現在では災害が増えているため、お客様が来店中に被災するリスクが高まっています。来店中に被災すると、お客様が大変な状態で帰宅しなければいけなくなるでしょう。それを少しでも抑えるために、防災アイテムを用意しておいてください。美容室専用の防災グッズや、日常でもよく使うものまで、幅広く用意しておくと安心です。
美容室で準備しておきたい防災対策
ここ最近は、自然の猛威を感じる機会が増えています。温暖化によって台風などの暴風や大雨などで、誰でも被災してしまう可能性は十分にあるでしょう。防災意識が高まっている中、自宅だけでなく、美容室での防災もしておくと安心です。
通常の防災対策もしておきつつ、美容室ならではの対策もしておきましょう。例えばお客様が美容室に来店している状態で、被災してしまったら、どうなってしまうでしょうか? そのお客様を置いて逃げるわけにもいけません。だからこそ美容室の防災対策が必要になってきます。
- 断水してもきれいに髪を洗える
- 安全な状態で避難できる
- ある程度の備蓄がある など
つまり「施術中に被災しても問題ない状態を作る」のが、美容室での防災対策です。
水の確保・節水
美容室での被災で問題になるのが、「お客様の髪を洗えない」といったところでしょう。そもそも美容室での施術の多くが薬剤を使っているため、洗い流せないとお客様の髪が大変な状態になってしまいます。
大きな災害でなくても、意外にちょっとした出来事で、水が確保できなくなるでしょう。例えば「ヘアカラーをしているお客様がいるのに、急な停電でお湯が出なくなった」なんてよくあります。これはオール電化が進んでおり、美容室の多くが停電ひとつでシャンプーができなくなるわけです。
そこで水を備蓄しておきましょう。
髪の量や施術内容などで変わりますが、一般的に1人で使う水の量は「60リットル」とされています。これだけ以上の水の量を、毎日使う水とは別で備蓄しておくと問題ありません。
実際に被災すれば60リットルで足りなくなるケースも多いでしょう。そこでできるだけ少なく使っても、髪がきれいに洗えるように練習しておくと安心です。今来店しているお客様全てを、備蓄している水で対処できるようになっておいてください。
シャンプークロス
髪を洗うとなったら、そのままの状態で洗うと、服が汚れてしまいます。そもそも被災すれば、服を洗うチャンスが減ってしまうので、汚さない配慮は通常時より高めておきましょう。そのためにシャンプークロスが必要になります。
種 類 | ケープ、シャンプー・ヘアダイ兼用 |
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サイズ | 前丈26×幅85cm、首周り約55cm前後、後丈57cm |
カラー | 若草、ピンク、サーモンピンク、イエロー、サックス、ホワイト、ブラック、ブラウン |
材 質 | ナイロン100% 防水 |
留め部 | マジックテープ(首1点で留める) |
定 価 | |
商品番号 | 10316 |
極端に多くのシャンプークロスを用意する必要はありません。タオルなどで汚れを拭き取ってしまえば、使いまわしができるので、備蓄用で余分に避けておくと安心です。
とはいえ、ひとつだけでは待ち時間や衛生面も気になるお客様がいるかもしれません。そのあたりも配慮して、複数のシャンプークロスを用意しておいてください。
キャップ類
キャップ類も防災グッズと一緒に完備しておくと、何かと便利です。通常通りの施術ができるのもポイントですが、節水対策としても役立つのがキャップの魅力になります。
特にパーマのために使う透明のヘアキャップは、防災グッズとしておすすめです。
お客様の頭に付けた状態で水を入れると、水を洗い流さずに汚れを落としてしまいます。ただし、お客様に額を抑えて手伝ってもらわないと、きれいに使えません。そのあたりは災害だからと、うまく協力してもらえるように説得すればいいでしょう。
それだけでなく、予備として耳用のキャップも用意しておくと、何かあった時に役立ちます。
小さく収納ができるので、ヘアキャップと同様にかさばらないのがポイントです。
タオル
タオルに関しても、防災グッズとして有効なアイテムです。施術中に断水して水が使えなかったとしても、汚れを拭き取るのに役立つでしょう。
例えばヘアカラーの薬剤が付きっぱなしで、洗い流すのに水が足りなさそうなら、使った水を溜めておいてください。そしてその水をタオルに含ませて、汚れを拭き取るだけでも、かなり効果があります。節水対策のためにもタオルは多めに用意しておくと安心です。
