白髪 カラー

白髪染めに適したカラーリングとは?提案時のポイントとカラーレシピ

白髪を染めるヘアカラーは白髪染めだけだと思っていませんか? 実は白髪染めは、白髪の量や生え方、希望するヘアカラーによって様々な方法で染めることができます。
この記事では、白髪が生える理由や白髪染めの種類、白髪染めのカラーレシピや提案方法を解説。美容師はお客様に白髪染めを提案する参考に、お客様は美容室で白髪染めのオーダーをする参考にしてみてください。

どうして白髪になるの?白髪のメカニズムとは

どうして白髪になるの?白髪のメカニズムとは

老化の象徴というイメージの強い白髪。実際は高齢にも関らずほとんど白髪のない人や、10代・20代でも白髪の目立つ人がいますよね。白髪発生のメカニズムは完全に解明されていません。しかし、現在分かっているいくつかの原因があります。まずはなぜ白髪になるのか、という点について解説していきます。

白髪になる原因はメラノサイトの異常

人の肌や髪には、色素を作るメラノサイトという細胞があります。メラノサイトで作られた色素を受け取り、髪は黒や茶色になります。色素の量が多い程濃い黒になり、色素量が少ないと茶色~黄色~白と色は薄くなっていきます。

白髪の原因は、何らかの要因でメラノサイトが色素を作れなくなってしまうことが原因のひとつ。メラノサイトが色素を作れなくなる要因にもいくつかの原因が考えられます。

メラノサイトの異常を引き起こす3つの要因

メラノサイトの異常が引き起こされる原因として、以下の3つの理由が考えられます。

  • 老化によってメラノサイトの働きが弱くなる
  • ストレスやホルモンバランスの変化によってメラノサイトの働きが弱くなる
  • 抜け毛や白髪を抜くことでメラノサイトが破壊・消失される

これらの原因の他に、遺伝によって生まれながらにメラノサイトの働きが弱い場合も。若い人でも白髪がでるのは、遺伝やストレス・ホルモンバランスによる影響が大きいと考えられています。

「白髪を見つけたら抜く!」それ、ちょっと待って!

前述したように、抜け毛や白髪を抜くことで目らのサイトが破壊・消失してしまう場合があります。黒髪の中に1本だけ白髪があると、白髪染めをするよりも抜いてしまった方が手軽だと思いがち。しかし白髪を抜くことで周辺の髪に色素を供給しているメラノサイトを破壊してしまい、かえって白髪を増やしてしまうというケースも。

一度抜いた髪は必ずしも新しく生えてくるとは限らない上、再び白髪が生えてくるケースも考えられます。白髪を抜いてしまうことで、白髪が増えることや毛量が減ってしまうことを考えると白髪は抜かないほうが良いと言えるでしょう。

白髪のタイプも人それぞれ

白髪のタイプも人それぞれ

一見するとどれも同じ白に見える白髪ですが、実は白さにも個人差があります。地毛が茶髪で元から色素量の少ない人は真っ白になる傾向があり、地毛が黒い人ほど白髪はやや黄色がかった色になりやすいです。

色素量の多い日本人は、比較的黄味の強い白髪が多い傾向にあります。

白味の強い白髪が目立たないカラーは何色?

元から色素量が少な白味の強い白髪の人には、アッシュ系カラーがおすすめです。アッシュ系カラーは黒い髪の色素を抜いて青み系のカラーで淡い色味に仕上げます。白味の強い白髪の場合、淡い髪色と馴染みやすく発色もしやすいためヘアカラーが綺麗に仕上がる傾向に。

特に白髪量の多い人程、綺麗にカラーリングしやすくなるでしょう。

黄味の強い白髪が目立たないカラーは何色?

日本人に多い黄味の強い白髪。目立たせないようにするならベージュ系の色味がおすすめです。時間が経過しても他の髪と馴染みやすく、白髪を目立たせません。

ここで注意したいのは、ベージュとブラウンを混同しないこと。黄味の強いベージュと赤味の強いブラウンは、似ているようで全く違うカラーです。ブラウンを使うと、色落ちした際に赤味の髪の中に黄味が強い白髪が目立ってしまいます。

白髪染めに適したカラーリングとは

白髪染めに適したカラーリングとは

白髪を染めるには白髪染めしか選択肢がないと考えている人は少なくありません。しかし、白髪を染めるには様々な方法があることも知っておくと良いでしょう。白髪染めや白髪染め以外のカラーリングで白髪を染める方法について紹介していきます。

グレイカラー(白髪染め)

グレイカラーとは一般的に白髪染めとも呼ばれ、白髪を染めるのに特化したカラーリング剤です。白髪をしっかりと染めるために多くの色素が配合されているため、白髪も黒髪もしっかりと濃く染めることができます

白髪をしっかりと染めることができる反面、ブリーチ力が弱いため明るい髪色にしたい場合には適しません。また、色素量の多さからカラーチェンジが比較的難しいヘアカラー剤です。

ファッションカラー(おしゃれ染め)

