洗顔

洗顔の正しいやり方は? ニキビや毛穴汚れを招くNGな洗顔方法も解説

スキンケアの基本中の基本である洗顔ですが、意外と正しいやり方を知っている人や実践している人は少ないかもしれません。間違った洗顔は、さまざまな肌トラブルを引き起こしやすくしてしまうため、再度確認が必要です。
ここでは、洗顔の正しいやり方や、してはいけないNGな点についても解説しています。スキンケアの入り口でもある洗顔について、正しい知識ややり方をぜひマスターしてくださいね。
Last Updated:2023/5/24

目次

正しい洗顔のやり方


正しい洗顔のやり方をマスターすれば、その後に使用するスキンケアの浸透性が格段に良くなったり、肌に透明感を出せたりと良いことずくめです。

今まで、自己流で洗顔をしていた人や、スキンケアの効果がなかなか出ないという人は、ぜひこの機会に正しい洗顔をマスターしましょう。

(1)手をきれいに洗う

手のひらに汚れや油分が残っていると、洗顔料を上手く泡立てることがむずかしくなります。

そのため、洗顔前には手をきれいに石鹸で洗っておきましょう。

(2)ぬるま湯で顔を洗い流す

乾燥している肌に洗顔泡を直接のせると、泡は長持ちせずに、すぐにベタっとなってしまいます。その状態で顔をいくら洗っても、摩擦を加えるだけでかえって肌にダメージを与えてしまうことになります。

洗顔前には、人肌くらいの温度(36〜38℃)のぬるま湯で顔を適度に濡らすようにしてください。

(3)洗顔料をしっかり泡立てる

洗顔は、摩擦をかけないためにも濃密できめ細かな泡で洗うのが基本です。
ぬるま湯を少しずつ加えながら泡立てると良いでしょう。

泡立てが難しかったり、時間がなかったりする時は、泡立てネットの活用がおすすめです。また、最初から泡で出てくる洗顔料の使用も良いでしょう。

(4)泡を転がすように顔を洗う

丁寧に泡立てたきめ細かな泡を使って、顔の上で小さなピンポン玉を転がすようなイメージで洗います。

ここでのポイントは、顔の皮膚から指や手のひらの感触が伝わらないことです。あくまでも、顔には泡の感触が伝わっているだけで十分です。

(5)ぬるま湯でていねいに洗い流す

洗顔後は、人肌程度のぬるま湯で、ヌルつきがなくなるまで洗い流します。
特に、小鼻の脇や下顎付近、額の髪の生え際などに洗顔料が蓄積しやすく、洗い残しが多くなりがちです。

洗顔料の洗い残しは皮膚にダメージを与えたり、皮膚トラブルの原因になったりするので慎重に洗いましょう。

(6)タオルをやさしくあてるようにして水分を拭き取る

すすぎ後は、ついついタオルでゴシゴシ拭き取りたくなりますね。ですが、こうした摩擦は肌に刺激を与え、酷い時ではターンオーバーにも支障が出やすくなります。

吸水性の良い柔らかいタオルで軽く抑えるようにしましょう。それだけで十分に水分が拭き取れます。

(7)洗顔後は化粧品などでしっかり保湿する

洗顔後は一次的に皮脂などが奪われて、肌の水分蒸散が起こりやすくなります。特に、洗顔後30分くらいでは、過乾燥といってかなりの水分が奪われ、極度の乾燥状態になりやすくなりがちです。

そのため洗顔後は時間を置かず、すぐに保水力のある化粧水や乳液などでしっかりと保湿しましょう。



正しい洗顔が重要な理由とは


正しい洗顔をすることは、化粧水や乳液を正しくつけるのと同じくらいに重要です。

その大きな理由を以下に2つ挙げています。ぜひ、スキンケア時にはこれらを念頭に置いて、充実したケアを行なってくださいね。

正しい洗顔はターンオーバーを整える

正しい洗顔は毛穴に詰まった汚れを除去し、ニキビや黒ずみ悩みを緩和します。

ですが、肌を擦ったり刺激を与えたりする間違った洗顔をしてしまうと、乾燥が進み、古い角質が蓄積するなどターンオーバーを乱してしまう原因になるでしょう。

正しい洗顔をすることは、肌を正常に導くターンオーバーを整える大事な作業といえます。

間違った洗顔は肌トラブルを招く

間違った洗顔を続けていると、弛みが生じたり、ニキビなどの肌荒れが悪化したりしてしまいます。
また、自己流洗顔を長年継続したため、肌トラブルがなかなか緩和されないという方も少なくはありません。