また薬剤を洗い流す前にも、余分な薬剤を拭き取るために、タオルを活用しても節水効果がさらに上がります。もちろん美容室での施術以外にも、ケガをした際の応急処置としても使えるでしょう。使い方としても幅広いので、持っておいて損のないアイテムです。
容 量 | 30枚入 |
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サイズ | 84×24cm |
材 質 | 不織布(セルロース60%、ポリエステル40%) |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 122544 |
ガムテープ・養生テープ・ダンボール
防災は事前に災害が起こると予想できると、被害が最小限に抑えられます。その際に役立つのが、養生テープやガムテープです。
窓ガラスが割れるのを抑えるのに役立つアイテムで、対角線上まっすぐ貼って、さらに縦横にもまっすぐテープを貼ってみてください。これだけでガラスの強度が上がって、割れるのを抑えられます。
- テープが破れるほどの負荷がかかる
- テープを貼っていないところに負荷がかかる
いくらテープで補強したところで、この2つのパターンに当てはまると窓ガラスが割れます。安心しきらず、災害の危険がある場合は、危険な場所から離れましょう。
特に美容室は大きい窓ガラスを使って、ショーウィンドウのようにしているお店も多いはずです。ガラスが大きくなれば、割れるリスクが高くなるだけに、補強は必須になります。ガムテープや養生テープは用意しておいてください。
またダンボールも多めにストックしておくと、被災後に役立つでしょう。大きく広げて立てらせると、目隠しになります。箱にした状態で、中に斜めのダンボールを仕切りに入れておくと強度が上がり、それをたくさん並べるとベッド変わりにもなるでしょう。
テープなどで補強してあげると、さらに被災後に役立つアイテムになるはずです。
メーカー | タチバナ産業 |
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サイズ | 使用時:約171×81×30cm 収納時:約86×46×25cm |
材 質 | 強化段ボール製 |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 125102 |
普段から行いたい美容室の防災チェック
防災対策として最も有効なのが、日ごろの高い意識です。予防できるものがあるなら、事前にチェックしておき、被害が大きくならないように対策しておいてください。
- 落下物の点検
- 転倒して危険なものがないか確認
- 避難経路を確認して把握
- 消化装置の確認
- 非常食、飲料水の確保
- 非常バッグの完備
せめてこれだけの項目を日ごろから確認しておき、実際に災害にあっても、被害が抑えられるようにしておきましょう。
落下・転倒物の安全措置の点検
美容室では、通常の住宅よりも落下物や転倒物が多くあります。災害が起こると、お客様がケガをしないように、事前にチェックしておくと安心して営業ができるでしょう。
- エアコン類の下に人が来ないか?
- シャンプーなどの店販類でケガをしない位置に展示してあるか?
- おしゃれな照明類は揺れないように対策をしているか?
- コップなどのガラス製品はプラスチック製に変えているか?
- 大きなガラス窓のそばに、人が来ない対策ができているか? など
このように大きくて、揺れると落ちてきて危険なものはもちろんチェックしておきましょう。エアコンや窓ガラスなどの移動が難しいものは、お客様やスタッフが、営業中に真下に来ない工夫が必要です。
店販類やコップなどのガラス製品などは、落下しにくい対策を施しましょう。コップはプラスチック製にして、落ちてもケガをしないようにするなど、工夫次第でいくらでも被害を抑えられます。店販類はなるべく低い位置に置いておき、人に当たらないようにすればいいでしょう。
避難経路の確保
状況によっては、建物内にいたほうが危険になるケースがあります。そこで迅速に避難ができるように、経路を確保できるようにしておきましょう。上記でも紹介したように、なるべく落下物を減らして、移動しやすく普段の配置に気を付けてみてください。
- 床に落ちたら危険なものが密集していないか?
