この夏は、花火大会をはじめ様々なイベントが開催されはじめています。「今年こそは絶対に浴衣を着たい！」と思っている方も多いでしょう。ですが、普段とは違う浴衣メイクに戸惑う女性も少なくはありません。ここては、2022年のトレンド浴衣メイクから、中高生浴衣メイクなど様々なT POに合わせたメイクのポイントをご紹介します。

浴衣に似合う基本のメイク

浴衣に似合う基本メイクは透明感のある肌に目を引くポイントカラーを入れる事が大切です。そのため、いつもとは違うメイク法を磨く必要があります。とはいっても、そう難しいものではないので、パーツごとに浴衣メイクのポイントを押さえていきましょう。

ベースメイクは薄塗りで素肌感を出す

浴衣メイクのベースは薄塗りが基本です。なるべく厚塗りは避けましょう。もともと、浴衣は風呂上がりに着用されてきたものです。そのため、お風呂上がりのような素肌感を上手く表現するためには、ナチュラルなベースメイクで仕上げるのがポイントです。

普段のベースメイクなら、「肌の粗を隠したい」「シミやそばかすをカバーしたい」「くすみを抑えたい」という気持ちが先行し、ついつい厚塗りしてしまいがちです。ですが、浴衣メイクの場合は、そうした気持ちを抑えながら透明感を重視してください。カバーしたい部分はファンデーションでカバーするのではなく、コンシーラーなどで部分カバーしましょう。

眉はアーチ形かストレート

浴衣に合った眉は優しいイメージのアーチ形眉か、キリッと知的なストレート眉のどちらかが理想です。眉カラーは、柔らかさを出すために、優しめのブラウン系をセレクトしたり、アイブロウパウダーなどで仕上げたりすると自然体に仕上がります。作り込み過ぎない眉毛が浴衣にマッチします。

アイシャドウは浴衣に合わせた色or肌になじむ色

アイシャドウのカラーは、浴衣や、帯の色に合わせるのが良いですね。また、肌に馴染む色を使用すると、浴衣を着用した時に浮きにくくなるでしょう。派手で大き目のパールやラメなどの入ったアイシャドウは浴衣の柄より目立ってしまうこともあるため、この場では控えましょう。

アイラインは強調しすぎない

アイラインは目元をはっきり見せるために必須なアイテムです。普段から愛用している方も多いでしょう。ですが、浴衣の場合はアイラインで囲って強調するといった使い方はなるべく控えた方が良いですね。使用するならば、強調しすぎないブラウンなどのカラーをセレクトし、ペンシルタイプで描くのがおすすめです。

まつ毛はビューラーを使わずすだれまつ毛に

アイメイクの要と言えばマスカラですね。浴衣メイクのまつ毛は、あえてビューラーを使わずに、ロングタイプのマスカラのみで仕上げていきましょう。伏し目がちにしたまつげに、マスカラを直接つけた「すだれまつ毛」をイメージしてください。控えめ感が出ると同時に色っぽさもプラスされます。

リップは赤がおすすめ

リップは赤を使用するのがおすすめです。
普段、赤リップを使用する機会のない方も、浴衣着用時ならば抵抗なく赤リップを使用できそうですよね。コンシーラーで唇のくすみを消したり、リップライナーで輪郭を描いたりしてから描くと滲み防止になります。

目的別！おすすめ浴衣メイク

浴衣を着用する機会は年に数回と言えるでしょう。裏を返せば、浴衣姿を介していつもと違う自分をアピールする絶好のチャンスともいえます。ここでは、いくつかの目的別浴衣メイクのポイントをご紹介します。

映える！2022年トレンド浴衣メイクは赤系

2022年のトレンド浴衣メイクのカラーは、「赤系」です。赤系のアイシャドウやリップを上手に使用して大人っぽさや大胆さを出してみましょう。普段メイクで赤を使用した事がないという人も、今年の浴衣メイクをきっかけに赤メイクの魅力を感じてみてくださいね。

中学生・高校生の浴衣メイクは少しだけ大人っぽさを出す

中高生が浴衣を着用する時は、少しだけ大人っぽさを出すようなメイクを意識しましょう。肌は作り込み過ぎずに透明感を出すためにリキッドとルーセントパウダーをメインに使用します。また、アイラインは強調させすぎずに、目尻を数ミリ跳ね上げるように描くと大人っぽさがプラスされます。中高生でも購入しやすいプチプラ価格のメイクで揃えるのも良いでしょう。

個性を出したいならアイシャドウにひと工夫

せっかく浴衣を着用しているのだから、個性を出して目立ちたいと言う人もいるでしょう。そんな方は、アイシャドウに一工夫を凝らしてみるのもおすすめです。いつもなら使用しないようなパステルカラーで目元を演出してみましょう。浴衣や帯の色と同じカラーを目元に持ってくるとバランスがとれますね。予想外にも目元が華やかになってしまうようならば、リップカラーを抑えるなどしてバランスを整えましょう。

浴衣の色別！おすすめ浴衣メイク

浴衣のカラーも豊富で目移りしそうなくらいですね。そんな色彩豊かな浴衣に合うメイクを「白色浴衣」「紺色浴衣」「ビビット系浴衣」それぞれご紹介します。

白色の浴衣は雰囲気でメイクも変える

白色浴衣は清潔感があり、人に良い印象を与えるカラーでもあります。ですが、淡めのカラーだけに顔がぼやけやすいというデメリットも生じやすくなります。そんな時は、チークで顔を明るめに仕上げましょう。パウダーよりも、フィット感があり発色性に富んだムースチークや、リキッドチークがおすすめです。頬骨付近にぼかすように入れてあげるのがポイントです。

