「ヘアアイロンの使い方が難しい…」
このような方は非常に多いです。
ヘアアイロンは使い方を間違えると、髪に無駄なダメージを与えてしまいます。
そこで今回は【初心者向けヘアアイロンの使い方！ 苦手・下手でも簡単ストレート&ヘアアレンジ】というテーマでシェア。
福岡でフリーランス美容師とウェブライターをしている宇井がお送りします。

初心者必見！ ヘアアイロンの基本的な使い方

ヘアアイロンは使い方の前に下準備が肝心。

しっかりと下準備を行なうだけで、ヘアアイロンがスムーズに使えるようになります。
ヘアアイロンの使い方は、大きく分けて４ステップです。

カールアイロンは、髪の長さに適したサイズを使ってください。
それ以外の使い方に関しては、ストレートアイロンもカールアイロンも変わりません。

ヘアアイロンをする際には、150℃くらいの温度がおすすめです。
高温でヘアアイロンをすると、効きは良いのですが髪への負担が大きくなってしまいます。
特に毎日のようにヘアアイロンをする方は、高温で使いすぎると髪が硬くなり、切れる可能性大です。

ヘアアイロンを上手に使うコツ

ヘアアイロンの使い方について、もっと深掘りしていきます。
髪のダメージ抑制にもなるので、即実践してください。

必ず乾いた髪の状態で使う

髪に水分が残った状態でヘアアイロンをすると効果が半減します。
150℃でヘアアイロンの温度設定をしても、髪の水分が残っていると実際には130℃くらいしか伝わりません。
しっかりと髪を乾かしてからヘアアイロンを使いましょう。

髪質に合った温度設定にする

大前提で、ヘアアイロンは温度が低ければ低いほど良いです。
極論、100℃の温度でヘアアイロンが効くならそれでOK！

まずヘアアイロンを使うなら、低い温度から試してみましょう。
特に以下のような髪質の方は、ヘアアイロンを高温で使うのは危険です。

いきなり180℃の高温で使うのはやめましょう。

ヘアアイロン用のヘアスタイリング剤を使用する

ヘアアイロンを効果的に使うなら、ヘアスタイリング剤との併用が必須。
なぜなら、髪に何もつけずにヘアアイロンをしても形がつきづらいからです。
また、ヘアアイロン前に特定のヘアオイルなどを使用することで、熱から髪を守ってくれる効果もあります。

長時間同じ場所に当てるのはNG

ヘアアイロンの使い方で重要なのは、毛束に対して一発でアイロン操作を終わらせることです。
つまり、以下のようなヘアアイロンの使い方は髪の傷みにつながります。

・同じ箇所を何度もヘアアイロンする
・長時間、同じ箇所にヘアアイロンを当てる

特に同じ箇所にヘアアイロンを当て続けると、髪がブチっと切れてしまうので危険です。

一度に挟む量は５～６cm幅が目安

ヘアアイロンで毛束を挟む幅は、髪の量によって変わります。
一般的には５～６cmがおすすめです。

一方、髪の量が多い人は３～４cmでいいかもしれません。
５～６cm以上の幅で挟むと、ヘアアイロンのプレス跡が髪に残ってしまいます。
ヘアアイロンのプレス痕が残った髪は、仕上がりも変な横線が入った感じになり不自然です。

うっかり火傷に気をつける

ストレートアイロンと比較して、カールアイロンはカバーが付いていません。
そのため、肌に触れるだけで火傷のおそれがあります。

前髪のような髪が短い部分は、皮膚にヘアアイロンが当たりやすいので注意してください。
前髪を巻く際のおでこの火傷防止策としては、ヘアバンドがおすすめです。

ヘアバンドをつけることで、万が一ヘアアイロンが触れても守ってくれます。
使用するヘアバンドは100円均一のもので問題ありません。

ヘアアイロンでストレートヘアを作る方法

ヘアアイロンでストレートヘアを作るポイントは、髪の毛先を持ってヘアアイロンをすることです。
毛先を持って、ぴんっと貼った状態でヘアアイロンをすると、ムラなくキレイに熱が通ります。
最後に毛先へ抜くと同時に、持っている手も外してあげましょう。

またヘアアイロンをスルーするときは、強く挟みすぎないようにしてください。

カールアイロンと違い、ストレートアイロンは挟む力を自分自身で調整できます。
そのため、ストレートにしようと強く挟みすぎる人が多いです。
しかし、髪を強く挟みすぎると切れ毛が増える可能性があります。

