手元を彩るだけで、気持ちが弾んだり、やる気が起きたりということはないでしょうか。
そんな時にぜひ、チャレンジしたいのがマグネットネイルです。最近SNSを賑やかにしているジェルネイルに、キラやかさや神秘さを加えたような画期的なネイルアートと言えるでしょう。
ここでは、そんなマグネットネイルについて、どのような特徴があるのかを見ていきますね。

マグネットネイルとは何？

マグネットネイルという名称だけ聞くと、「難しい技法なのかな？」「未知のネイルアート？」という憶測を呼んでしまうかもしれません。

そんなマグネットネイルは、技法の仕組みや他技法との違いを比較することで、その魅力をより理解できるようになるでしょう。

マグネットネイルの仕組み

マグネットネイルの仕上がりは極めて幻想的で、ラメやパールとは違う光沢や質感が魅力的です。その使い方はとても簡単で、ポイントさえ押さえればセルフネイルとして楽しめるでしょう。

他のネイルとの大きな違いは、鉄分配合の専用ポリッシュやジェルを塗り、程よい角度から磁石を当てる（鉄分が完全に乾く前）という点です。磁石の近づけ方、動かし方などで独特のデザイン、ライン、光方などが楽しめます。
マグネットネイルは、単色でも美しい幻想的な見せ方ができるため、多彩なカラーを使わずとも目を引くデザインが実現できるでしょう。

ちなみに、鉄分自体には色はついていません。そのかわり、ポリッシュやジェルのカラーでデザインが決まります。

ミラーネイルとの違いは？

マグネットネイルと比較される技法として、ミラーネイルが挙げられます。

マグネットネイルは、マグネットジェルや鉄粉に磁石を近づけてさまざまなデザインを演出します。一方、ミラーネイルとは、ミラーネイル専用のパウダーを擦るという技術で鏡のような質感を出す技法です。

ぱっと見は似ていますが、このような根本的な技法の違いがあるため、マグネットネイルとミラーネイルはまったく違うものだと言えます。

マグネットネイルの魅力

さまざまなネイルデザインが波及する中、マグネットネイルの魅力はどのようなものなのでしょうか。

代表的なマグネットネイルの魅力を２つご紹介します。

短い爪でもきれいなグラデーションが出せる

マグネットネイルは、爪の先に向かうほどカラーの濃さが印象的になるデザインです。そのような特徴から、短めの爪や、生まれつき小さな爪の方でもナチュラルなグラデーションカラーが楽しめます。

ラメを上手に組み合わせれば、さらなる上品なネイルに仕上がりますよ。せっかく爪のおしゃれを楽しみたいのに、職場のルールなどで爪を短くしなければならない方も多いですよね。そんな時こそ、マグネットネイルがおすすめです。

美しく彩られた手元でキーボードを叩けば、オフィスでの仕事がはかどりそうです。

伸びても目立ちにくい

ジェルネイルを長年愛用している方ならば、誰しもが気になるのが「伸びてきた時の爪の段差」。カラーが濃いほど気になる点です。

ですがマグネットネイルの場合は、爪の根元が薄く、先にいくほど濃くなるというデザインなので、爪が伸びても段差が気になりづらいといえるでしょう。

そのような理由から、なかなか爪のお手入れに時間がかけられない方にもおすすめです。

セルフでできる！ マグネットネイルのやり方

磁石の力でデザインすると聞くと、「チャレンジしてみたいけど高度な技術が必要では？」と思ってしまいますよね。ですが、マグネットネイルは、コツさえ掴んでしまえばセルフでも美しく仕上げることが可能です。

基本的なマグネットネイルのやり方を見ていきましょう。

マグネットネイルで失敗しないための注意点

ポイントさえ押さえれば、マグネットネイルはスムーズに施術できます。
そのためにも、最低限、以下の注意点に気をつけて行なうようにしましょう。

マグネットは爪から数センチ離す

鉄分がジェルの奥底に沈澱したりしないように、マグネットを近づけすぎないようにしましょう。万が一、鉄分が沈澱してしまっても、筆でなどでなだらかにすることで浮かび上がってくるため、過度な心配はいりません。

ですが、沈澱したからと何度も筆で擦ると表面に歪みができやすくなり、見た目もよくありません。
そのような理由から、爪とマグネットは数センチ離すくらいが理想的です。

爪にのせる前にしっかり混ぜる

ジェルと鉄粉をしっかり混ぜることで鉄粉の濃度が均一になり、光が当たった時に美しさが引きたちます。

元々、鉄粉は沈澱しやすく片側に寄りやすいため、ブラシなどでしっかり混ぜて均一にしましょう。

※ジェルや鉄粉を混ぜたブラシをそのままに放置すると、固まってしまう原因になります。
混ぜた後はしっかり拭き取り、清潔に保管しておきましょう。

マグネットジェル専用のマグネットを使う

慣れればセルフでも簡単に感じるマグネットネイルですが、最初はなかなか上手くいかないケースもあります。そのような時は、簡単に描けるマグネットジェル専用のマグネットを使用しましょう。

中には、爪に軽く押し当てるだけで、可愛らしい花模様などさまざまな型を描けるものもあり、レパートリーが増えます。

なかなか思いどおりの模様が描けないとお悩みの方には、専用のマグネットがおすすめです。

マグネットネイルは100均でも買える？！

「いざ！ マグネットネイルにチャレンジ」と思ったら、最新のオシャレをゲットするために善は急げ。マグネットネイルは意外と身近で簡単に購入できるので、以下のようなショップで探してみてください。