「摩擦を避ける」「お湯温度に気をつける」「肌質に合った洗顔料を選ぶ」という点に気をつけて、間違った洗顔を見直すことが大切です。

ニキビや肌荒れの原因に! NGな洗顔のやり方


毎日洗顔をしているのにニキビや肌荒れがなかなか治らない、という人は、知らず知らずのうちに間違った洗顔をしているかもしれません。

次に挙げるのは、ありがちなNG洗顔です。
もし思い当たることがあれば、今日からでもすぐに改めましょう。

冷水や熱いお湯で洗う

冷水は、必要以上に毛穴を引き締めてしまいます。そのため、毛穴に詰まった汚れが除去しきれないこともあります。

一方、熱いお湯は肌に刺激を与えるだけでなく、潤いを奪い去ることになるので、なるべくならば、36〜38℃程度の人肌くらいのぬるま湯で洗うのが理想です。

シャワーで洗い流す

夜の洗顔はお風呂の中で、という人も多いでしょう。

その場合、シャワーで洗い流す行為は控えた方が良いです。なぜなら、シャワーの温度や圧力は強めなので、想像以上に肌にダメージを与えてしまうからです。
そのため、皮膚に弛みを生じさせてしまうことがあります。

洗顔料を泡立てずに使う

洗顔は泡で洗うのが基本です。
なぜなら、濃密できめ細かい泡は、肌に刺激を与えずにクッションのような役割を果たしながら洗顔を助けてくれる優れものだからです。

ですから、泡を立てずにそのまま液体で洗うということは、洗顔の最もNGな行為だと心得て、改める必要があります。

洗うときにゴシゴシこする

汚れが落ちないと、不安でついつい肌をゴシゴシ洗ってしまう人もいるでしょう。

ですが、泡で優しく洗えているのなら、その泡が毛穴やキメにしっかり入り、汚れを浮かせて除去しているはずです。
ですから、摩擦をかけて肌を痛めるような、ゴシゴシ洗う行為は控えましょう。

すすぎが不十分

すすぎが不十分で洗顔料が肌に残っていると、キメに残った洗顔料の石鹸カスなどが酸化して、ニキビなどの原因になってしまいます。

そのため、すすぎはしっかり行ないましょう。
すすぎが終了したら、洗い残しが多い髪の生え際あご下などを中心に、鏡などでしっかりチェックしてくださいね。

朝と夜以外も頻繁に洗顔する

皮脂浮きや汚れが気になるために、頻繁に洗顔する人もいるようです。

ですが、洗顔は朝晩の2回で十分です。
それ以上に洗顔をしてしまうと、最低限肌に乗っていなければならない天然の皮脂までを取り除き過ぎて、乾燥を引き起こしやすくなります。

また、皮脂が気になるからといって何度も洗うと、肌の内側から皮脂が過剰に分泌されるという悪循環も生じてしまうでしょう。

洗顔料選びも重要! 肌タイプ別洗顔料の選び方


肌質に合わせて化粧水・乳液を選ぶように、洗顔も肌タイプに合わせたものをセレクトすると良いですね。

ここでは、日本人に多い「オイリー肌」「混合肌」「乾燥肌」「敏感肌」の4タイプについて見ていきましょう。また、それぞれの洗い方のポイントについても、併せてご紹介します。

オイリー肌 におすすめの洗顔料と洗い方のポイント

オイリー肌の方は、皮脂の分泌が過剰で毛穴が開きやすく、古い角質などが蓄積しやすくなります。
そのため、比較的浄力のある石鹸系洗顔料を使用すると良いでしょう。

また毛穴の汚れを除去するために、スクラブ入りの洗顔料もおすすめです。
ジェルタイプの洗顔料ならさっぱり感があり、ベタつくオイリー肌の方もすっきりした仕上がりになります。

ポイントは、オイリー肌だから1日に何度も洗うのを控えることです。
また皮脂浮きしやすい小鼻周りは、特に丁寧に洗いましょう。

混合肌 におすすめの洗顔料と洗い方のポイント

脂っぽいTゾーンとかさつきやすいUゾーン、部分的な肌質の違いが顕著な混合肌。
その場合、皮脂をコントロールしながら保湿も十分に維持できるタイプの洗顔料をセレクトしましょう。

洗い方のポイントは、まず脂っぽいTゾーンから念入りに洗い、次にかさつきやすいUゾーンを軽く洗うことです。
特にTゾーンのすすぎは、しっかり行ないましょう。

乾燥肌 におすすめの洗顔料と洗い方のポイント

乾燥肌の方は、他の肌質よりも洗顔後のつっぱりを感じやすくなります。
そのため、洗顔料もヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が多く配合されたものを使用しましょう。

