美容師 離職率

美容師は1年目の離職率が最も高い!?悩んだときの5つの対策と経営者側の対応

人気の職業のひとつでもある美容師ですが、意外と離職率が高い職業でもあります。美容師の離職率の高さの原因には理想と現実のギャップが挙げられ、最も離職率が高いのが1年目の美容師です。美容師が離職率が高い職業と言われる5つの原因や辞めるか悩んだ時にできること、経営者側が従業員に辞められないためにできることについて説明します。
Last Updated:2020/12/8

美容師の離職率が高い原因

美容師の離職率が高い原因

美容師の離職率は1年目で約50%、10年目では約90%以上だと言われています。

ただし、これは美容師そのものを辞めるという数値ではなく、働いているお店を辞める美容師に対しての数値を指します。したがって、この中には他のお店に移動したり開業のためにお店を辞める人、職種を変える人の全てが含まれているということになります。

しかし、1年目の離職率が約半数ということは美容師という職業が1年以内で辞めたくなるくらい厳しい職業であるということも意味しています。実際になぜ多くの美容師たちは挫折してしまうのか、その理由を確認してみましょう。

給与の安さ

美容師は専門的な仕事であるにもかかわらず、他の職種と比較すると給料が安い仕事でもあります。テレビや雑誌などで話題になるカリスマ美容師は高収入かもしれませんが、特にアシスタントは手取りが少なくさらにシザーやカットウィッグなどの出費もかさみます。

スタイリストになるまでの道のりも長く、それまでは収入が低く出費がかさむことが多い期間を過ごさなければいけないので金銭的にきつい状態に耐えられず辞めてしまう人も多いのです。

美容師は全体的に給料が安いです。
数字でみますと、日本人の平均年収は約410万円ですが、美容師はアシスタント、スタイリスト、オーナーも含め約270万円です。
一般の方々に比べ、約140万円も安いのです。

休みがとれない

美容師はお店の定休日には休みが取れますが、シフト制で他の日には休みが取りにくく連休も取得しにくいので旅行などにも行きにくい職種です。また、仕事の時間も長くオープンからラストまで立ち仕事をしてお店を閉めた後は先輩に付き合ってもらって練習をするので、毎日終電ギリギリまで働くことも珍しくありません。

もちろん、練習時間は仕事に必要なことであるにもかかわらず、残業代は発生しません。自分の時間がほとんど作れないので、ワークライフバランスを重視したい人には向いていない職種だと言えます。

夜は帰るのも遅いし、早く帰って寝たいです。
レッスンも撮影ももうしたくありません。
朝から夜の11時や12時まで働いて、
なんでこんなことしてるのか自分に嫌気がさします。

美容師には福利厚生もない!?

全ての美容室に福利厚生がない訳ではありませんが、美容室は一般企業と比較して福利厚生が整っていないことが多いです。

そのため、社会保険に加入していない美容室に就職すると保険料を半額会社が負担してくれるといったこともないので、自分の負担金額が増えたり失業しても給付金がもらえないなどのデメリットがあるのが現状です。

ただし、美容室らしい福利厚生としてはカットやカラーなどの施術を安く受けられるといったものがあります。しかし、このサービスが受けられる金額も店舗によって違いますし、営業時間外に他の従業員に頼むのが気まずいといった意味ではメリットばかりであるとは言えません。

社会保険 厚生年金に加入している美容室は会社組織になってても2割ぐらいですよね(もっと少ないかも)
加入してる美容室自体少ないのが現実だよね 株式会社なんて誰でも作れるし 会社の規模は関係ないよ
又、雇用保険、労災保険だけ加入してる美容室もたくさんあるよ 会社の負担が少ないからね

接客ストレス

美容室の仕事は接客の仕事で、色々なお客様と接しなければいけない大変な業務もあります。基本的に美容師は施術中にお客様と会話をしながら施術をすることが多いので、高いコミュニケーション能力が求められます。もちろん、中には施術中に話しかけて欲しくないお客様やクレーマーもいます。

色々なお客様がいるからこそ特にミスが多いアシスタント時代には疲れてしまう人も多いのですが、その接客ストレスに対しても上手に対処していかなければいけません。

今辞めたいと思っている原因は、働き始めてからずっと治らない腰痛、体力の問題、1日中人に気を使いながらの接客による精神的ストレスと、元々人を綺麗にして喜んでもらえる仕事をしたいという理由で美容師になったのですが、自分の失敗でお客様が悲しんでしまった時のショックが大きくて怖くて仕方なく、今後もっと大変な失敗してしまった時自分にはとてもそんなリスク背負えないし、そこまでしてやりたくないと思うようになりました。

身体的ストレス

美容師は接客ストレスや人間関係、労働時間による精神的なストレスを抱えることも少なくない職業ですが、立ち仕事が辛かったり薬剤によって手荒れしてしまうなどの身体的ストレスがかかる職業でもあります。