ファッションカラーはいわゆるおしゃれ染めのことです。グレイカラー(白髪染め)との大きな違いは配合される色素量と言えるでしょう。グレイカラーと比較すると、ファッションカラーにはそれほど多くの色素は配合されていません。

ファッションカラーは、主にブリーチで元から髪に含まれる色素を破壊して染色することを目的としているためです。

白髪染めならしっかりと染まる6トーンの明度。同じ6トーンでもファッションカラーを使うと白髪が浮いて目立ってしまうのは、配合される色素量の違いによるものです。

ヘアマニキュア

グレイカラーやファッションカラーをすると頭皮に薬液が沁みてしまったり、かぶれてしまったりするという人もいるでしょう。それはカラー剤に含まれるジアミンや過酸化水素などの化学物質が原因であるケースも。

ヘアマニキュアはこれらの化学物質を含まないヘアカラー剤。皮膚トラブルが心配な人にも利用しやすいのが特徴です。また、アルカリ剤を含まないヘアマニキュアには髪を傷めないというメリットもあります。

ただし、ヘアマニキュアは髪一本一本を外側からコーティングするように染め上げるため、黒い髪の明るさをコントロールすることはできません。

白髪や茶色の髪だけが染まるので、黒髪はそのままに白髪だけを黒く染めたい人や、皮膚トラブルが原因でグレイカラーやファッションカラーを利用できない人、髪のダメージを抑えたい人に選ばれる染め方です。

ヘアマニキュアは皮膚や頭皮につくと色移りしてしまうため、根本ギリギリから染めるのが一般的です。そのため、グレイカラーやファッションカラーに比べると新しく生えてきた白髪が気になりやすい傾向にあります。

ヘナ

ヘナとは植物性のヘアカラー剤で、ヘアマニキュアと同じく皮膚トラブルが原因でグレイカラーやファッションカラーを利用できない人や、自然由来の成分で髪ダメージを抑えて白髪染めをしたい人に選ばれます。

ヘアマニキュアと同じく、黒い髪を明るくする力はないので比較的暗めの仕上がりになるものが多いでしょう。製品によってもことなりますが、ヘナを利用すると髪にハリやコシが出やすくなる傾向があります。髪や頭皮に優しい自然由来の成分で白髪を染めたい人や、髪にハリコシを与えたい人におすすめの染め方です。

ヘナは比較的原料費が高く、特有の染まり方をするため調合に経験や知識が必要です。さらにヘナを希望するお客様が年々減少していることから、取り扱っていない美容室も少なくありません。ヘナを希望する場合には、事前に美容室にヘナを取り扱っているか確認してみると良いでしょう。

カラーリンス・カラートリートメント

カラーリンス(カラートリートメント)とは、普段のシャンプー後に使うリンスやトリートメントの感覚で白髪染めができるアイテムのこと。手袋やハケ、ケープなどは不要で、簡単にできることが最大の特徴です。

ただし、染まり方は薄く、最初はあまり染まっていないと感じる人も多いでしょう。回数を重ねることで「何となく白髪が目立たなくなってきた気がする」と感じる人が多いようです。マニキュア、ヘナと同じく黒髪を明るくする力はなく、白髪の量が比較的少ない人向けの染め方です。

カラースプレー

カラースプレーは、スプレー状の染料で白髪を一時的に染めることのできるアイテムです。白髪染め専用のものから、おしゃれなファッション用カラースプレーなど様々な色味が販売されています。

主に白髪染めと併用して使い、顔周りやトップなどのリタッチ部分の白髪を一時的にカバーすることを目的として使用するもの。多少の雨や汗なら耐えられるものの、水には比較的弱くシャンプーで落ちてしまうので、急な用事で白髪を隠したい時におすすめのアイテムです。

希望する仕上がりのカラーで施術も変わる?提案時のポイント

希望する仕上がりのカラーで施術も変わる?提案時のポイント

白髪染めと聞くと「暗くしか染まらない」「おしゃれな髪色にはできない」と考えている人も多いですが、これは大きな勘違い。染め方によっては、白髪もおしゃれに染めることができます。

続いては、白髪をオシャレに染める方法や、お客様に提案する際のポイントを解説していきます。

【白髪をしっかり染める】
落ち着きのある暗めの色で白髪染め

明るさにこだわりがなく、「暗めでも良いから白髪をしっかりとカバーして欲しい」というお客様には、艶感や色落ちしてきた時の目立ちにくさにこだわった白髪染めがおすすめです。暗めの白髪染めの場合、以下のメリットとデメリットを説明した上で施術を行いましょう。

暗めの白髪染めのメリット 暗めの白髪染めのデメリット
  • 白髪がしっかり染まる
  • 比較的色落ちしにくい
  • 艶感のある色味に染めやすい
  • 新しく生えてくる白髪が比較的目立ちやすい
  • 次回以降のカラーチェンジが難しい
  • アッシュ系などの寒色系は色味が分かりにくい

お客様の要望に合わせて選ぶ!暗色系のカラーレシピ

暗色系のカラーを調合する際には、お客様の希望する仕上がりによって配合する色味を変えましょう。

  • 暗めのカラーでもなるべく重たくない印象にしたい
    → アッシュ・マット系カラー
  • 暗めのカラーで艶感のあるキレイな髪に見せたい
    → ベージュ系カラー
  • 暗めのカラーで色味が主張されたカラーにしたい
    → ピンク・レッド系カラー

