30代以上の白髪が気になってくる年齢の人に多いのが、カラーリングをおしゃれのためでなく白髪隠しのために行うということです。白髪染めでカラーをすることによって、今まで気になっていた白髪が目立たなくなるという嬉しい効果も期待できます。お客様に提案するべき白髪染めのカラーの種類やカラーの持ちを良くする方法について説明します。
Last Updated:2020/11/25
白髪染めのカラーの種類
白髪染めのカラーにはいくつかの種類があります。種類によってメリットとデメリットがあり、天然成分が100%に近いものは髪が傷みにくく頭皮にも優しいですが、匂いもあって染まりにくくその後のパーマもかかりにくくなってしまいます。
それに対し、天然由来以外の成分が含まれているカラーは色の選択肢が増えて染まりやすくなりますが、カラーアレルギーの人には不向きで髪や頭皮への負担が大きくなります。
植物成分を使っていて髪に優しい白髪染めとして代表的な、次の3種類のカラーをご紹介します。
ヘナ&ハーブカラー
ヘナ&ハーブカラーは天然の植物100%で髪が傷みにくく、化学染料を使用していない白髪染めです。ただし、ヘナカラーの場合にはオーガニックヘナでなければ化学染料を使用していることもあり、髪が明るくなる代わりに傷みやすくなってしまうこともあるので注意しましょう。
ヘナ&ハーブカラーの良いところは髪へのトリートメント効果が高く、髪にコシが出てボリュームもアップするところです。しかし、その一方で他のカラー剤よりも染まりにくくカラーが限定されたり、しっかりと放置時間を取らなければいけないデメリットもあります。
また、天然のものなので人によっては匂いが気になったり、収穫された時期によって色味に若干の差が出てしまうこともあります。
香草カラーMD
香草カラーMDでは約90%が国産漢方やハーブなどの天然成分ですが、天然ではない成分も混ざっています。したがって、カラーアレルギーのお客様には使用することができません。
明るい色に染めることはできないですが色の選択肢は多く、通常のカラー剤と同じ放置時間で、色の持ちも良いという特徴があります。髪のコシやボリュームアップの効果もあるので、年齢による髪の悩みも同時に解決してくれます。
香草カラー色葉
香草カラー色葉は主成分がヘナですが、化粧品染料も使われているので100%が天然成分だというわけではありません。それでもカラーアレルギーでも使うことができて、髪や頭皮を傷めず髪へのトリートメント効果もあるなど、そのメリットはヘナ&ハーブカラーと似ています。
ヘナ&ハーブカラーと異なる点は髪の染まりが早く、選べるカラーも増えるということです。
お客様の希望や髪の状態によって天然成分が多く少しでも髪に優しい白髪染めを選ぶのか、それとも髪への負担は多少あっても好きな色で染めたいかによって、どちらを選ぶかを決めると良いでしょう。
髪に優しい白髪染めのカラー剤4選
白髪染めをしている人の中には、おしゃれをしたいから染めている人もいれば、白髪が気になってきたために仕方なく白髪染めを使用している人もいるでしょう。
前者であれば明るさにこだわって少しくらい髪が傷むことを覚悟している場合もありますが、後者の場合にはできるだけ傷むことを避けたいと思う人が多いかもしれません。
どちらにしても年齢による髪の悩みを軽減するためには、髪や頭皮への負担ができるだけかからない白髪染めを選ぶことが、お客様にとってベターだということを頭に入れておいてください。
髪の傷みを気にするお客様にも安心して使って頂けるような、髪に優しい4つの白髪染めをご紹介します。

植物成分配合の、オーガニックハーブカラーです。天然の植物成分でカラーをしながら髪や頭皮をトリートメントしていくので保湿効果も抜群です。
メーカー | レイナカンパニー |
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ブランド | ミュナス |
サイズ | 80g |
カラー | 5NB(ナチュラルブラウン) ※他のカラーは商品詳細ページ、またはカタログ内でご確認ください。 |
サロン価格 | 780円 |
商品番号 | 114255 |