特に身体的ストレスでは仕事を続けることが難しくなり、病院に通いながら美容師の仕事をしたり美容師そのものを諦めてしまうような人もいます。

手荒れは最初は手だけで済むかもしれませんが、病院に行かずに放っておくと全身に広がってしまう恐れもあります。美容師を続けたい場合には、皮膚科に行って塗り薬だけでなく医師と相談した上で飲み薬も処方してもらうと改善しやすくなります。

22歳美容師です。
最近仕事中に急に背中に痛みを感じ、4日ほど無くなりません。
背中の痛みについて少し調べたのですが、最初は疲労からかと思いましたが2日間仕事休みで安静にしてても治らず立っているだけで痛みます。
少し左寄り(肩甲骨の裏あたり)が痛みます。
自分が原因として考えられるのは、姿勢が悪く猫背なのとリュックをいつも使うので肩こりからの痛みなどかと思いましたが初めて背中が痛くなり、しかも急に痛み出したのでなにかほかの原因もあるのかと思い不安になりました。

辞めるべきか悩んだ時はどうすればいい?

辞めるべきか悩んだ時はどうすればいい?

美容師を続けていて複数のことで悩み、他の仕事のほうが良いのではないかと思う人も少なくありません。辞めるべきか悩んだ時にすぐに辞めるという判断をしてしまうと後から後悔することになるかもしれないですし、他の仕事でも辞め癖がついてしまう可能性もあります。

“大変だけどやっぱり美容師として働きたい”と思った時には、美容師を続けていく方法を探していくことが大切です。

美容師を続けるための4つのアドバイスを紹介します。

同期や先輩に相談

美容師をしている人のほとんどは、一度は辞めるべきなのか悩んだことがあるという人が多いです。そういった意味で職場以外の人に相談することも良いかもしれませんが、同じような境遇の同期や先輩にまず相談してみることをおすすめします。

同期の場合は同じような悩みを抱えていて自分だけが悩んでいる訳ではないということがわかって気持ちが楽になるかもしれませんし、先輩からアドバイスがもらえれば辛い時にはどのように乗り越えていけば良いかのヒントを得られるでしょう。

人に話すことで気持ちが軽くなるというメリットもあるので、まずは悩んでいるということを知ってもらった上でその悩みは解消できるのか、どのように悩みを乗り越えれば良いのかを一緒に考えてもらうのが良いと言えます。

アシスタントの時期がふんばりどころ

スタイリストになると条件も上がったりできることが増えて仕事が楽しくなるので、アシスタントよりも離職率は低くなる傾向にあります。だからこそ、アシスタントの時期は美容師としてのキャリアを積むためにもふんばりどころであると言えます。

アシスタントの時期は練習をしなければいけないことも多く試験にも合格しなければ実務を任せてもらえませんが、そこで頑張ればスタイリストへと一歩近付くことができるはずです。

つらすぎるなら他の店舗への転職も

労働条件が非常に悪く生活をするのが辛いと思ったり、自分に合った店舗があるようならそちらの店舗に異動することを検討してみるのも良いでしょう。労働条件が悪い他にも人間関係が悪くその美容室の環境が合わない場合にも異動することで悩みが解決することもあります。

フリーランス

フリーランスの美容師は上手くやっていけば収入を増やすこともできますし、自分のペースで仕事ができるのである程度キャリアを積んだ美容師に人気がある働き方のひとつでもあります。

ただし、辞める人が多い1年目ではまだフリーランスになるほどの実力が備わっていないので、スタイリストとして実績を積んだ美容師に限定されるといったことを覚えておきましょう。

フリーランスになる場合には自分をよく指名してくれていたお客様を集客したり、SNSでの集客も見込めます。美容室のように長時間勤務ができないから美容師を辞めなくてはいけないという人も、離職する前にフリーランスとして新しい働き方を検討してみてはいかがでしょうか。

経営者側が対応すべきこととは?

経営者側が対応すべきこととは?

美容師の離職率が高いということは、雇用する側の経営者としても深刻な問題ですよね。美容師が辞めないためには給与や社会保険、労働時間の見直しをして条件を良くしていくことはもちろん、定期的な勉強会やフォローを行って美容師としての実力を身に着けやすい環境を作っていくことが大切です。

そして、そこで従業員とコミュニケーションを取って、悩みを相談しやすくするなどの関係を築いていくことも重要だと言えます。従業員が働きやすい美容室作りをすることによって、自然と離職率は下げていくことができるはずです。

美容師の離職率を下げるためには

美容師の離職率を下げるためには美容師自身が美容師の労働条件の現状を知った上で、お店側が仕事を楽しいと思ってもらえるように工夫したり美容師の仕事の魅力を伝えること、他のお店よりも融通をきかせたり条件面を良くしていくことが大切です。

辞めたくなった時には周りに悩みを聞いてもらい、せっかく選んだ美容師という職業を長く続けられる方法を考えてみてください。
 

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