100円ショップ

ダイソーやセリアなどの100円ショップにもしっかり揃っています。コスパも良いため、いろいろな種類のマグネットネイルにチャレンジできます。

季節やＴＰＯに合わせてたくさん揃えたいですよね。

ドラッグストア

マツキヨなどをはじめとしたドラッグストアにも、化粧品コーナー内のネイルコーナーに並んでいます。

ネイルに詳しい販売員さんが常駐していれば、自分に合わせたカラーやデザインを選んでもらえそうですね。

雑貨専門店

ロフトや東急ハンズなどの雑貨専門店のビューティーコーナーにも、取り揃えられています。
ジェルネイルを塗る時のサブアイテムや、自爪のお手入れグッズを一緒に買えるのもうれしいポイント。

通販

楽天やAmazonのネット通販なら、忙しい方でも簡単に購入できます。このような通販でも、さまざまなカラーやデザイン性豊かなジェルネイルをセレクト、購入できます。

直に見たり、手に取ったりすることができないため、通販会社独自のランキングや、口コミ評価などを参考に購入しましょう。

マグネットネイルの人気デザイン

マグネットネイルは、多彩なデザインで気持ちも豊かにしてくれます。季節に合わせたり、服装に合わせたりと楽しく爪のオシャレができるデザインばかりです。

ここでは、マグネットネイルを楽しむ上でどのようなデザインがあるかをご紹介します。キュートなイメージから、小悪魔イメージまで、まさにカメレオンネイルと言っても良いでしょう。

キャッツアイ

まるで猫の瞳のように光るキャッツアイというデザイン。ミステリアスな仕上がりは冒険心をくすぐりますね。

イメージをがらりと変えたい方や、大人っぽい雰囲気を出したい方にはぴったりです。
仕上げやすい初心者向けデザインでもあります。

ストリーム

川の水がなだらかに流れているかのように、繊細な曲線が美しいデザインです。

神秘的な要素も持っているため、着物や浴衣などの和装にもピッタリです。和服の袖口からさらりと振る舞う手振りがマグネット効果でさりげなく光りますね。ワンランク上の和装が楽しめそうです。

ふちどり

爪の輪郭を囲むようにデザインにしていきます。先端付近のみにマグネットをチラつかせてアクセントをつけるのもオシャレです。

輪郭に沿ったデザインなら、指を長めに見せる効果もあります。ハッキリとしたラインやデザインを好むなら、ふちどりがおすすめです。

フレンチ

マグネットネイルに限らず、ネイルアートにおいて主流のデザインと言えるでしょう。
爪先端の色とベースカラーを交互にまんべんなく塗るのがポイントです。

プライベートやオフィスで使用するなら、ベージュピンクなどをベースとし、先端を淡めの白にすると良いでしょう。遊び気分を楽しむなら、ビビットなカラーをセレクトするのも良いですね。

アシンメトリー

左右非対称にデザインを施していくタイプです。
SNSでも一際目を引く冒険心溢れるデザインではありますが、初心者には少々手が出にくいというのが本音です。

そんな方には、１本の指爪だけにアクセントをつけてみるなどしてアシンメトリーを楽しんでみてはいかがでしょうか。ワンポイントだけの違いなら、たとえ失敗してもオシャレ感は引き立ちます。

ワンカラー

一見、シンプルで控えめに見えるワンカラーですが、光の当たり方で異次元の美しさが引き立ちます。シルバーやゴールドのワンカラーなら、さりげない気品を醸し出せますね。　

最初だから手の込んだマグネットネイルは控えたい…という方にはピッタリのデザインですよ。

水滴ネイル

水滴がのっているかのように爪の一部分だけに施せば、芸術性のあるネイルデザインになります。
水滴が涼しげな印象を与えるため、夏場のコーディネートにもぴったりです。

水滴部分にラメを散らせば、さらにランクアップしたデザインになるでしょう。

オーロラ

ダークなカラーと合わせれば、銀河系や天の川を想像させるような幻想的なデザインに仕上がります。
一方で、ベージュのようなヌードカラーに合わせれば、フェミニンで可愛らしい印象に仕上がります。

同じデザインでもベースカラーで180度印象を変えてくれるでしょう。

モノトーンカラー

プライベート、オフィスどちらでもしっくり決まるカラーです。最近は、手先の美しさやマナーに気を使っている男性も多いです。そうした場合も、モノトーンカラーをセレクトしましょう。

グラデーション

同じ色を使っているのに、微妙な色の濃淡でどこか上品で知的な抜け感が出せるデザインです。

大人っぽさの演出やイメージチェンジにおすすめは、シルバーやグレーのグラデーションです。パステルカラーが主だった方はぜひ、試してみてくださいね。

魅了されるマグネットネイルにチャレンジしよう

マグネットネイルが国内に波及し始めたのは7年ほど前になります。最近は徐々に知名度も上がり、SNSや雑誌などでは話題のネイルアートとなりました。

そんなマグネットネイルは、一度試すといろいろなデザインにチャレンジしたくなるような不思議な魅力を持ち合わせています。

コロナ禍で下火になっていたオシャレも、だんだんに元に戻りつつありますね。マグネットネイルの輝きで再びオシャレを開花させましょう。