防腐剤などをできるだけ使わず、16種類のミネラルやハーブで保湿しながら染めるので髪や頭皮に優しいことが特徴となっています。色がしっかりと入って退色することが少なく、髪にハリや艶を与えることができるのも嬉しいですよね。
メーカー | レイナカンパニー |
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ブランド | ボタニティーカラー |
サイズ | 100g |
カラー | 4B、5B、6B、7B、8B、イエロー、オレンジ、レッド、ブルー |
サロン価格 | 1,400円 |
商品番号 | 110044 |

白髪と黒髪を均一に染めることができるので、ムラなく仕上げることができます。植物成分も20種類と豊富に含んでいるため、髪にしっかりと潤いを与える保湿効果もあります。
メーカー | ミルボン |
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ブランド | オルディーブ |
サイズ | 80g |
カラー | c7-NB(ニュートラルブラウン) ※他のカラーは商品詳細ページ、またはカタログ内でご確認ください。 |
対応オキシ | オルディーブクリスタルオキシダン(4.5%・6%) |
サロン価格 | 650円 |
商品番号 | 99956 |

保湿成分やたんぱく質を豊富に配合しているので、毛先がしっかりとまとまります。髪の色を明るくするよりはトーンダウンしたい方におすすめするべき白髪染めです。
メーカー | ランドプランニングアソシエーツ |
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ブランド | 香草カラー |
サイズ | 300g(100g×3) |
カラー | N6(ナチュラル) ※他のカラーは商品詳細ページ、またはカタログ内でご確認ください。 |
対応2液 | ピュアデュウ |
サロン価格 | 3,600円 |
商品番号 | 84518 |
色もちを良くするためには、カラーシャンプーを提案するのが良い?
カラーをするとずっとその色が持続するというわけではなく、2週間くらい経つとほとんどのカラーが色落ちしてしまいますよね。カラーをしてからそのまま放置してしまうと色が抜けるまでの期間が早くなるため、お客様にはカラーシャンプーをすることを提案するのが良いと言えます。
また、カラーリングをした当日から翌日までの間にシャンプーをしてしまうと色落ちする期間を早めるので要注意です。当日を含めて2日程度はシャンプーをしないように伝えることを忘れないでください。
カラーシャンプーをおすすめするべき理由とは
カラーシャンプーと普通のシャンプーの違いは、シャンプーの中に色素が入っているかいないかということです。
カラーシャンプーがおすすめな理由は、この色素を利用してカラーの色落ちを防ぐというメリットにあります。つまり、カラーシャンプーをすれば髪に色素を入れることができ、抜けてしまった色素を補うことができるのです。
最初は効果がわかりにくいかもしれませんが、1ヶ月も経てばカラーシャンプーをした髪とそうでない髪の違いは一目瞭然で、カラーシャンプーの効果を実感することができるはずです。
使う頻度は毎日使っても良いですが、一週間に2回程度でも構いません。染めた色に合うカラーシャンプーをおすすめし、お客様のペースに合わせて使ってもらってください。
色落ちしやすいカラーは何色?
一般的に色落ちしやすいカラーだと言われているのは、アッシュ系やピンク系、そして色落ちしにくいカラーはブラウン系だと言われています。
よく赤系やピンク系に染めた人がすぐに髪が黄色系になってしまったと言っていることがありますよね。色落ちはどのカラーでも防ぐことはできませんが、カラーによって色落ちの速度は多少変わります。色落ちしやすいのは明るい色、そして落ち着いた暗い色では明るい色と比較すると色落ちしにくくなっています。
どのカラーにもあわせて使っていきたいカラーシャンプーですが、使用するカラーシャンプーはどの色でも同じというわけではありません。
カラーの色落ちをしにくくするためにはアッシュ系ならシルバー、髪がすぐに黄色く戻ってしまうお客様には紫のカラーシャンプーを使っていただくことで今の髪色の色落ちをカバーすることができるでしょう。
白髪の対処に勧めたい美容院でのカラーリング
白髪染めはドラッグストアでも販売していますが、髪への負担や色ムラを考えるとやはり美容院で染めるのが最適だと言えます。
白髪が気になってカラーリングをしたいというお客様には、市販のカラー剤との違いをしっかりと説明し、髪のハリや頭皮の健康を伝えた上でダメージの少ない美容院でのカラー施術を提案しましょう。

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