ジェルネイルのフィルインとは? メリットや注意点、やり方も解説

爪にダメージを与えず、持ちの良いジェルネイルが楽しめたら良いですね。そんな理想的なジェルネイルがフィルインという技術で叶うのをご存じでしょうか。
「長年ジェルネイルを楽しんでいる人」や「これからジェルネイルにチャレンジしようと思っている人」にぜひ注目していただきたいのが、このフィルインです。
ここでは、フィルインについてメリット・デメリット含めて紹介していきましょう。

ジェルネイルのフィルインとは


多彩なデザインが楽しめるジェルネイル。
ネイルをしている人達の中には、すでに長年さまざまなデザインのジェルネイルを楽しんでいるという方も珍しくはないでしょう。

しかし、やはり気になるのが「爪の傷み」です。自爪が健康でこそ、ジェルネイルが生きるのです。
そのような中、爪に極力ダメージを与えないフィルインという技術が登場しました。

ではフィルインとはどのようなネイル法で、通常のジェルネイルとの違いはどのようなものかを見ていきましょう。

フィルインはベースを残すネイル方法

通常のジェルネイルは、オフの時にベースジェルまで削り取る作業を行ないます。実はこの削り取る過程が、自爪に対して最も負担のかかる技術なのです。

一方、フィルインに関しては一層のベースを残してから、新しいデザインを施していくため、自爪に極力負担がかからないようになっています。

「一層残し」と呼ばれることもあるフィルイン

フィルインは、「一層残し」とも言われます。その名のとおり、ベースジェルを一層残してオフするからです。
サロンによっても呼び方やメニュー名称に違いがあるため、カウンセリング時に確認すると良いでしょう。

フィルインと通常のジェルネイルの違い

フィルインは、ジェルネイルのオフの仕方です。

通常のジェルネイルとは、2点大きな違いがあります。
どちらについても、今までジェルネイルを使用していた方の悩みにもなっていた部分と言えます。それが、フィルインによって解消されることになるのです。

以下にその違いを紹介しているので、詳しく見ていきましょう。

  1. アセトンを使用するかしないか
    通常のジェルネイルをオフする時は、爪や皮膚への刺激が強いアセトンという薬剤を使用します。それに対して、フィルインはこのアセトンを使用せずにオフするため、自爪や周辺の皮膚にダメージを与えにくいのが特徴です。
  2. 自爪までのジェルを削るか削らないか
    通常、ジェルネイルをオフする時は、自爪も削ります。ですがフィルインは、自爪から一層だけを残す技術を用います。そのため、自爪が薄くなるのを防ぎます。

フィルインの価格相場

フィルインで施術する場合、気になるのが施術価格ではないでしょうか。

サロンにより違いはありますが、1,500円程度の料金をジェルネイル価格にプラスしていることが多いようです。
また、フィルイン向きのベースクリアジェルを使用しているサロンがほとんどです。そのため、その分のコストが含まれているケースもあるでしょう。

フィルインの施術の流れ


フィルインの施術の流れを見ていきましょう。
ジェルを削る際に、どんな点に気をつけなければならないかが重要になります。
特殊な機械を使うため、丁寧な技術と専門知識も必要です。

  1. ネイルファイルや専用のマシーンを使用し、上からトップジェル、カラージェルを削る。
    その際、ベースジェルが現れたところで削るのをストップ。ここで自爪まで削ってしまうと痛みが出ることがあるため、その手前で削るのをやめる。
  2. できる限り専用マシーンを使用し、甘皮を丁寧に除去。
  3. アクリルファイル、ネイルファイルなどを使用して、爪の長さやシルエットを丁寧に整える。
    ラウンドカットやポイントカットなどに整えると、ジェルネイルの持ちが良くなる。
  4. 一層のみ残してあるベースジェルの上から、新たにベースジェルを塗る。
    細い平筆などを使用して、ベースジェルとその隙間に上手く埋め込むようにベースジェルを塗るのが望ましい。
  5. 次に、デザインに沿ったカラージェルを塗る。
    カラージェルを塗る過程は、通常どおりのやり方でOK。
  6. 最後にトップジェルを塗り完了。

フィルインのメリット

フィルインには、以下に挙げるようなさまざまなメリットがあります。今までのジェルネイルではなかなか解決できなかった点を、すべてカバーするネイル技術と言っても良いでしょう。

爪や皮膚のダメージを抑えられる

ジェルネイルを施すと、爪や皮膚にダメージを与えることがあります。その理由として、「爪を削る」「アセトンで落とす」という過程が大きく影響していると言えるでしょう。

一方、フィルインについては、こうしたリスクを伴う過程がないため、健康的な爪や皮膚を維持することができます。

ネイルが浮きにくく持ちがよい

フィルインをつける際は、既存のジェルネイルの時に使用するベースジェルよりも、密着度や耐久性の強いタイプのものを使用します。そのため、時間が経過したり衝撃が加わったりしても浮きにくく、持ちの良さを実感できます。

特に爪が浮きやすい方は、グリーンネイルといって、まるで爪にカビが生えたような色になることがあります。浮きにくいフィルインは、こうしたグリーンネイルのリスク軽減も期待できるでしょう。

爪が薄くならない

ネイルオフの時に自爪を削らずに済むため、爪が薄くならず、ほぼ元の自爪を維持できます。

爪が薄くなると、少々の衝撃や乾燥で爪が割れやすくなります。また、UVライトの硬化熱でピリッとした痛みを伴うこともあります。フィルインはそうしたリスクも下げてくれます。

