季節問わず人気のヘアカラーといえばアッシュ!人気の理由は、アッシュ特有の透明感のある色です。そこで今回はアッシュを使った人気の色、レシピ、施術ポイントを紹介したいと思います。ヘアカラーをする上でアッシュのバリエーションは、押さえておかないと損なので参考にしてみてくださいね。
今時の人気アッシュ系カラーとは
ヘアカラーのアッシュの最大のメリットは、赤みのない透明感のある色です。
女性誌を見ると、どの雑誌を見ても透け感、抜け感を前面に押し出したファッションやメイクが多く見られます。「ほどよい抜け感のある女子」「透け感のある肌へ」みたいなキャッチフレーズをよく目にした経験はありませんか? そういう、雑誌やトレンドの影響もあって透明感の出やすいヘアカラーのアッシュは人気なのかもしれません。
私もサロンワークをしていて、お客様から「アッシュ系でお願いします」「赤みのない色が好きです」とオーダーを受けることが多いです。レッド系のようなビビットな色よりも、あくまで自然で飾りすぎないアッシュのような色がトレンドだと言えます。
希望通りの色を出すコツ
お客様から「ヘアカラーはアッシュでお願いします!」とオーダーがあった場合に、希望通りの色を出すにはコツがあります。アッシュを綺麗に出すポイントは、たったひとつ。それは、「ベース明るくする!」です。
アッシュを使用する上でベースを明るくするのは絶対と言っていいほど大事。染める前のベースが暗かったら、どのカラーを使っても抜け感や透け感のあるアッシュは発色しません。
ヘアカラーのアッシュは最弱の色
先ほど「アッシュは染める前のベースの明るさが大事」という説明をしました。さらにヘアカラーでアッシュを使用する場合、知ってもらいたいことがあります。それは、「彩度の強さの関係!」です。彩度とは色の鮮やかさのことを言います。色が濃く鮮やかであれば彩度が強いという表現です。
白や黒の無彩色を除けば、彩度が最も強い色が「レッド」になります。ヘアカラーにおいて彩度が強い色の特徴は「ベースが明るくなくても発色してくれる」ということです。
逆に彩度が弱い色の代表が「アッシュ」になります。
アッシュは透明感が出る代わりに彩度や弱く、ベースを明るくしないと発色してくれません。外国人風カラーのようなアッシュを使ったカラーにブリーチが必要なのも彩度が低いことが原因です。この彩度の強さの関係を知っておかないと、希望通りの色を出すのは難しいので覚えておきましょう。
寒色系と暖色系のバランス
アッシュもそうですが、実は寒色系と呼ばれている色は基本的に「彩度が弱く」暖色系と呼ばれている色は「彩度が強い」です。この力関係を理解しないとカラー剤同士を混ぜるときに失敗しやすくなります。
例えば、寒色系のアッシュと暖色系のピンクを混ぜてカラー剤を作るとします。このアッシュとピンクを同じ割合で混ぜてしまうと、暖色系であるピンクのほうが強く色が出てしまいます。
寒色系に暖色系を混ぜて色を作る場合は、彩度の弱いアッシュのような寒色系を多めに入れる必要があります。ついつい同じ割合でカラー剤を作ってしまう人がいるので注意が必要です。
おすすめアッシュ系カラーレシピ
アッシュを使った、おすすめのカラーレシピを紹介したいと思います。アッシュグレージュ、アッシュベージュ、アッシュグリーンの3つです。ひとつずつ解説していきます。
先ほど説明した通りアッシュは染める前のベースによって配合が前後するので、あくまで参考にする感じで見てもらうと良いです。
ヘアカラーのアッシュグレージュ
アッシュグレージュに染めるためのポイントは濃さです。使うカラー剤は、アッシュ単品で問題はないですが7~8レベルの明るさのものを使ってあげましょう。使用するアッシュが明るいと茶色っぽく仕上がる可能性があります。10トーンくらい色が抜けている髪に対してオキシ3%でアッシュの7~8レベルで染めると良いです。
ヘアカラーのアッシュベージュ
アッシュベージュは、アッシュ系にしたいけど暗すぎる色が苦手な人におすすめ。
アッシュの色は、どうしても暗く見えてしまう場合が多いです。例えば、アッシュとイエローで比較すると同じ明るさでも色の見え方の違いでアッシュの方が暗く見えてしまいます。ベージュの色が入ることでアッシュに明るさが入り、暗く見えづらいカラーが完成します。
割合としては、アッシュとベージュを3:1くらいで混ぜると良いです。明るさも8レベル以上の色を使ってあげましょう。
ヘアカラーのアッシュグリーン
