美容室の大掃除。年末の営業はそうでなくても大忙しですが、そんな中で進めていかなければいけませんので大変な作業ですよね。だからといってやらないわけにはいけません。お客様のためにも、自分たちが翌年から気持ちよく働いていくのにもとても大切な作業です。時間を有効活用しながらスムーズに行える大掃除の仕方について考えて行きましょう。
大掃除はいつやるべき？
一年の締めくくりである大掃除。お店も常に稼働していますから汚れはかなり溜まっているはずです。お客様のためにも自分たちが気持ちよく仕事をしていく上でもとても大切な作業だと思いますので気合を入れてやっていきたいことではありますよね。
年末の美容室はお客様も大勢いいらっしゃいますから、すべてを年末にしようと思ったら大変なことでしょう。
大掃除だからといって年末にすべてしなくてはいけないわけではありません。お客様に見えないバックルームや受付周りの書類などは早めに、閑散期の10～11月から始めいくと効率的だと思いますよ。できる限り早めの取り掛かりが忙しい後半の営業に響かせないために重要なことだと思います。
早めにスケジュール表を製作し、いつ誰がやるのか相談して、スタッフで協力しながら速やかに行えるように心がけて取り組んでいきましょう！
どこから始める？理美容室の大掃除
まずはお客様の目に付かない裏側のところから始めていきましょう。それなら、営業で手の空いている人が隙間時間で行っていけますよね。バックルームの高い棚、受付周りの引き出しの中、洗濯周り冷蔵庫の中などの普段掃除しないようなところから進めていくと良いでしょう。
日常で掃除しない場所を掃除していくのが大掃除！ しなくても仕事に支障はありませんが、見えないところこそきれいにすることで空間が快適になりますし、気持ちよく仕事も進むことでしょう。
大掃除は大変面倒な作業ではあるかもしれませんが、徹底的に行うことで気持ちよくなりますので是非頑張ってみてください！
天井から床へ
上のほうの棚や、天井の埃から落としていくように下に向かって進めていくといいでしょう。天井も普段見ていないだけで埃がついていますし、棚なんかは1年分の掃除ともなれば大きな埃はごそっと落ちてきますので、上から順番に進めていきどんどん下に落としていきます。
それを最後床に落としていく形で下の方に移動していき、集めていくというようにすると効率的です。どこからやろうと考えたときに床の汚れが目に付くので床掃除から入りたくはなりますが、床の掃除は一番最後にすることをおすすめします。
奥から手前へ
一番きれいに見せなくてはならないのは、お客様の目に付くフロアや待合い、シャンプー台等の動線です。この部分はお店の手前側の位置になりますので、その部分は一番最後に行いましょう。
奥見えないところから手の空いているスタッフが時間をうまく使い、スタートしていくのが良いと思いますので、奥から手前を意識して行っていきましょう！
お客様の視線が届く範囲は徹底的に
美容室はお客様をきれいにするところです。お客様の見えるところが汚れていているということは一番良くありませんよね。特に女性のお客様はよく見ていますし、座っている時間が1～2時間と長時間ですから、汚れていては気が付かれてしまいます。徹底的に行っていきましょうね！
お客様が来店してからお帰りになるまでを想像してみてください。まず来店されて座る待合スペースに座ります。そのあとにカウンセリングルームやセット面に移動し、シャンプー台に進んでいくと思います。この動線がお客様の視界に入るスペースです。ここは徹底的に行いましょう。
この部分に関しては、お客様がいる時間にはできませんので営業時間を少し短縮して全員で一気にやるか、普段の営業後の掃除の中で大掃除担当者を決めてコツコツと毎日やっていくかだと思いますが、早めに何時、誰がやるということを決めておくと日々の忙しさで忘れてしまわないで済みますのでおすすめです。
掃除も仕事の一部ですし、清潔感のないお店にはお客様は来てくれませんので大変に重要な掃除ポイント！ お客様の目線になりながら行ってみましょうね！
汚れきる前に定期的なお掃除を
大掃除が大変になってしまう理由はただひとつ。普段の掃除が行き届いていないからです。日々の掃除は営業後に行うので疲れているので仕方のない事だとは思いますが、「毎日の掃除を怠らない」を習慣にすれば年末にそこまで辛い思いをせずに済むと思います。
「今日は疲れたからもういいか」と思わずに、掃除もお客様をお迎えするうえで重要な仕事のひとつですから、怠ることなく毎日頑張りましょう。後は夏くらいに一度大掃除をしておくと年末の埃の量は半分になりますので、年末の掃除が少し楽な気持ちで取り掛かれますのでおすすめです。
大掃除にあると便利なグッズ
自宅の掃除と違い、大きなスペースの掃除になりますので、天井や高い棚の上もする必要性があります。安全性を考えながらできるように、伸縮性があり天井まで届くような埃取り専用モップや、水回りの汚れを綺麗にしてくれる便利グッズはたくさんあります。
科学の力と文明の利器をフルに使い、安全で素早く掃除ができるように頼ってしまいましょう！
あとは特に手荒れが気になる美容師さんにとって強力な洗浄力のある洗剤を使うことは、より手荒れを悪化させかねませんので、できる限り安全性のある、しみたり痛みのない素材を使用し掃除していきましょう。商売道具の大事な手ですから大切にしましょうね！
雑巾や使い古しのタオル
年末に「忙しくなるから」とタオルの買い替えしたり買い足しをしたりするサロンも多いかと思います。その際にボロボロなものは捨てたりもしますが、ぜひ大掃除のためにキープしておいてください。