ある程度の厚みがあり、健康な自爪であるからこそ、ネイルジェルが楽しめるのです。

フィルインのデメリット・注意点

フィルインは、爪にダメージを受けやすい人にとって最良のジェルネイルの技法です。
しかしメリットが多い反面、デメリットがあることも把握しておきましょう。

以下に、いくつかのデメリットを挙げます。
セルフではなかなか難しい技術であるため、もし施すのであれば、フィルインを専門にしたサロンにお願いすることをおすすめします。

3~4週間ごとにベースジェルの付け替えが必要

フィルインを末長く楽しむためにも、3~4週間ごとに新しいベースジェルを付け替えることが大切です。なぜなら手爪は、3~4週間で2~3mm伸びるからです。

メンテナンスもせずに放っておけば、自爪が目立ってくるだけでなく、その伸びた数ミリの隙間から剥がれたり、割れたりするリスクも伴います。こうした爪の悪化状態が続けば、せっかくのフィルインも持続するのが難しくなるでしょう。

難易度が高くセルフでは難しい

フィルインを施術する上で最も難しいのは、ベースジェル一層を残して削るという過程です。これには、専用のマシーンや高度な技術が必須です。

経験や知識もなくセルフで実施してしまうと、間違いなく爪を傷めてしまいます。それだけ難易度の高い施術だということを心得ておきましょう。フィルインを施術する際は、実績あるサロンのプロにお任せすることをおすすめします。

そのためにも、以下のようなサロンを見つけるようにしましょう。

  • フィルインのメリット・デメリットを、カウンセリングなどの際に総合的に教えてくれる
  • フィルインについて口コミや評判が良い
  • フィルインについて高度な技術・知識を持つスタッフがいる
  • フィルインに適したジェルネイルやベースジェルを使用している

付け心地に違和感を覚えることもある

フィルインは、通常のジェルネイルよりも硬さや厚みがあります。そのため、今までのジェルネイルの軽さに慣れていて、その付け心地が気に入っていた方は、違和感を覚えることもあるでしょう。
ジェルネイルの薄さは、数ミリ単位でも付け心地に変化をもたらします。

フィルインがおすすめの人とは


フィルインがおすすめの人は、以下のように爪になんらかの悩みをかかえている人です。
特に薄い爪や乾燥しやすい爪については、ジェルネイルをする上で最もリスクを負うため、フィルインという技術を施すことで緩和されるでしょう。
末長くジェルネイルを楽しむためにも、フィルインを検討してくださいね。

またサロンに来店されるお客様の中には、ジェルネイルを心から楽しみたいと願っている方も多いはずです。そうしたお客様に対しても、フィルインという技術は最良の方法だということをお伝えください。

爪が薄い・傷んでいる人

ジェルネイルを何年も施していて、爪が薄くなったり傷んでいたりする人にとって、フィルインは適した技術と言えるでしょう。

ジェルネイルを気に入って施している方は、メリットとデメリットのすべてを把握しているケースがほとんどです。「爪が薄くなったり傷まなかったりするなら、もっと色々なデザインを楽しみたい!」と願っている方は多いはずです。

もともと爪が薄い人

生まれつき爪が薄く、「ジェルネイルにチャレンジしたいけれども、爪へのダメージを考えるとなかなか挑めない」という方にもおすすめです。

多彩な魅力を持つジェルネイルがたくさんの人に受け入れられるには、フィルインのような爪に優しい技術がとてもマッチしますね。爪が薄いからと、ジェルネイルを諦めていた方にとって、フィルインは強い味方なのです。

爪・皮膚が乾燥しやすい人

爪や皮膚は、外気の気温や季節などにより変化しやすいです。特に、水分の蒸発による乾燥が生じやすい部位と言えるでしょう。また、ジェルネイルは乾燥を招きやすいアセトンを使用してオフするため、こうしたリスクは避けられない傾向にありました。
乾燥しやすくなると、爪は割れやすくなり不形成になります。シルエットも決して美しいとは言えなくなるでしょう。

一方、フィルインについては、こうした乾燥を誘発するアセトンを使用せずにオフできるため、乾燥対策にもなります。

ジェルネイルの持ちをよくしたい人

ジェルネイルはとてもデザイン性が高く、つけているだけで心も弾むような楽しさをおぼえます。ですが、その美しさを維持することは困難でした。

そのような中、密着度の高いフィルインは、ジェルネイルの持ちを良くしたいというユーザーにとってとても有効な方法だと言えるでしょう。

ジェルネイルをすぐにやり直したい人

ジェルネイルをしたばかりなのに、デザインや仕上がりが気に入らなかったりするケースもあるでしょう。

通常のジェルネイルは、爪の健康のためにもオフ後は3週間〜1ヵ月あける必要があります。つまり、すぐに違うデザインにチェンジできないのです。
しかしフィルインを利用し、ベースジェルまで残せば、そこからすぐに他デザインで施術することができます。

フィルインで健康的なジェルネイルを満喫しよう


ジェルネイルで彩る指先は、とても品があり、見ているだけでテンションも上がります。
ですが、ジェルネイルを付けたり除去したりを繰り返すうちに、自爪のトラブルに見舞われることもあるでしょう。

自爪の健康を考えながらジェルネイルを除去できるのが、フィルインという技法です。
メリットばかりではなくデメリットもありますが、しっかり知識をつけてフィルインと付き合えば、これから先もさまざまなジェルネイルを楽しむことができるでしょう。

ご自身はもちろん、サロン来店のお客様へもおすすめして、楽しいネイルライフを満喫してもらいましょう。

 

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ユミ元ビューティーアドバイザー

投稿者の過去記事

国産化粧品の美容部員を10年勤めました。
百貨店から化粧品専門店まで、様々な店舗勤務を経験しています。現在は、専業主婦をしながら在宅WEBライターとして美容系記事を中心に執筆活動をさせていただいています。美容に関する新鮮な情報を発信できたらと思います。

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