髪質改善とは、髪の毛の状態を少しでもよくするためのメニューです。
でも、せっかく髪の悩みがなくなったのに、ダメージを与えるカラーをしても大丈夫なの?そもそも、同じ日に施術しても問題ないの?と思っている人もいるかと思います。
今回は、そんな疑問についてお答えします。
美容院の「髪質改善」メニューとは
最近、美容院で髪質改善という言葉を目にすることが多いのではないでしょうか。
髪の毛にツヤが出たり、広がりやうねりを抑えたりなど、セルフケアでは得られない効果が期待できるため、近年人気のあるメニューでもあります。
そもそも髪質改善とは
髪の毛というのは死んだ細胞です。
そのため、例え髪質がよくなったとしても、完全に元に戻るわけではありません。
しかし髪の毛の内部に栄養を与え、構造を修復することでパサつきや乾燥、うねりなどをある程度緩和することができます。これが髪質改善です。
言い換えると、髪のくせやうねりの根本的な改善にはならいものの、一時的とは言え髪質の悩みを解決に導く施術です。
髪質改善の施術を受ければ、ダメージを抑えながら髪の毛がきれいに仕上がるようになります。
とはいえ、同じ「髪質改善」でも、お店によって方法や定義が異なることに注意が必要です。
そのため、髪質改善の施術を受ける際は、何を改善したいのかを伝えるだけでなく、どのような方法で行なうのかなどについても確認するようにしましょう。
髪質改善の主なメニュー
代表的な髪質改善のメニューとして挙げられるのが、髪質改善トリートメントです。トリートメントで髪の内部に栄養を与え、髪のコンディションを整える方法です。
さらに細かく言うと、トリートメントメニューには髪質改善酸熱トリートメントという種類もあります。
髪質改善酸熱トリートメントの多くは、グリオキシル酸と呼ばれる成分の力によって髪の内部に新たな結合をつくり、それを熱で定着させる方法です。ハリやコシが出て、くせが落ち着くなどの効果が期待できます。
また、ツヤツヤでサラサラに仕上がるレブリン酸や、大きな効果は感じにくいもののパーマと相性のいいサリチル酸などの成分が使われることもあります。
このほか、トリートメントとは仕組みが異なりますが、縮毛矯正も髪質改善に含まれることがあります。
いずれも特徴や仕上がりに違いがあり、誰にでも適しているわけではないので、髪質改善を得意とする美容師と相談しながら自分に合う施術を受けるようにしましょう。
髪質改善とカラーは一緒にできる?
美容室での髪質改善は、主にトリートメントで髪質が変わると紹介しました。
それでは、カラーと髪質改善は一緒にできるのでしょうか。
答えは、「できる」こともあれば、「できない」こともあります。
先ほども説明したように、「髪質改善」と言っても、お店によって方法や考え方が異なります。そのため、髪質改善の施術が髪にダメージを与えるかどうかで、カラーを同時にできるか決まります。
トリートメントによる髪質改善なら同じ日に行なうことは可能
髪質改善を「髪質改善トリートメント」メニューとして扱っている美容院なら、カラーと一緒にお願いしてもまず問題ないでしょう。
しっかり髪をケアしてからヘアカラーができるので、色持ちが良くなったというケースもあります。
しかし美容室の中には、髪の状態を変える薬剤を使った、縮毛矯正寄りの髪質改善メニューが用意されているところもあります。その場合、髪がかなりのダメージを受けるため、お店によっては同時の施術を受け付けてくれないことがあります。
また例えカラーが一緒にできたとしても、髪の毛にとって大きな負担となり、さらに傷んでしまうことを覚えておいてください。
順番は髪質改善が先
ヘアカラーを一緒にする場合、最初に髪質改善をしてもらいましょう。
髪質改善トリートメントはあくまでトリートメントメニューなので、髪の毛を内部から補修してくれます。
補修された髪の毛の中にヘアカラーの色素が浸透するため、流出を最小限に抑えてくれるわけです。
髪の傷みによっては色が入りにくい
ただし髪質改善メニューを受けた人が全員、ヘアカラーの持ちが良くなるというわけではありません。
上記でも紹介したように、髪質改善は髪を完全修復できるものでないからです。また髪の傷み具合によっては、複数回の施術を受けなければ十分な効果が出ないこともあります。
このようなダメージがひどい人が髪質改善トリートメントの後にヘアカラーをしたとしても、すぐには髪の毛内部が修復されないためカラーがしっかり入り込まず、流出しやすくなります。
仕上がり重視なら何日後がよい?