紺色の浴衣は赤系か青系のアイライナー

上品かつ知的に仕上がる紺色の浴衣には、ブルーや、パープルなどの青系のアイライナーがしっくりきまります。また、赤系のアイライナーをアクセントにしても良いでしょう。
また、「紺色+シンプル柄」の時は、肌馴染みの良いベージュ系にシルバーカラーをアクセントにしたコーディネートがぴったりです。

ビビット系の浴衣はメイク・髪型も華やかに

ビビット系の浴衣は若い層に人気がありますね。この年代だからこそ着用できるカラーでもあります。そんなビビットカラーをセレクトした方は、メイクや髪型も華やかにまとめましょう。普段使用しないようなブルーや、イエローなどのアイカラーをつけたり、ゴールドで煌びやかなアクセントをつけたりすると華やかさがしっかり出せますね。それに合わせて髪型もウィッグや髪飾りなどをつけて特別感を出すと素敵に仕上がりますよ。

ほかにもある！浴衣メイク＆着こなしの小技

浴衣はメイクや着こなしがしっかりされてこそ映えるもの。だからと言って、決して難しいものではありません。ここでは、当日の浴衣メイクをしっかりキメるための着こなしの小技やメイクの注意点をいくつかご紹介します。

浴衣をきれいに着るポイント

浴衣をきれいに着ている人は清潔感も漂います。浴衣のような和装は立ち居振る舞いがしっかりしていなければ、乱れやすくなるので気をつけて行動したいものです。特に注意したいポイントを以下にあげています。

襟足を美しく

襟足は握り拳一個分くらいの幅をもたせると美しい仕上がりになります。髪をアップにした時に色っぽさが増します。

胸元は清潔感を

浴衣を着用した時に他人の視線がいきやすいのが胸元です。胸元も顔と同じようにしっかりとケアしておきましょう。ニキビ跡などは顔と同じようにコンシーラーでカバーしておくと良いですね。また、胸元にルーセントパウダーをはたくと、透明感が出て上品な仕上がりになるでしょう。

上手な小物遣い

浴衣にマッチしたポーチや、髪飾りをさりげなく着用していると、周りからは小慣れ感があるように見られるでしょう。

香りのおしゃれもプラスしよう

浴衣メイクやヘアスタイルが完成したら、最後に香りもプラスしてみましょう。ヒノキやハーブ系の香りを使用すれば、程よい香りが漂うだけでなく、防臭・防虫効果も期待できますよ。耳の後ろや手首足首付近にスプレーしておくのがベストです。

浴衣には避けたいNGメイク

浴衣姿がいくら特別だからと言っても、メイクとバランスがとれていなければ、全てが台無しになってしまうでしょう。浴衣には避けなければならないいくつかのNGメイクがあります。

厚塗りメイク

浴衣メイクは透明感や素肌感が重要です。そのため、ファンデーションを何度も重ね塗りして暑化粧にならないようにしたいものです。和装というだけでも落ちついた年齢に見られる事が多いです。その上に厚化粧はより老けてみられてしまうデメリットも生じます。

薄すぎるメイク

厚塗りメイクもNGですが、薄すぎるメイクも同じようにNGです。浴衣の柄やカラーははっきりしたものが多いため、薄すぎるメイクでは顔の印象がぼやけてしまうでしょう。浴衣メイクは濃過ぎず薄過ぎずとい薄塗りバランスが大切です。

作り込み過ぎたパーツメイク

まず、派手に仕上がるボリュームマスカラやラメ類は控えましょう。特に、目元は第一印象を決めてしまう重要パーツでもあるため、浴衣の時は要注意です。また、「目元が少し派手になってしまったな」と言うときは、口元などの他パーツのメイクを控えめにするなどの引き算メイクをしましょう。

持っておくと便利なメイク直しグッズ

不慣れな浴衣メイク直しは、便利グッズを持参しているだけで、簡単に仕上げる事ができます。そんな便利アイテムをいくつかご紹介します。普段使いにも効果的ですよ。

あぶらとり紙（ティッシュペーパー）

普段から、化粧直しにあぶらとり紙を使用している人は多いでしょう。浴衣姿は想像以上に暑さや湿気が気になります。メイクの崩れやすさも普段以上と考えましょう。普段から皮脂量が多い人はフィルムタイプを、少なめの人は和紙タイプがおすすめです。あぶらとり紙がない場合、ティッシュペーパーを代用する事もできます。

ルーセントパウダー

肌の透明感を維持するためには、化粧直しはルーセントパウダーを使用しましょう。ルーセントパウダーは、固形状のプレストタイプやきめ細やかな粉タイプなどがあります。また、ルーセントパウダーのほとんどは、無色透明ですが、血色の悪さが気になる方はピンク系のルーセントパウダーを使うのも良いですね。好みの形状や肌悩みなどに合わせたルーセントパウダーをセレクトしましょう。

ミストスプレー

化粧直し用のミストスプレーがあると、化粧直しが楽な上に、保湿効果も同時に得られます。市販品以外にも、100円ショップで購入した霧吹き用ボトルに普段お使いの化粧水を詰めて使用するのも良いですね。

綿棒

浴衣姿は汗をかきやすいため、アイメイクが崩れるなどのハプニングもあるでしょう。そんな時は、綿棒を使って滲んだメイク部分を修正しましょう。メイク用の綿棒でなく、通常の綿棒で大丈夫です。

浴衣メイクは素肌感とポイントカラーを意識して

浴衣を着る時は、夏の風物詩「花火」をはじめ、お祭りデートなどの特別な日が多いですね。浴衣の着こなし方と浴衣メイクをしっかりこなして和風美人を目指しましょう。また、美容サロンでは夏限定の浴衣メイクメニューなどがあれば、お客様から喜ばれること間違いないです。