提に作られている場合がほとんどです。
ブリーチサプリメントに至っては、「髪へのダメージを最小限にすること」を目的に作られています。そのため、リフトアップ力は先ほど紹介したファイバープレックスより格段に弱いです。
実際にサロンワークでこのブリーチ剤を使うとしたら、黒髪ではなく既にブリーチしてある髪への使用がおすすめ。ブリーチしてある髪は、ダメージが蓄積されているので通常のブリーチ剤を使うと危険です。ブリーチ毛など髪のダメージが高い部分に使用するようにしましょう。
サイズ | 100g |
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価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページでご確認ください。) |
商品番号 | 120852 |
調合比率 | 詳しくはこちら |
マニックパニックのホワイトボムです。マニックパニックといえばカラーバターなどで有名ですが、ブリーチ剤も優れものです。ホワイトボムはブリーチ力も強く、一気に色を抜いてくれる効果があります。
先ほど紹介したファイバープレックス、パウダーブリーチより「色を抜いてくれる力は最も強いアイテム」です。なかなか色が抜けないお客様に使うと良いかもしれません。リフトアップする時間も早いので、ホワイトカラーのような何度もブリーチが必要なカラーの時短にもなります。
メーカー | マニックパニック |
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ブランド | ホワイトボム |
サイズ | 350g |
使用オキシ | ホワイトボムオキシ(6%) |
混合比 | パウダー1:オキシ2~3 |
サロン価格 | 4,200円 |
商品番号 | 104562 |
ブリーチ剤を選ぶときのポイント
最近のカラーは、正直ブリーチ1回じゃできない色が非常に多くなっています。ホワイトカラーやビビットな青色などは、ブリーチが2回以上必要になるケースがほとんどです。ブリーチ力が低いと1回で済むはずだったブリーチを2回しないといけなくなる可能性もあります。
ブリーチ剤を選ぶときのポイントを以下の3つにまとめてみました。
- ブリーチの強弱
- 髪へのダメージ
- ブリーチ剤の価格
なぜ、この3つが選ぶ基準になるかを説明していきます。
1.ブリーチの強さ
ブリーチ剤を選ぶときに最も大事なのがブリーチ力です。このブリーチ力とは、強ければ強いほど良いというものではありません。色の抜けが強いものと弱いもの、2つあると使い分けができるので便利です。
先ほど紹介したブリーチ剤だったら、色の抜けが高いファイバープレックスかホワイトボムのどちらかになってきます。色の抜けが弱いブリーチ剤では、ブリーチサプリを用意すると良いでしょう。
2.髪へのダメージ
ブリーチ剤を使う上で避けて通れないのが髪へのダメージです。既にブリーチをしているお客様に対して使えるように、髪へのダメージが低いブリーチ剤を準備しておく必要があります。
私が使ってきた中では、ブリーチサプリが最も髪へのダメージが低いです。一度、試してみてください。
3.ブリーチ剤の価格
美容室を経営していく上で材料の価格は大事です。いくら売上を上げても材料費が高いと利益率が下がってしまいます。
ブリーチ剤の中には小分けになっている商品もあり、価格も安いです。ブリーチ客が少ない美容室は、業務用サイズのブリーチ剤も良いですが小分けになっているブリーチ剤から使ってみると良いかもしれません。
ブリーチ剤を使用する際のコツ
ブリーチ剤を使用する際は、この3つを意識してみてください。
- ブリーチ剤の塗るスピード
- ブリーチ剤の塗布量
- ブリーチの放置時間
ブリーチは本当に扱いが難しいアイテムです。これを守らないと、思ったよりも明るくならなかったり、色ムラになったりする恐れがあります。
1.ブリーチ剤を塗るスピード
ブリーチ剤を塗るスピードは、かなり重要になってきます。通常のカラーと違い、ブリーチは塗った瞬間から色が抜けていくので、とにかくスピード重視です。スタッフがいる美容室の場合は、できるだけ2人で塗ることをおすすめします。
色の抜け方にムラができると、その後に塗るカラーが難しくなるのでスピードを意識しましょう。
2.ブリーチ剤の塗布量
ブリーチは塗布量がそのまま色の抜け方に影響します。
ブリーチ剤を塗るときのコツとしては、スライス幅を1cmで取って塗布量は多めに塗ることです。髪の毛を包み込むような感じで塗らないと色ムラになります。
塗布量の基準としては、通常のカラーの1.3倍くらいで塗ってあげるのがベスト。塗るスピードを意識するあまり、塗布量が少なくなってしまう場合があるので注意が必要です。
塗布量を多めに塗るコツとしては、「ハケを寝かせるようにして塗る」と多めに塗れます。ハケを立てて塗ると塗布量が少なくなってしまうので、必ず寝かせて塗りましょう。
3.ブリーチの放置時間
ブリーチの放置時間に関しては、美容師によってかなり変わってくるのではないでしょうか。通常のカラーのように20分を目安に放置する人もいれば、30分以上放置する人もいます。
私のおすすめは、かなり長めになりますが40分前後。理由としては、放置時間の目安である20分以降もブリーチの色が抜け続けるからです。
さらに、最近のカラーはブリーチ1回でもできないくらい透明感のある色が人気。そのため、できるだけブリーチ1回で色を抜いていきたいので、放置時間を長めに設定しています。
ブリーチ後のアドバイス方法
ブリーチ後のアドバイスとしては2つです。
- 髪のダメージケア
- 色落ち防止
この2つは非常に大事なので、お客様にアドバイスをするようにしましょう。
ブリーチ後の髪のダメージケアは“洗い流さないトリートメント”
ブリーチをした髪は、パサついてまとまりがなくなっています。シャンプー後のトリートメントも大事ですが、洗い流さないトリートメントを使うようにアドバイスをしましょう。
髪のまとまりに関しては、普通のトリートメントよりも洗い流さないトリートメントのほうが効果的。洗い流さないトリートメントの使い方としは、ドライヤーで乾かす前に髪の中間から毛先にかけて塗ってあげるだけです。
ブリーチ後の色落ち防止は“ムラシャン”
ブリーチを使ったカラーの色落ちは非常に早いです。色落ち防止ためのムラシャンを使ってあげるようにしましょう。
ムラシャンに関しては、ブリーチをする時点でお客様に使ってもらうように声かけが必須です。ムラシャンを使わなかったら、1週間もすれば半分以上色落ちをしてしまいます。
ブリーチ剤選びの基準と使用時のポイントまとめ
今回の記事をまとめていきます。
ブリーチ剤を選ぶときの基準は、この3つ。
- ブリーチの強弱
- ブリーチのダメージ量
- ブリーチの価格
ブリーチを塗るときのポイントは、この3つ。
- ブリーチの塗るスピード
- ブリーチの塗布量
- ブリーチの放置時間
以上のことを守るようにしましょう。
この記事で紹介したブリーチ剤で人気のある3つは、すべて私自身使っていますが本当におすすめです。特にファイバープレックスに関しては、多く美容師さんが愛用しているアイテムと言えます。これからブリーチカラーに力を入れようと思っている美容室は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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