髪質改善とヘアカラーは基本的に一緒に施術できますが、髪質改善の方法によっては髪の毛に負担がかかることに変わりはありません。
そこできれいな髪をキープしたいのなら、髪質改善後は少なくとも4日は待ちましょう。
なぜなら、髪質改善メニューの多くは、一般的に4日後に定着するとされているからです。
ただし縮毛矯正寄りの髪質改善の場合は、1~2ヵ月以上間をあけるのがいいとされています。
髪の毛のダメージが大きい人ほど、ヘアカラーは同時にするのではなく、時間をあけて髪の内部が完全に修復されてから行なうことをおすすめします。
先ほども説明しましたが、修復後の髪にカラーを施した方が、色味がきれいに出ます。
カラーを同時にするなら「髪質改善カラー」もおすすめ
髪質改善というのはトリートメントメニューだと紹介しましたが、現在ではヘアカラーメニューとしての髪質改善もあります。
これは髪質改善カラーといって、髪の毛をきれいに整えながらヘアカラーができるメニューです。
もちろんメリットだけではなくデメリットもありますが、髪質改善とヘアカラーを一緒に済ませたいのであれば、髪質改善カラーに挑戦してみるのもいいかもしれません。
髪質改善カラーとは
髪質改善カラーとは、髪の毛に栄養を与えながらヘアカラーができるメニューです。
ヘアカラーというのは、基本的に髪の毛にダメージを加えながら色素を入れ込みます。染めれば染めるほど色持ちが悪くなってしまうのは、このためです。
髪質改善カラーの場合も髪の毛にダメージを与えないとは言い切れませんが、少なくともダメージの具合を最小限に抑えることができます。
また髪質改善と同様、美容院によって使用する種類が異なります。髪の状態によって効果に個人差もあるため、担当美容師に相談して決めるようにしてください。
なお、髪質改善カラーは美容師の技術や経験などに左右されます。失敗を避けるには、髪質改善カラーメニューを得意としている美容室や美容師を選ぶことをおすすめします。
髪質改善カラーの効果
髪質改善カラーは、ヘアカラーのダメージを抑えながら髪を染めるメニューです。
通常のヘアカラーでは髪が乾燥して広がってしまうような人に向いており、主に以下のような効果が期待できます。
- しっとりした質感で髪が染められる
- ハリやコシが出せる
- うねり、パサつき、広がりなどが抑えられる
- 髪への負担が少なめ
効果はメニューによっても異なるので、詳しくは美容室で相談しましょう。今の髪の状態にちょうどいい髪質改善カラーを提案してくれるはずです。
なお、髪質改善カラーの主なデメリットには以下のようなものがあります。
- 施術時間が長めなことが多い
- 料金が高めなことが多い
- くせが強い場合などは効果を感じにくい
- パーマやストレートパーマなどと併用しにくい
- 発色が控えめなことがある
髪質改善カラーの持ち期間
一般的に、通常のヘアカラーの色持ちは1ヵ月ほどとされています。
髪質改善カラーの場合、髪の毛の状態によって違いはありますが、2ヵ月前後といったところです。
このほか、髪の毛が細いなどの理由で本来色落ちしやすい髪質の場合はこれよりも短い傾向にあり、またダブルカラーなどをしていて髪の毛のダメージが大きい状態なら1ヵ月前後と思っておいてください。
日常生活でも、髪は以下の原因によりダメージを受けています。
●ドライヤーやヘアアイロンなどによる熱
●日焼け(紫外線)
●エアコンによる乾燥
●ブラッシングなどによる摩擦 など
少しでもカラーを長持ちさせるために、このようなダメージをできるだけ減らし、また日常的にホームケアで髪の保湿を心がけるようにしましょう。
髪質改善とカラーは同じ日に施術可能! 仕上がり重視なら別の日に!
髪質改善とは、髪の毛の状態を今よりきれいに整えるメニューを指します。またメニューにもよりますが、髪質改善とカラーを同じ日に施術をしてもらうことも可能です。
ただし傷んだ髪はそれだけカラー剤が浸透しにくくなります。そのため、カラーをきれいに仕上げたいのであれば、先に髪質改善メニューをし、状態が落ち着いてから髪を染めてもらうことをおすすめします。
いずれにしても、髪質改善とカラーを行受けたい場合は、あらかじめ美容室で相談するといいでしょう。髪質などを考慮して、あなたに合ったメニューを提案してくれるはずです。
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