香水は服装やヘアスタイル同様、人の印象を左右します。「香り」は目に見えないですが、身だしなみやファッション上、とても大切なものです。ここでは、出会い運がグンとアップするような香水をご紹介します。美容系の仕事に従事している方は、ファッション・ヘアスタイル・メイクだけでなく、普段つける香りにもしっかりと目を向けていきましょう。また、サロンに来店されるお客様にもご紹介できる香水をいくつかセレクトしておくと良いですね。
Last Updated：2021/9/16

“香り”で第一印象もガラっと変わる？

香りは、ファッションやメイクと同じくらい第一印象にインパクトを与えます。例えば、場に似つかわしくない奇抜な香りのするフレグランスをつけてしまえば、印象はかなり悪くなるでしょう。特に人と接する機会の多い美容従事者は、香水選びに慎重になる必要があります。

また、理美容師や美容部員などを仕事としている方は、ヘアスタイリング剤や化粧品の香りがフレグランスと混ざって不快感を与えないようにする必要があるでしょう。

香水をつけることで得られるメリット5つ

香水次第では、人を惹きつけるパワーがあります。では、香水はどのような効果をもたらせてくれるのでしょうか。香水のメリットを熟知して、第一印象をガラリと変えてみましょう。「服装やヘアスタイルで印象を変えるのが苦手…」という方は、香りで印象を変えるのがおすすめですよ。

第一印象を良く見せる効果

相手が好む香りであれば、第一印象はとても良くなるでしょう。しかし、初対面の人がどのような香りを好んでいるのかは理解し難いものです。そのようなときは、万人受けしそうな爽やか系の香りを選ぶと良いでしょう。例えば、柑橘系やミント系などの香水は大半の方には受けが良く、好印象を残せます。

あとは、機会を重ねるごとに相手の好む香りを判断して、香水選びをすると良いでしょう。

自分に自信を持たせる効果

香りは脳を直接刺激して、気持ちをリラックスさせたり、逆に気持ちを昂らせてくれたりします。自分の好きな香りをまとうことで、意欲的に行動できるようになるでしょう。その結果、次第に自分に自信がついていきます。自分が好きな香りは、自分に自信をもたせる魔法のような効果があるのです。

見えないオシャレ

香りは目には見えません。服装やヘアスタイル、メイクなどと同じようにオシャレ度が高いです。センスの良い香りをまとうことは、見えないオシャレに磨きをかけるということにもなります。

一方、特にファッションセンスに自信がなくても、良い香りを漂わせることで「オシャレな人だな…」と思わせることもできるのです。

癒し効果

香りは癒し効果をもたらします。特に森林の香りや、花の香りのような自然な香りは、最も癒しを与えてくれるでしょう。人を癒すような香りをつけていれば、必然的に一緒にいる人も癒してあげることになります。すると、相手は「この人は一緒にいて和む人」「癒される人」と好印象をもってくれるでしょう。

体臭予防効果

汗や皮脂が酸化すると、体臭として周りの人に不快感を与えてしまいます。いくら美女、美男でも、体臭がキツければ100年の恋も冷めてしまいそうですね。また、接客業などに従事している方が体臭を放っていれば、お客様が離れてしまうかもしれません。そんな体臭予防にも効果をもたらせてくれるのが、香水です。

注意したい点は、香水を制汗剤のように考えて使用してしまうと、汗と香水の香りが混じって不快感を与えてしまいます。根本的な臭いの原因である汗臭をしっかりと抑制してから、香水を使うようにするのがベストです。

出会い運UPにおすすめの香水

人の印象を決定づけることもある香水は、出会い運にも影響を与えることがあります。自分の印象をより良くしてくれる香水を選んで、出会いの運気をアップさせましょう。ここでは、「Feminin Sexy系」「Fresh & Clean」「Effortless Chic」の3タイプの香水から出会い運UPに導く香水をご紹介します。

