暖房器具の準備はいつ頃から?美容室御用達のヒーターとは

暖房器具はたくさんの種類がありますが、美容室によって使う種類が違うかもしれません。確かに状況に応じて使い分けをするのが、美容室での暖房器具の使い方です。しかし使い方を間違えると、お客様のクレームの対象となってしまいます。それぞれの特徴を把握して、むしろ気遣いができるいい美容室となるように、活用してみてください。

いつ頃から暖房器具を用意しておくべき?


接客業としての側面もある美容室では、お客様に満足して来店できる環境を作るのも大事な要素です。
暖房器具に関しても、用意しておくと気軽に来店してもらえます。

しかしいつ頃用意しておくべきか、迷ってしまうこともあるでしょう。
結論から言ってしまうと、10月~11月下旬までが目安。場所によって寒くなる時期が違うので、あくまで参考程度に読んでいただけたらと思いますが、多くの美容室でこの時期に出すようです。
厳密にいうと、以下のようになります。

北海道、東北 10月ごろ
関東 11月に入って
関西、四国 11月中旬~下旬
九州 11月下旬前後

もちろん1番大事なのは、美容室に来るお客様が基準にしておくのを忘れてはいけません。
最近では、朝から昼にかけての寒暖差が広がっています。
状況に応じてエアコンを付ける時期をずらすなど、臨機応変に対応してみてください。

お客様の満足度を向上させるための暖房器具選び

部屋が寒いと重宝する暖房器具ですが、正しい選び方があります。
部屋の上部にある大型のエアコンだけで、空調を管理しているのなら、その考えは改めたほうがいいでしょう。

そもそも暖房器具は、大きさや仕組みの関係上、どうしても電気代が高くなります。
また適当につけても、お客様によっては満足してくれないケースもあるので、使い方も意識しましょう。

  • 全体を温める器具
  • 部分的に温める器具

せめてこの2つのパターンの暖房器具を用意しておき、部屋の状態をよく見ておいてください。
お客様から寒いといわれてしまう前に、事前準備しておくと印象もよくなるはずです。

エアコン

最も美容室で使われる暖房器具がエアコンでしょう。
どうしても美容室では、様々な施術をするためにたくさん器具も用意しないといけません。
その影響で部屋を広くとる必要があり、エアコンの選び方も重要になってきます。

エアコンというのは暖房に限っていえば、表示されている畳数表示よりも大きめに選ぶのが基本です。
つまり美容室の広さが、15畳だとすれば18畳用のエアコンを選ぶといいでしょう。

またエアコンというのは、「対流式暖房」に分類されます。
空気を少しずつ温める形式なのですが、時間がかかるのが欠点です。
そこでセットでサーキュレーターなどを使い、空気の循環を良くするのを基本として覚えておきましょう。
そして空気も乾燥しがちなので、保湿器などの配慮があれば最高です。

もちろん部屋全体の温度は上がりますが、部分的に温まりにくいところも生まれます。
それを防ぐにはセラミックファンヒーターなどを使って、足元を温めるものも一緒に使いましょう。
このようにエアコンを使う時は、セットで使うものを用意しておくと、満足度はさらにアップできます。

オイルヒーター

エアコンが苦手なお客様もいると思います。
そんな時に役立つのが、オイルヒーターです。
エアコンのように部屋全体を温められる暖房器具ですが、仕組みが少し違います。

エアコンは温めた空気を出して温めるのが基本ですが、オイルヒーターは風を出さずに部屋の空気を温めるのが特徴です。
風を起こさないために乾燥しにくく、音も静かに運用できるでしょう。
このような暖房器具を「輻射式暖房」といいます。
エアコンのデメリットを抑えられた暖房器具のため、一定のファンがいるのも事実です。

しかしエアコンよりも、温める時間がかかるのはデメリットとなります。
冷気が入る場所がある場合は、さらに温まりにくくなるのも大きなデメリットです。

石油ストーブ/ガスストーブ

石油ストーブはエアコンと違って、電気を必要としないのがメリットといえるでしょう。
極端に大きい美容室なら、石油ストーブを候補に入れておくのもひとつの方法になります。