- 肌に触れたら危険な薬品が人のそばに置かれていないか?
- 非常口が遮断されるものを置いていないか? など
このように避難しやすいように、事前にチェックして防災意識を高く持っておきましょう。もちろん大きな災害の場合、建物の外に避難した後は、どこに避難するべきか知っておくと安心です。地域の防災マップなどを確認しておき、スタッフと共有しておいてください。
消火装置の点検
美容室では火を扱わない仕事だけに、火災に対しての意識を改める必要があります。もちろん美容室の火災がゼロではないので、火災対策は必ず意識しておきましょう。
特にボイラーなどのお湯を沸かす装置があると、そこから火災が発生したというケースもあるくらいです。だからこそ、せめて消火装置の位置くらいは確認しておいてください。また位置が確認できれば、火災装置が動くか点検しておくのも大事です。
- 火災装置に異物が混入していないか?
- 火災報知器が作動するかテストできているか? など
火災報知機が付いている美容室は、本体に付いているボタンを押してみてください。警報装置が「正常です」など、反応がある場合は、うまく作動できています。反応がないなど、故障の可能性があるなら、設置してもらったところに問い合わせてみましょう。
非常食や飲料水の確保
美容室に来ているお客様やスタッフが、帰宅できないケースもあるでしょう。そのためにも非常食や飲料水を、美容室に確保しておくと安心です。食べ物の場合、最低でも3日分を置いておくのが、量としてちょうどいいでしょう。できれば1週間分確保できれば、被災しても困りません。
また非常食も飲料水も、用意してもすぐに傷みます。用意しても無駄になる可能性があるので、それを防ぐためにもローリングストック法を使いましょう。ローリングストック法とは非常食を日常的に使い、傷む前に非常食を消費する方法です。防災用の非常食や飲料水を意識しやすくなるので、試してみてください。
スタッフの人数分の非常用バッグ
建物から避難した場合は、上記で紹介した防災アイテムを、外に持ち出さないといけません。そこで非常用バッグが必要になります。ひとりごとに分けていると、トラブルなく防災アイテムを使えるように鳴るでしょう。
スタッフの人数分を揃えておくと、防災アイテムが足りないといった事態が少なくなります。非常用バッグを揃えておいてみましょう。
家庭でも確認できる防災チェックシート
防災アイテムを揃えられたとしても、傷んだ物は捨てて補充するなど、本当に必要な時に必要な量が足りなくなるリスクがあります。そのリスクを抑えるためには、防災チェックシートを美容室で用意しておきましょう。
各自治体でダウンロードできるようになっているので、スタッフが交代で防災アイテムや、上記で紹介した防災チェック項目を確認しておいてください。
またここ最近、目立った災害が増えているため、防災アイテムが手に入らないケースも増えています。必要なタイミングで手に入らないと、いざという時に危険な思いをするかもしれません。そのリスクを抑えるためにも、足りないものを把握しておきましょう。
美容室でも防災アイテムは必須!定期的にチェックしておこう!
美容室でも、自宅にある防災グッズと同じように、被災しても困らない道具を揃えておく必要があります。またお客様が来店中に被災してしまうと、施術を中断してしまうかもしれません。髪がひどい状態で外に出ると、信頼を失う可能性もあるため、防災アイテムの中に美容室用のアイテムも入れておきましょう。
- パーマで使うヘアキャップや耳キャップ
- 多めに用意したタオル
- シャンプークロス など
上記のものを用意した上に、髪を洗い流すための水も備蓄しておくと安心です。たくさんの量を用意しておいてもいいですが、管理が面倒な時は、ちょっとの量の水で汚れを落とせられるように練習しておいてください。
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