理美容系の方は、お客様との出会いに期待をこめてチャレンジしてみてくださいね。また、サロンに来店されるお客様に対しても、素敵な出会いを導く香水をご紹介ください。

Feminin Sexy系

“可愛らしさ”と“大人の色気”の両方を兼ね備えたFeminin Sexy系のフレグランス。いつもと違う自分を演出したいときや、周りの人をドキッとさせたいときにぴったりの香水と言えるでしょう。良い意味で2面性を兼ね備えたFeminin Sexy系は「がらりとイメージチェンジしたい！」という方にもぴったりの香水です。

Fresh & Clean編

爽やかで洗練されたイメージを作り上げるタイプのフレグランスです。日本人好みの香りを好む方に適しているでしょう。

Effortless Chic編

カジュアルな服装にうってつけのフレグランスです。香りだけでなく、斬新なデザインの容器にも注目ですよ！

香水の種類

香水は香りづけとして、植物由来の天然の香料が使用されています。

元々香水は香りをつけるものではありますが”悪臭を消す”といった目的ではないため、夏などに大量に汗をかいた後にそのまま使用すると悪臭と香水の香りが混ざってしまうので要注意です。体臭が気になる時に香水を使用する場合は、デオトラント製品を使ってから香水を使用することをおすすめします。

“香水”として販売されているフレグランスの中には、主に4つの種類があります。早速、その種類による違いを見ていきましょう。

パルファン

一般的に”香水”というのはパルファンのことを指します。パルファンは最も香料の賦香率が高く、賦香率と香りの持続時間は比例するので最も香りが長続きするフレグランスだと言えます。

賦香率は15～30％程度、持続時間は5～7時間程度です。

パルファムは普段使いしても良いですが、例えば結婚式に出席する場合などのフォーマルな場に向いています。

オーデパルファン

オーデパルファンはパルファンとオーデトワレのちょうど中間くらいの賦香率です。賦香率は8～15％程度、持続時間は約5時間です。

オーデパルファンの特徴としては気軽につけることができるのに持続時間が長く、長時間香りを楽しむことができるという点です。ただし、濃度が低くないのでフレグランス初心者よりも、ある程度使い慣れている人に向いていると言えます。

近年、オーデパルファンの人気が高まってきているので上手に使いこなせるようにできたら良いですね。

オーデトワレ

オーデトワレの賦香率は5～8％程度で、香りの持続時間は3～4時間程度です。香りがきつくないので誰にでも扱いやすく、気軽に普段使いができるカジュアルさがあります。一日中外出する時にはつけ直しをする必要がありますが、実は最も人気があるのがオーデトワレです。

オーデコロン

オーデコロンは賦香率が3～5％程度、持続時間は1～2時間程度と他の香水と比較してかなり香りの効果が薄いフレグランスだと言えます。オーデコロンを外出時に使用する人は減っていて、どちらかと言えば室内で自分自身がリフレッシュしたり、お風呂上がりなどに使用することが一般的となっています。

外出時に使う香水とは別に、室内で使う自分自身が香りを楽しむためのフレグランスとしていくつか揃えておきたいですね。

香水の選び方・探し方

香水の選び方は、自分の用途やTPOに合わせると良いでしょう。プライベート用、オフィス用などいくつかを持ち分けるのもおすすめです。ここでは、香水の選び方や探し方をメインにご紹介します。

香水の選び方

香水は種類によって濃度や持続時間に差があります。自分好みの香りということだけを優先させるのではなく、シーンに相応しい香水選びが大切です。「パルファン」「オーデパルファン」「オーデトワレ」「オーデコロン」どれがベストかを精査してみてくださいね。

しっかりと香らせたいときは「パルファン」

デートやパーティなど、香りで勝負したいというときには、高濃度で持続時間に優れたパルファンを選びましょう。初対面や初デートのときは、控えたほうが良いですね。

香・コスパとも重視したいときは「オーデパルファン」

パルファンはしっかり香りますが、高額な商材や、高級メーカーが多いです。パルファンとほぼ変わらない濃度や持続時間で、コスパが良いタイプがオーデパルファンです。「しっかり香らせたいけれども、パルファンよりも安価な商品が欲しい」という方は、オーデパルファンをおすすめします。

