「美容師さんってコミュ力高いですよね!」
このように言われた経験のある美容師は多いはず。
しかし、美容師だってすべてのお客様に対して万能に話せるわけではありません。
そこで今回は【美容師が緊張する客あるある! 緊張しない方法3つ】というテーマでシェア!
福岡でフリーランス美容師をしている宇井がお送りします。
接客に慣れた美容師でも緊張する客はいる
大前提として美容師も人です。
初めからお客様とスムーズに会話をできたわけではありません。
アシスタントの頃から多くの失敗を経て、慣れてきた美容師がほとんどです。
10年以上美容師を続けている人でも、未だに緊張をしている人は多いです。
実際に私も15年間美容師をしていますが、緊張は常にあります。
特に緊張するのが新規のお客様です。
常連客と違い新規の方は、データが一切ありません。
そのため、ゼロから信頼関係を構築していく必要があります。
さらに接客する時間もカットだと1時間ほどです。
アシスタントがシャンプーやブローをしてくれる美容師では、接客できる時間はでしょう。
読者のみなさんも想像してみてください。
「まったく知らない人と20分で信頼関係を築いてください」と言われたら、思わずドキッとしてしまいませんか?
「美容師でも緊張する客はいる」のは当たり前なのです。
美容師が緊張する客の例
美容師が緊張するお客様を7つに分類してみました。
同じ美容師さんなら「わかります!」と納得かもしれません。
1.横柄な態度の客
横柄な態度のお客様は、美容師に限らず嫌ですよね?
「お金を払っている側が偉い」と無意識に思っている方に、態度が大きく感じられる傾向が高い気がします。
おそらく、これまでサービス業の仕事をされた経験がないのかもしれません。
そのため、可能性があります。
特に年上の方で言葉遣いが荒い人だと、横柄に感じやすいです。
2.感情がわかりにくい客
美容師が緊張するお客様の中でも個人的に大変なのが、感情がわかりにくい方です。
感情がわかりにくいと美容師は「満足いかなかったのかな?」と思ってしまいます。
俗に言う【話しかけないでオーラ】を持った方は、感情がわかりにくいです。
話しかけてもリアクションがないため、美容師側も会話をするのが辛くなります。
私の場合、感情がわかりにくい方には【技術だけに集中して欲しい客】と位置付けて、黙々と施術をしています。
3.セレブな雰囲気の客
身に付けているブランド品から伝わる、セレブなお客様も接客が難しいです。
特に美容師経験や人生経験が少ないアシスタントだと大変だと思います。
経験値の低いアシスタントだと、培ってきた人生観に差があるため会話がことごとく合いません。
しかし、セレブな雰囲気を持った方でもフランクな人は多いです。
私のお客様には、個人事業主として稼いでいるセレブな方もいます。
実際に会話してみると案外普通です。
本当にお金を持っている方は、心に余裕があります。
セレブな雰囲気だからといって苦手に思わず、気さくに話しかけてみるのもありです。
特にお客様より年下の美容師さんなら、勉強をさせてもらう感覚で会話をしてみてください。
セレブだからこそ知っているような、興味深い話が聞けるチャンスです。
4.好みやイメージがつかみにくい客
この手のタイプの方は、イメージを言語化するのが苦手です。
本来であれば、イメージを共有させるためにじっくりカウンセリングもしたいところ。
しかし、スタイリストだと持ち時間が決まっています。
そのため、カウンセリングに時間をかけ過ぎるわけにはいきません。
好みやイメージがつかみにくいお客様は、とにかく画像を見せながら着地点を決めていきましょう。
画像なら共有がしやすいです。
また「外で見ると青いけど、室内だと黒っぽい青に見えるカラーにしたい!」など、抽象的なオーダーには注意してください。
抽象的なオーダーは、美容師側がはっきりと決めてあげないと永遠に終わりません。
カウンセリングでしっかり誘導するようにしましょう。
5.注文が多い客
SNSのせいか、「美容師は何でもできる!」と思っている方が多いです。
そのため、自然と美容師への注文が多くなります。
美容師さんなら、以下のような注文を1度は言われた経験があるはず。
「黒染めしても透明感のあるホワイトカラーにしたい」
「ブリーチしているけど縮毛矯正したい」
「セットしなくてもキマるヘアスタイルにしたい」
これらの注文は非常に難易度が高く、できない場合も多いです。
注文が多いお客様には、【できること】と【できないこと】をはっきり伝えましょう。
美容師側があいまいな返事をすると、お客様はできると判断してしまいます。
その結果、完成度が低かったらクレームになるだけです。
6.お任せとオーダーする客
これは美容師が緊張するお客様あるあるかもしれません。
常連のお客様であれば、「お任せ」というオーダーはありです。
しかし、新規のお客様で「お任せ」と言われたら注意!
