美容師によって必要不可欠なアイテムは、カットコームです。髪の毛を梳かし、長さを測る目安になります。長さや大きさもメーカーによって様々で美容師さんと手の大きさや指の長さによって相性があります。荒歯と密歯がありこの2種類を使い分けて使用します。デザインやカラーのバリエーションもあり、オーダーメイドで作成できるので世界でひとつのカットコームも作れます。
Last Updated：2021/7/5
プロの美容師が使うべきカットコームの特徴とは
美容師が使用するカットコームの特徴は薄い板状のものが多く、歯がまっすぐ並んでいるものが特徴です。メーカーや種類によって形状は様々です。長さや重さ、色の配色、物によってはオーダーメイドも可能です。
一流の美容師は自分の手の大きさや軽さ等のマッチングに合ったカットコームをオーダーするそうです。世界にひとつだけの特注カットコームを作って、よりプロとしての良いサービスカットをしていきましょう。
プロの美容師である以上、使用する仕事道具にこだわりをもち、道具を愛し、永く使用できるカットコームに出会いたいですよね。この記事では現役プロ美容師が使うべきカットコームの特徴を紹介します。
カットコームの選び方
私たち美容師がカットの際に最も必要とする道具は『カットコーム』です。様々なメーカーから出ているカットコームのこだわりたいポイントを3点、紹介します。
カットコームのサイズ感
まず1つ目は、サイズ感です。カットコームのサイズ感には『長さ』と『幅のサイズ』があります。
カットコームの長さ
まずは長さに関しては、長いサイズで約28cm、平均サイズは約17cmです。使用する用途場所によって、使いやすさや使いにくさがあります。全体のベースをざっくり切るには長めのコームを使用し、耳周りや襟足の細かい作業をする際には短めのコームを使用します。
カットコームの幅
次に幅のサイズです。広いコーム幅はシェープがしやすく傷んだ髪に対してもコーミングがしやすくなります。ただ、テンションが緩みやすいうえにラインが整えにくく、髪の毛もすくい上げにくくなります。
狭いコーム幅の場合、シェープはできますが傷んだ髪やクセ毛をとかすのが大変になります。繊細でショートヘアーなど細かい部位には適しています。
カットコーム自体の柔らかさ
2つ目は、柔らかさです。コーム自体の硬さや歯の硬さで、お客様へ配慮します。
コーム自体の硬さに関しては、カット中にコームをよく落とす人には硬めのコームをおすすめします。
歯の硬さに関しては、硬いほどシェープがしやすかったり髪の毛をすくい上げやすかったりします。しかし頭皮に当たったときに、お客様を不快な気持ちにさせてしまい、クレームにつながりかねません。細心の注意を払って使用しましょう。
カットコームの目の粗さ
3つ目は、目の粗さです。カットコームの目の粗さの違いを使い分け、髪の毛へのテンションやカットラインへの意識を変えていきます。
粗い目で使用するとコームを通したところがナチュラルなラインになります。ワンレングスやロング時に使用することが多いです。
細かい目で使用するとテンションがかかり、技術が細かい動作に向いています。ショート系やグラデーション系の繊細な技術に適しています。
髪型へのアプローチ以外にも、髪の毛のダメージ損傷レベルや髪の毛が濡れているのか、乾いているのかで使い分けすることがあります。
カットコームの使い方
髪の毛が濡れている状態のときと、乾いているときのカットコームの使い分けを紹介します。
髪が濡れているときのカットコームの使い方
髪の毛は濡れると水分を含んで柔らかくなります。そのため、荒めの歯のカットコームが梳かしやすくなります。ウェット時の髪の毛は伸びやすくなっているので、強めに引っ張ると乾いたときに短くなるので要注意です。
乾いた髪に使用する場合
乾いている髪の毛には、細かめの歯のカットコームがおすすめです。ドライカットで長さを揃えたり、頭皮からすくい上げたりしやすいからです。
プロの美容師は、ウェット時とドライ時でのカットコームの使い分けで仕事の効率も良くなるので実践してみましょう。よりよいカットができるようになり、それがお客様にも喜ばれリピーターにつながるはずです。
美容師おすすめのカットコーム2選
現役美容師が使用してみたおすすめのカットコーム2選を紹介します。