香水初心者でも安心して使用できるのが「オーデトワレ」

香水初心者にぴったりのタイプがオーデトワレです。ほどよく香るため、どんな方でも失敗なく使えそうですね。

デスクワークや普段使いにぴったりなのが「オーデコロン」

デスクワークや普段使いにおすすめなのが、濃度が薄く、自然な香りのオーデコロンです。無臭好みの日本人が多いのが現状です。そうした環境を見据えながら、良い香りをまといたいという女性にはぴったりですね。

香水の探し方

購入場所を3つに分けて、探し方を紹介します。生活スタイルや環境に合わせて、ベストな香水を購入しましょう。特に、美容従事者には専門の通販サイトがあります。理美容師自身が使用する香水だけでなく、サロンに来店されるお客様にもおすすめできると良いですね。

店頭に置いて、ディスプレイとして飾るのも一案です。

インターネットショッピング

大手インターネットショッピング（楽天、ヤフー、Amazonなど）から購入する方法があります。購入する香水が決まっている方には、商品も見つけやすく、忙しい理美容者にとってもインターネットショッピングは手軽に利用でき、とても便利ですね。

百貨店・量販店・専門店

百貨店や量販店の化粧品コーナーの一角には、香水メーカーが出店しています。また、香水専門店などもありますね。これらの最大のメリットは、直接テスターなどを使って香りが試せるという点です。また、販売員からのカウンセリングやアドバイスにより、数ある中からベストな香水をセレクトしやすくなるでしょう。

理美容者向け通販サイト

美容従事者向けの通販サイトでは、サロンで使用する商材が豊富に取り揃えられています。もちろん、サロンスタッフだけでなく、サロンのお客様が使用できるフレグランスなどの商材も購入することができます。その上、どこよりもお得な価格でコスパ良く購入できる点も魅力ですね。

美容従事者が気をつけなければならない点

香水選びをする上で、サロンワークをする方が気をつけなければならない点があります。

美容系の職場は、スタイリング剤や化粧品の香りがします。あまりにもキツイ香りの香水をつけると、それらの商材と混じり合って不快な臭いになってしまいます。美容関係の方が香水をセレクトするときは、これらの香りとの相性を考える必要があります。

また、男女共に受けやすいユニセックス系の香りを選び、さりげなく香るようにしましょう。

香水のつけ方とつける場所

香水選びが完了したら、いよいよ香水を実際に試してみましょう。香水はつける人によって微妙に香りに違いが出るものです。体温の高い人は香りが強く出やすいため、つける量を少量にするなどしたり、TPOに合わせてつける部位を変えてみるなどしましょう。

香水をつける適切な箇所

一般的に、香水をつける箇所は香りが出やすい高温部です。静脈や動脈が通っている箇所もよく香る部位ですね。以下を参考に試してみましょう。

髪の毛

手のひらに数プッシュなじませ、それを髪全体に馴染ませていきます。さりげなく香らせるのであれば、うなじ付近につけてあげるのもおすすめです。

手首

静脈が通り、よく動かす部位なので、香りの広がりがスムーズです。左右の手首を擦り合わせるようにつけるのがポイントです。

耳後ろ・うなじ

体温の高い耳後ろやうなじにつけることで香りがしっかり出せたり、持続しやすくなったりします。

腰・足首

香りは下から上に香る性質をもっています。しかも、腰や足などの下半身につけることで、ふんわりとした柔らかい香りを漂わせることができます。

香水をつけるのを控えたい箇所

香水は以下のような箇所につけると、皮脂や汗が混じり合って悪臭になってしまうケースがあるため、なるべく控えましょう。

香水を控えたいシーン

特に気をつけなければならない香水スポットは、「面接」「冠婚葬祭」「商談」などです。特に、日本ではこうした場面で無臭を求められる傾向にあるため、なるべく香水は控える必要があるでしょう。

メンズの香水のつけ方

ここ数年、男性用化粧品が多く販売されています。もちろんメンズ用香水商品のシェアも広がりました。男性用香水のつけ方の基本は、上記で述べた通りです。男性の体質の特徴などから、香水のつけ方を少しだけ工夫すると、周りに不快感を与えずに良い印象を与えることができます。