ポイントは、よく泡立てた泡を転がすように丁寧に洗うことです。
すすぎ後は、すぐに化粧水や乳液で保湿するようにしてください。

敏感肌 におすすめの洗顔料と洗い方のポイント

敏感肌の人が洗顔料をセレクトする時に、最初にして欲しいのがパッチテストやサンプルなどの使用です。問題がないことを確認してから使うようにしてください。
肌にやさしい低刺激や天然植物成分などの洗顔料がおすすめです。

特に刺激を受けやすく皮膚の薄い部位、目元、口元などには優しく丁寧に洗いましょう。

洗顔のやり方に関するよくある疑問


肌質は一年中同じとは限りません。
季節の変化や体調によっても左右されるでしょう。

洗顔の仕方も、その日の肌状態に合わせて変える必要があります。
ここでは、洗顔に関するよくある疑問をまとめています。

クレンジングやメイク落としだけでも洗顔になる?

基本的に、クレンジングやメイク落としは、油性のメイク汚れを落とすものです。
その後に古い皮脂やクレンジング残りなどの水性汚れを、洗顔料を使って洗うダブル洗顔するのがおすすめです。

ですが種類によっては、「1本でクレンジングと洗顔ができます」と、時短効果が期待できる商品もあるため、用途をしっかり確認しましょう。

ニキビ・肌荒れがあるときの洗顔で注意することは?

ニキビや肌荒れがあるときであっても、もちろん洗顔は必要です。

そういうデリケートな時こそ、低刺激の洗顔料で慎重に洗顔してください。
特に、炎症を起こしているような赤ニキビ、膿をもっているような白ニキビなどができている時は、刺激を与えないように優しく丁寧に洗います。

メンズ用洗顔料と一般の洗顔料との違いは?

最近は、男性のスキンケアニーズも高まりつつあります。
そのような中、メンズ用洗顔料と一般洗顔料との違いがよくわからない人もいるのではないでしょうか。

男性は年齢を重ねても皮脂分泌の減りが少ないため、皮脂トラブルであるテカリ、ベタツキ、毛穴開きなどで悩む人がほとんどです。
そのためメンズ洗顔料には、一般洗顔料と比較するとさっぱりとした洗い上がりの石けん系が多い傾向があります。

またさっぱり感やスッキリ感を出すために、メントールなどの成分が配合されているタイプが中心になっているようです。

中学生の思春期ニキビに適した洗顔のやり方は?

第二次性徴期と呼ばれる10代後半くらいまでは、男性ホルモンや成長ホルモンの影響から皮脂分泌が多く、ニキビができやすい年代と言えます。
特に中学生頃は、思春期ニキビや青春のシンボルなどと呼ばれるくらいにニキビに悩まされる時期でもあります。

そのような時期に適した洗顔料は、無添加や低刺激タイプのものです。
洗顔のやり方は以下のとおりです。

  1. あらかじめ、ターバンなどで前髪を上げておく。
  2. 清潔な手できめ細かなしっかりした泡を作る。
    ※白ニキビや赤ニキビがある時は、なるべく触れないように。
  3. ②の泡で、脂っぽい皮脂浮きが気になるTゾーンなどからしっかり洗う。
    ※小鼻の周りは、泡をいろいろな方向から埋め込むようなタッチをイメージ。
  4. つっぱり感が出ないように、乾燥しやすい頬や目元は最後に洗う。
  5. ぬるま湯で、すすぎ残しがないようにしっかりすすぐ。
  6. すぐに化粧水、乳液をつけて保湿する。

中学生や男子高校生の洗顔にも化粧水は必要?

男性は、思春期頃から男性ホルモンの分泌がさかんになり、それに比例して皮脂の分泌も過剰になります(女性の約3倍)。

そのため、過剰な皮脂によって押し上げられて開いた毛穴に汚れが蓄積しやすく、ニキビや黒ずみの原因になることがあります。

こうした年代の男子は、皮脂分泌を抑制し、潤いも補給できるアクネ用の洗顔や化粧水を使用するのがおすすめです。
またスクラブ入りの洗顔料を使用すれば、毛穴の詰まりを緩和することもできるでしょう。

正しい洗顔が美しい肌づくりの第一歩!


毎日当たり前のように行なっている朝晩の洗顔も、間違ったやり方を続けていれば、美しい肌には近付けません。

正しい洗顔は、その後につけるスキンケアの浸透率をアップさせ、ターンオーバーを正常化してくれます。
肌トラブルが続く時は、いつもの洗顔料や方法の見直しからスタートしてみてはいかがでしょうか。

 

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ユミ元ビューティーアドバイザー

投稿者の過去記事

国産化粧品の美容部員を10年勤めました。
百貨店から化粧品専門店まで、様々な店舗勤務を経験しています。現在は、専業主婦をしながら在宅WEBライターとして美容系記事を中心に執筆活動をさせていただいています。美容に関する新鮮な情報を発信できたらと思います。

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