美容師なら誰もが一度は使用したことがあるのではないでしょうか。ホンゴのカットコームです。長さは175mmで日本人の手に馴染むサイズ感です。美容専門学校から配給されるくらい人気のカットコームです。価格も安価で入手しやすくなっています。
| メーカー | ホンゴ |
|---|---|
| ブランド | ビュープロコーム |
| サイズ | 全長：175mm コーム部：幅28×厚さ4mm |
| カラー | レッド、グレー |
| サロン価格 | |
| 商品番号 | 80474 |
国家試験からサロンワークまで幅広く使用できるカットコームです。サイズも176mmと使いやすいサイズになっています。また色がホワイトなので地毛の暗めの髪の毛との相性も良く、髪の毛をすくったときにわかりやすいです。
- 共通・1次課題（国家試験）
- 2次課題（国家試験）
- ワインディング用品（国家試験1）
- ローラーカールセッティング（国家試験1）
- オールウェーブセッティング（国家試験1）
- カッティング（国家試験2）
- 共通用具（国家試験）
| メーカー | ホンゴ |
|---|---|
| ブランド | ビュープロコーム |
| サイズ | 全長：176mm |
| カラー | ホワイト、ブルー |
| サロン価格 | |
| 商品番号 | 11290 |
カットコームのメンテナンス
カットコームは定期的にメンテナンスをしないと汚れが溜まり、お客様の髪の毛にも良い影響を与えません。木製やプラスチック素材でメンテナンス方法が異なりますので、日頃から行って欲しいメンテナンス方法を紹介します。
木製カットコームのお手入れ方法
木製のカットコームは水洗いができないため、メンテナンスに手間がかかります。長く大事に使用するためには、椿油でのメンテナンスがおすすめです。
- 歯ブラシなどでカットコームの歯の間をブラッシングして汚れを落とします。
- 椿油を全体に塗布して、風通しの良い所で乾かして時間をおきます。
- 普段使わないブラシやハケでブラッシングして汚れをとり、最後にタオルで拭き取ります。
木製のカットコームは、以上のメンテナンスをすることで長く大事に使用することができます。
プラスチック素材のカットコームのお手入れ方法
プラスチック素材のカットコームのメンテナンス方法は基本的には水洗いで大丈夫です。ひどい汚れが付着していたら、お店のシャンプーで綺麗に落とすことができます。
- シャンプー台にお湯とシャンプーを混ぜておきます。
- その中にカットコームを10分ほどつけておきます。
- 汚れが浮き出たら水で洗い流してタオルで拭きます。
コロナ渦中、お客様と自分のために仕事で使う道具類はしっかり管理し、消毒して清潔に保ちましょう。この日頃のケアを習慣化すれば、毎日メンテナンスするのが当たり前になりますから。
こだわりのコームでワンランク上のスタイリストに！
美容師はカットするときや長さを測る目安として、絶対に必要な道具は『カットコーム』です。自分の手のサイズに合った馴染むカットコームや、服装や美容師のキャラに合わせてオーダーで作れるカットコームがあります。美容師のプロとしてカットにこだわるなら、必要不可欠であるカットコームにもこだわりを見せましょう。
世界にひとつだけのカットコームって格好いいですよね。こだわりのカットコームでワンランク上のスタイリストになりたい方におすすめです。その中でもカットコームのくし幅間隔が適度にあるものを選択しましょう。クシ通りが良い、短髪をカットするときも良いテンションで維持することが可能です。
そしてカットコームの素材にも妥協せずに。なぜかというと、素材によってはカット中に誤ってカットコームを床に落としてしてしまうことがあります。そのときにクシが欠けてしまう恐れがあります。おすすめの素材は、ポリブチレンテレフタレート樹脂です。強靭性、剛性、摩耗、摩擦特性に優れた樹脂で非常に耐久性が高いカットコーム素材です。
これらを含め、この記事ではプロの美容師がこだわりのカットコームでワンランク上のスタイリストになるためのカットコームを紹介しました。ぜひ参考にしていただき、日々のサロンワークをより良くしていきましょう。
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