美容室の大掃除は拭き掃除をする部分がほとんどですから、大量にタオル、雑巾は必要になってきます。新品の雑巾を買うよりも使い古しのタオルのほうが吸水性も良く、薄くなったからこそ細かいところの掃除に役立ち、かえって使い勝手が良いので大掃除必須アイテムです。ぜひ捨てずに取っておいて使いましょう！！
国家試験にも使える丈夫な雑巾。
| サイズ | 28.5×20.5cm |
|---|---|
| 素 材 | 綿100％ タオル地 |
| 価 格 | 美通販価格（詳細は商品ページでご確認ください。） |
| 商品番号 | 12945 |
ゴム手袋
わざわざ購入の必要はないと思います。大掃除には普段使用しているカラー用手袋が万能です。腕周りはピタッとし水は入ってきませんし、カラー剤の侵入を防ぐくらいですから強度も抜群。手にしっかりと密着してくれますので細かな作業もしやすく万能です。
これもちょっと口がきれてしまい、お客様には使用できなくなってしまったようなものは大掃除用に残しておきましょう！ とても効果を発揮してくれます！
重曹
重曹は油汚れを落としてくれる役割があります。粒子が細かく研磨剤の役割をしてくれますので、しぶといこびりついた汚れにも使えるお掃除万能アイテムです。重曹は手を荒らしてしまうことのない食用でも平気な素材ですので安全性があります。手が荒れがちな美容師さんにはもってこいのお掃除便利アイテムです。
しみたり痛みの起きることはありませんので安心です。強い洗剤をわざわざ使用せずとも重曹で十分にお掃除できますので、場面に応じてうまく使い、お掃除していきましょう！
シャンプー台周りにも重曹が大活躍
重曹はカラー剤の汚れをきれいに落としてくれるでしょう。カラー剤の成分には油が含まれていますので、とても効果的なのです。シャンプー台のシャワーヘッドを置く縁の部分や、普段見ない裏側のしぶといこびりついた汚れに効果があります。
歯ブラシに着けこすり洗いをすれば研磨剤の効果できれいに簡単に落ちてくれます。
カラー用カップを洗うシンクも同様にカラー剤がこびりついていることも多いのでそこにも有効です。
合皮・壁紙用のカラークリーナー。
| サイズ | 20ml、ペンタイプ15g |
|---|---|
| 価 格 | 美通販価格（詳細は商品ページでご確認ください。） |
| 商品番号 | 84917 |
セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダは重曹よりもアルカリ度が強く強力です。また重曹との違いは水に溶けやすいということ。付け置きやスプレーとしての使用がおすすめです。
500mlの水に対して小さじ2程度入れてよく溶かします。スプレー容器に入れて、壁の汚れ、カラー剤で汚れた床に吹き付けながら使うと良いでしょう。手垢落としにも使えますのでテーブルやセット面にも良いと思います。アルカリ度は強いですから手袋はしっかりしながら作業しましょう。
クエン酸
クエン酸は水垢や黄ばみに効果があります。シンクの蛇口やトイレ掃除に有効です。こちらも水に溶かしスプレーで使用します。しっかり吹き付け、キッチンペーパー等でパックするような形でしばらく置いたのちに磨いていくと、頑固だった汚れもするっと落ちていきますよ。
重曹同様、安全な成分なので手荒れの心配はありませんのでおすすめですが、酸ですので傷があるところは少ししみてしまいます。こちらも手袋はしっかりとしましょう。
除菌スプレー
除菌用アルコールは揮発性がありますので、濡らしたくないものや水分をあまり含ませたくないものに有効です。直接濡らせないような場所に使用しますので、布に含ませてセット椅子の皮面やパソコン類や電話などの電化製品をふくのに役立ちます。
人が多く触れる場所の殺菌に有効ですのでドアノブ等も除菌スプレーしておくと良いと思います。
エタノール80％。シザーやコームなど器具に最適な除菌スプレー。理美容専売品。
| サイズ | 320ml |
|---|---|
| サロン価格 | 1,300円 |
| 商品番号 | 123782 |
休業日を利用して専門業者に依頼する方法も
もうどうしても時間がないとか、従業員が少なくて大掃除がどうにも手に付かない場合は専門業者へ依頼するのも良いと思います。
多少費用は掛かりますが従業員の負担はなくなり営業に集中できますし、何と言ってもプロがしてくれるわけなのでお店じゅうピカピカです！定休日を利用して依頼して一気に済ませてしまいましょう！
そこからが大切なのですが、せっかくピカピカにしてもらっても普段通り仕事をしていてはまた汚れていくばかりです。スタッフ一丸となって「汚さない」を意識しながら仕事に取り組むというのもとても大事なことになりますので意識していきましょう。
おもてなしの心は清潔感から
一年の締めくくりの大掃除。美容師さんの仕事はお客様をおもてなしすることです。清掃してキレイな空間にお客様をお招きするのは、“”おもてなしする”ということに関して最重要なこととも言えます。
翌年からまた気持ちよくお客様をお迎えするためにも、またお店に対して「ありがとう」という気持ちを持ちながら大掃除に取り組んでいただきたいなと思います。大変な作業ではありますが終ってみると気持ちのいいものですよ！！ ぜひ頑張って大掃除に取り組んでみてください。
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