それは空気を温めるエアコンよりも、火を使石油ストーブやガスストーブは、どうしてもパワーに違いが出てくるからです。
もちろん音が静かなので、騒音対策にもなるでしょう。
また電源を用意しなくていいので、場所を選ばないところもポイントです。
急遽使わなかったフロアを開放する場合、石油ストーブなどの電気を使わない暖房器具を用意しておくと、何かと便利になります。

とはいえ、灯油やガスを使うとなれば、独特の臭いが発生するのも覚えておきましょう。
近くにお客様の上着などを置いていると、臭いがついて嫌がるお客様もいます。
酸素が不足気味になる可能性もあるので、換気をする手間がかかるのもデメリットです。
扱い方に注意が必要なので、気軽さが足りないのは気になるところでしょう。

あると重宝する暖房グッズ

美容室は施術で髪を整えている最中は、どうしてもお客様が座りっぱなしになります。
そうなると体が冷えてしまうので、上記の暖房器具とは別に、部分的に温める暖房グッズを用意しておきましょう。

  • 電気ひざ掛け
  • 持ち運び小型ヒーター
  • ゆたんぽ

など

女性は案外冷えを気にする人が多くいます。

エアコンなどの部屋全体を温める暖房器具を使うのと同時に、部分的に体を温めるアイテムを用意しておいてみてください。
接客が丁寧だと感じてくれるので、リピーターとなってくれるかもしれません。

ちょっとしたおもてなしで喜ばれるドリンクメニュー

暖房器具を使えば、体の表面が冷えることはほぼありません。
少なくとも全体を温める暖房器具と、部分的に温めるアイテムの両方を用意しておけば、クレームになるという心配はないでしょう。

しかしお客様の中には、それができて当たり前と思っている人もいるのは確かです。
そこで体が温まるドリンクメニューを使えば、満足してくれる可能性がグンと上がります。
特に体の内側からポカポカしてくるドリンクを用意してみてください。

  • ホットコーヒー
  • チャイミルク
  • ハーブティー

など

血行を良くする自然派成分が入っていると接客時に説明できれば、細かい配慮をしてくれていると、感動してくださるお客様もいます。
ただドリンクを出すのではなく、丁寧に説明するように意識してみましょう。

暖房器具のお手入れ


暖房器具は出したらすぐ使える気軽なものも数多くありますが、使い終わったら手入れをしたほうが、シーズン中に困る心配がなくなります。
手入れをといっても、そこまで難しいものではありません。

エアコン フィルターを洗剤で洗ってホコリも取る
石油ストーブ 灯油を抜き取って使い切り、反射板などを拭き取る
オイルヒーター 掃除機でホコリを吸い取って乾拭き

このようにホコリなどの表面の汚れは、片付ける前にきれいにしておいたほうが、いざ使う時に温まる効率に違いが出てきます。
片付ける時にきれいに掃除しておきましょう。

ちなみに暖房器具を片付けるのは、気温が上がってくる時期に合わせるのが無難です。
一般的に3月下旬ごろとされていますが、これもあくまで目安。お客様が暖かくなったと言い出す前ごろに片付けてみてください。
また全て片付けるのではなく、部分的に温める暖房器具だけを残しておきましょう。
多くのお客様が暖かいといっても、一部の冷え性のお客様がいる時に活用できるからです。
お客様の満足度を上げるためにも、冷える時期は暖房器具を活用してみてください。

冷える頃のおもてなしは暖房器具を!状況に合わせて使い分けが大事!

暖房器具を使うのは、あくまでお客様が寒いと感じる時に限ります。
よく美容室のスタッフが働きやすいように、設定温度などを決めているところもありますが、お客様にとっては適温でないケースもあるでしょう。

暖房器具はあくまでお客様のために使うものです。
出すタイミングなどはお客様目線で決めて、いくつかの種類を用意し、冷え性のお客様には部分的に温められる暖房器具を出してあげてください。
気遣いができるいい美容室と思ってもらえるように、スタッフも気を配るようにしましょう。
 

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メガネセキ美容室オーナー、ライター、元美容師

投稿者の過去記事

美容師として8年以上勤務。薬剤で手荒れがひどくなり、美容師を辞めて現在はWebライター。
地元で美容室を経営しつつ、Webの知識で集客も行っています。

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