特に「色が抜けてきた時の白髪浮きを防ぎたい」という方にも、ベージュ系カラーがおすすめです。なるべく赤味を配合しないことで、黄味の強い白髪も目立ちにくくすることができます。

【白髪をぼかす・目立たせなくする】
明るめのカラーで白髪染め

「白髪は染めたいけれど、明るめの髪色を楽しみたい」という方も近年急増しています。しかし、白髪染めトラブルで最も多いのが「白髪が染まっていない」というもの。明るめカラーの白髪染めで特に起こりやすいトラブルでもあります。

事前にしっかりとメリット・デメリットの説明をして、お客様に仕上がりをイメージしてもらいましょう。

明るめの白髪染めのメリット 明るめの白髪染めのデメリット
  • 色が落ちても白髪が目立ちにくい
  • 選べる色味が多い
  • アッシュ、マット、ベージュ系カラーの色味を感じやすい
  • 白髪の染まりが薄い
  • 色落ちしやすい

白髪の染まり具合で選ぶ!明るい白髪染めカラーレシピ

明るい白髪染めの場合には、白髪をどこまで染めるのかをベースに明度を調整しましょう。黒髪を10トーン以上にする場合、ほとんど白髪は染まらないと考えて良いでしょう。しかし、その分周りの明るい髪に紛れて白髪は目立ちにくくなります

  • 白髪が目立ちにくいカラー(白髪が少ない人向け・白髪はほぼ染まらない)
    → おしゃれ染めを使用。10トーン以上がおすすめ(ベースカラーが8以下の場合は12トーン以上がおすすめ)
  • 白髪が薄く染まって明るめのカラー(白髪量が比較的多い人向け)
    → 白髪染めを使用。8トーンにする場合 12トーン:8トーン:4トーン=1:1:1など、ブリーチ力をキープできる調合がおすすめ

【白髪をぼかす・髪全体を明るくする・外国人風ヘアに仕上げる】
白髪を活かしたカラーリング

近年注目されているのが、白髪を活かしておしゃれを楽しむヘアカラー。全体に白髪がある場合にはウィービング、ポイントに白髪がかたまっている場合にはメッシュなど、プラスアルファの技術で白髪を活かしてヘアカラーを施術します。

白髪を活かしたカラーリングにすることで、白髪が目立ちにくくなるだけでなく、希望するカラーを楽しめるようになります。

白髪を活かしたカラーのメリット 白髪を活かしたカラーのデメリット
  • 白髪が地毛と馴染みやすくなる
  • おしゃれに仕上がる
  • 明るめのカラーを楽しめる
  • おしゃれ染めでカラーできる
  • 色が落ちても白髪が目立ちにくい
  • 施術時間が長くなる
  • 施術料金が高くなる
  • 一度でも白髪染めをしている髪の場合、一度の施術では理想の色味に仕上がらない場合がある

ハイライトやローライト・ウィービングを取り入れよう!白髪を活かしたカラーレシピ

白髪を活かしたカラーには様々な方法があります。お客様の白髪の生え方や、白髪の量に合わせたメニューを提案しましょう。

全体的に白髪が多い場合

フルウィービングでハイライトと白髪をミックス。オシャレ染め(もしくは明るめの白髪染め)で全体をカラーリングする。全体的に明るめにしたい方におすすめ。色落ちしてきても白髪が目立ちにくいメリットがある。

顔周りにのみ白髪が多い場合

顔周りのみ白髪染めでローライトを入れて、その他の部分はおしゃれ染め(もしくは明るめの白髪染め)でカラーリングする。デザイン性の高いカラーでしっかりと顔周りの白髪をカバーできる。顔周りにローライトを入れることでフェイスラインが引き締まって見えるメリットがある。

一部分にだけ白髪がかたまっている場合

白髪がかたまっている部分にメッシュを入れる。ハイライトで仕上げる他に全体の色味に合わせてマニキュアでメッシュを入れるのもおすすめ。個性的な仕上がりにしたい人の場合、赤系や青系などビビットなカラーを提案してみても良いでしょう。

ホームケアも重要!白髪ケアにも力を入れて

白髪をしっかりと染める方法や、白髪を活かしておしゃれを楽しむ方法を紹介してきました。グレイカラーやファッションカラー、ウィービングを取り入れる方法など様々な染め方がありますが、今以上白髪を増やさないために、お客様自身で頭皮ケアに取り組んでもらうことも重要です。

希望通りの白髪染めで満足してもらった後は、頭皮マッサージによる活性化の方法などをレクチャーし、自宅でのケアまで提案しましょう。
 

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KITAI美容ライター

投稿者の過去記事

10年間美容室でスタイリストとして勤務。ヘアケアマイスター検定マイスタークラス。2児の母。現在は美容ライターとして活動中。
美容業界を去ったからこそ、美容師目線とお客様目線の両方からサロン経営や営業戦略について考えます。

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