【お任せ=好きなように切って良い】というわけではないからです。
新規のお客様の「お任せ」の意味を細分化するとこうなります。
「あなたのセンスに任せるから、私の好みを察して似合う髪型にしてください」
正直、美容師からすると難題でしかありません。
メンズだったら「刈り上げていいのか?」など、必要最低限の情報を共有させるようにしてください。
7.同じ美容師の客
美容師が緊張するお客様で多いパターンが同業者。
なぜなら、同業者だと【こだわりが強い】と思ってしまうからです。
私も同業者をカットすることがあるため、気持ちはすごくわかります。
ただし、お客様として来店される美容師さんのほとんどが良い人です。
最初は緊張するかもしれないですが、慣れてくると問題ありません。
苦手なタイプの客でも緊張しない方法
ここでは苦手とするタイプのお客様に対して、「どのように接客をした方がいいか?」を解説します。
このようなお客様は、ある程度マニュアル化して接客すると楽かもしれません。
カウンセリングをしっかりと行なう
美容師が緊張するお客様には、いつもよりカウンセリングに時間を割いてあげてください。
緊張しているとお互いのイメージを共有しづらいからです。
美容師とお客様のイメージが共有できたら、失敗の可能性はぐんっと減ります。
- 絶対に切られたくない部分
- コンプレックスに感じているもの
- 相手の求めているヘアスタイルのイメージ
これらのことが共有できるだけで、美容師が緊張するお客様でも対応できます。
できるだけコミュニケーションをとる
美容師が緊張するなら、お客様である相手も緊張している可能性があります。
その結果、うまくコミュニケーションが取れないことも多いです。
少しずつでいいので、コミュニケーションを取るようにしましょう。
これを言うと「客を笑わすおもしろい話が苦手です…」そのように思う美容師さんもいるはず。
安心してください。
必要なのは、髪についての会話です。
美容室に来店されている時点で、お客様である相手は何かしらの髪型について悩みを抱えています。
その悩みに関して質問をして、回答するだけです。
おもしろい会話は、必要ありません。
プロフェッショナルとして、髪の相談に乗ってあげればOK!
技術を磨いて自信をつける
美容師が緊張するお客様は、最高の技術さえ身につけていれば対応できます。
なぜなら、緊張の根底にあるのは技術不足だからです。
技術は美容師の土台と言えます。
SNSで集客できても、技術が伴わない再来してくれません。
意外と見落としがちなので注意!
しかし、技術を磨けと言ってもすぐに上達するわけではありません。
技術を上達させるには、圧倒的な継続力が必要です。
毎日の積み重ねが技術レベルを上げます。
その技術が自信となり、余裕のある接客を生んでくれるのです。
一朝一夕で身につかない技術だからこそ、自分のモノになれば強い味方になってくれます。
美容師が緊張する客は先入観をなくしてマニュアル化で対応しよう
今回のテーマ【美容師が緊張する客あるある! 緊張しない方法3つ】についてまとめていきます。
・見た目がセレブなお客様や高圧的な雰囲気のお客様に先入観を持たない
・会話が苦手な美容師はおもしろい話より髪の話をする
・抽象的な説明をするお客様には画像を見せながらイメージを共有する
・堂々とした接客をするためには土台となる技術力が必要
緊張するお客様が来店されても慌てないでください。
まずは丁寧なカウンセリングをしていきましょう。
美容師同様に、お客様も緊張している場合があります。
カウンセリングで相手の悩みを聞き出すことが重要です。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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