アッシュグリーンはアッシュとマット(グリーン)を混ぜた色になります。アッシュとマットを混ぜることで、くすみ感のある色が発色します。ピンクやレッドのようなビビットよりもくすみ感の強い色が好きな人に提案すると良いです。
アッシュ、マット共にくすみ感が強いもの同士の色なので、毎回アッシュで染めているお客様に対して提案するとやりやすいかもしれません。
在庫に揃えておくべきアッシュ系カラー
美容室でオーダーの多い人気のアッシュ系カラーで、これだけは持っておいたほうが良いカラー剤を紹介します。アッシュは人気が高いので、どのメーカーも豊富な品揃えです。
ミルボンのオルディーブアディックシー、ディープシルバーです。これは、ディープシリーズと言ってミルボンの白髪染め対応のカラーになります。
通常の白髪染めだと発色が茶色っぽくなってしまい、アッシュ特有の抜け感が出にくいです。このディープシルバーは、しっかりと色味が発色してくれるので白髪染めでありながらも色が楽しめます。白髪を気にされている大人の女性に提案して見るといいかもしれません。
メーカー | ミルボン |
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ブランド | オルディーブ アディクシー |
サイズ | 80g |
カラー | ディープシルバー ※他のカラーは商品詳細ページ、またはカタログ内でご確認ください。 |
定 価 | 700円 |
商品番号 | 122787 |
ウエラのイルミナカラーのSTARDUST-8です。イルミナカラーといえば、透明感が出るカラー剤として一般のお客様まで知っている人気のアイテム。実際に新規のお客様から「イルミナカラーを取り扱ってますか?」という問い合わせも受けたことがあるくらいです。それくらいイルミナカラーは、知名度の高いカラー剤と言えるでしょう。
透明感を出してくれるイルミナカラーとアッシュの相性も抜群でベースの髪が多少暗くても透明感を出してくれます。日本人特有の赤みのある髪を柔らかで淡い色にしてくれて、髪へのダメージも抑えてくれる万能なカラー剤です。
美容室によっては、イルミナカラーの料金を少し高めに設定している場合もあるのでオプションメニューとしても使えます。
メーカー | ウエラ |
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ブランド | イルミナカラー |
サイズ | 80g |
カラー | STARDUST-8 ※他のカラーは商品詳細ページ、またはカタログ内でご確認ください。 |
サロン価格 | 800円 |
商品番号 | 120642 |
ホームケアのアドバイスのポイント
お客様にはヘアカラーと一緒にホームケアのアドバイスをするが大事です。ホームケアをしないと「色持ちや髪の手触りも悪く」なってしまいます。
よくある例で、美容室でトリートメントをするけど自宅では市販のものを使っているお客様がいます。市販のシャンプー、トリートメントを使っているお客様には、美容室のものを提案しましょう。流さないトリートメントも髪を保護してくれて、摩擦による髪のダメージも未然に防いでくれるので必要です。
流さないトリートメントは髪のパサつきなどが、かなり抑えられるのでハイダメージ毛の方には効果的と言えます。さらにブリーチをしてヘアカラーのアッシュで染めた人には、色落ち防止の「ムラシャン」は必須です。ブリーチカラーの場合は、ムラシャンを使わないと数日で色が抜けてしまいます。
- シャンプー
- トリートメント
- 流さないトリートメント
- ムラシャン
この4つは髪の状態を見ながら提案することで髪をキレイに保つことができます。
カラーバリエーション豊富だから似合うカラーが必ず見つかるアッシュ系カラー
今回のヘアカラーのアッシュに関する内容をまとめていきます。
- 抜け感や透け感を出すアッシュは人気のカラー
- アッシュは彩度が弱い
- アッシュで染める場合はベースの明るさが大事
- 暖色系とアッシュのような寒色系を混ぜるときは寒色系を多めに入れる
- アッシュ単品だと色が暗く見えやすい
- ブリーチをしたアッシュカラーは色落ち防止のためにムラシャンが必須
以上の点を注意しながら、アッシュカラーを提案していきましょう。アッシュは本当に人気のカラーなので、今回紹介したカラーレシピの他にもオリジナルのアッシュカラーを作ってみるのもおすすめです。
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