ここでは、男性の特性に合わせたメンズ用香水のつけ方をまとめています。

量に注意する

男性が香水をつけるときは、少ない量で十分です。すれ違いざまにほんのり香る程度が、周囲をドキドキさせたり、注目されたりするポイントです。ちなみに、つけた香水の香りを自分自身がしっかりわかってしまう場合、つけ過ぎている可能性が高いので注意してください。

腰や足首付近につけるのがベスト

香水は、耳後ろや手首などにつけるのが主流ですね。しかし、男性がフレグランスをつける場合は自然な香りを出せる腰や足首付近につけるのがベストです。

なぜなら、香りは高温な箇所ほど強く出てしまいます。女性より皮下脂肪が少なく筋肉量の多い男性は体温が高い傾向があり、耳裏や手首などは香水の香りが思った以上に出やすくなるのです。

参照文献：第27回　男性と女性では、体感温度に違いがあるのはなぜ？｜医教コミュニティ つぼみクラブ

あえて女性向けフレグランスをつける

女性が使用する香水は、ファッションの意味合いが強いことがほとんどです。柑橘系などの爽やかな香りが多いのも女性フレグランスの特徴ですね。

一方、男性の香水は体臭対策という意味合いが強い傾向にあります。したがって、かなり香りの強いフレグランスが多いのです。メンズフレグランスのつけ方の加減が良くわからないという方は、香りが抑制された女性用フレグランスを使用してみるのも良いでしょう。

ルームフレグランスとしての活用も

香水は身にまとうだけでなく、お部屋のフレグランスとしても活躍してくれます。香水をつけられない職場にお勤めの方もいらっしゃいますよね。そのような方は、ぜひ、ルーム用にアレンジしてみましょう。

ルームフレグランスとして活用

用意する物	香水 竹串（デューザー用の専用スティック） フレグランスの瓶
使用方法	お気に入りの香水、消費期限切れの香水を用意する フレグランス容器の口をきれいに取り除く（ニッパーなどの工具を使用） 数本の竹串を瓶の長さに合わせて入れる ※しっかりとした香りを出すなら専用スティックを利用

ルームスプレーとして活用

ルームスプレーとして使用する場合、エタノールを配合するため、除菌スプレーとしても活躍してくれます。

用意する物	香水 無水エタノール 精製水 スプレー用のボトル（100円ショップなどで購入）
使用方法	お気に入りの香水、消費期限切れの香水を用意する スプレー用ボトルの中にエタノールと精製水を1：2の割合で混ぜる ②に香水を数滴たらす 最後に軽く振って混ぜる

香水の保存方法と消費期限

お気に入りの香水を購入したら、なるべく長く大切に保存しておきたいものですよね。ここでは、香水の適切な保存法と消費期限についてまとめています。

香水の保存法

香水を開けてしまうと、酸化が早まります。そのため、開封後はなるべく「高温多湿の場所に置かない」「直接紫外線にさらさない（冷暗所で保存）」という2つを厳守しましょう。このように使用すれば、開封後1年間は香水の品質維持が保てます。

香水の消費期限

薬事法で定められている香水の消費期限は、未開封で3年です。ただし、保存法をしっかりしていれば、さらに使えることがほとんどです。

香水自体の使用期限は、どれだけしっかりとした保存法を行っているかによって違いがあります。お気に入りの香水こそ、保存法を厳守して末長く使用したいものです。また、消費期限の切れた香水はルームフレグランスとしてさらなる活用につなげられると良いでしょう。

自分らしい香りを見つけて好印象に

香水を上手くセレクトすると、出会い運や仕事運などあらゆる運気が上昇するでしょう。

サロンで働く理美容者ならば、お客様にリラックス効果を与えるような香水選びをすると良いですね。また、お客様好みの香水を選んでさしあげるのも良いでしょう。人生のパートナーと言えるような香水を、ぜひ見つけてください！