あくまでヘアアイロンは、挟む力ではなく熱で髪を伸ばすことを意識してください。
このことを忘れないようにしましょう。

ヘアアイロンでカールヘアを作る方法

カールアイロンを使うポイントは、髪の中間から巻き始めることです。
毛先から巻き始めてはいけません。
なぜなら、毛先は髪の量も少ないため、仕上がりに強くカールが出やすいからです。
髪の中間から毛先にかけて巻き込むようにしましょう。

ショートヘア・ベリーショートヘアのヘアアレンジ

ショートヘアやベリーショートは、髪の毛先だけ遊ばせるように巻けば完成です。
最後にツヤ感のあるスタイリング剤を使えば、アンニュイなショートヘアになります。

先ほど「カールアイロンは、髪の中間から巻くように！」と説明しましたが、ショートヘアだと髪が短いため難しいです。
ショートヘアに関しては、毛先だけ巻くようにしてください。

ショートボブヘアのヘアアレンジ

前髪が目の下くらいまであるショートボブのアレンジは、ドライヤーが重要です。
ドライヤーであらかじめ前髪の根元に立ち上がりをつけてください。

そして前髪を外ハネに、ほかの部分は内巻きにします。
最後にスタイリング剤をつけて、前髪をかき上げるようにセットすれば完成です。
色気のある大人っぽいショートボブが出来上がります。

カールアイロンに限らず、ヘアアイロンでは根元部分を巻くことはできません。
そのため、ドライヤーで前髪の根元にボリュームを出すのが肝心です。

ミディアムヘアのヘアアレンジ

ミディアムくらいの長さがあると、波ウェーブが可能になります。
カールアイロンを使って毛先から波を作っていきましょう。

波ウェーブは毛先から巻いていった方がやりやすいです。
カールアイロンが使いづらい場合は、ストレートアイロンでも問題ありません。

ロングヘアのヘアアレンジ

ロングヘアは巻きすぎに注意。
ショートヘアやミディアムヘアと比較して、ロングヘアを巻きすぎると強い印象を与えてしまいます。
ふんわりゆるく巻くことを意識してください。

ミディアムと同様に、上下で分けて巻きましょう。
巻きが強くならないように32mmのカールアイロンがおすすめです。
中間から毛先にかけて巻いてあげるだけでOK。

このやり方で万が一、カールが物足りないと感じたら少し巻き足してあげてください。
カールが足りない分は、あとからいくらでもプラスできます。
しかし、巻きすぎると元に戻すのが大変になるので注意です。

前髪のヘアアレンジ

眉から目くらいの前髪は、上下で２段に分けて巻いてください。
２段に分けることでカール同士がぶつかり合い、自然な感じに仕上がります。

逆に２段に分けずに巻くと、固い印象のある前髪になってしまいます。
前髪の仕上がりが少し違うだけでも、ヘアスタイルの印象はまったく変わります。

内巻きのヘアアレンジ

内巻きは、カールアイロンを髪の中間に入れて、毛先までグッと巻き込んでください。
ポイントは、ちゃんと中間からカールアイロンを入れることです。

また、カールアイロンが小さいと内巻きになりません。
どちらかというと、くるくるな巻いた感じのヘアスタイルになります。
内巻きにヘアアレンジをする際は、カールアイロンの太さにも注意しましょう。

外ハネヘアアレンジ

ミディアムヘアくらいの長さを外ハネにするなら、髪を上下で留めてヘアアイロンを使うのがおすすめ。
ストレートアイロンを使って、毛先をくるんっと外に逃がしてあげましょう。

ポイントは手首をこねたりして、強引に外ハネにしないことです。
あくまで自然な外ハネの方が可愛いです。

メンズ向けヘアアレンジ

メンズはレディースと比較して短髪です。
そのため、一般的なヘアアイロンだと太すぎます。
短髪専用のストレートアイロンがあるので、それを使ってへアレンジをしてください。
毛先だけをランダムに巻くだけで十分です。

ヘアアイロンで作ったスタイルの持ちをよくするコツ

せっかくヘアアイロンで巻いても、すぐに落ちてしまったら嫌ですよね？
そこで長持ちさせる方法を紹介します。

冷めるまで触らないようにする

ヘアアイロンで巻いたら冷ますのが重要！
なぜなら、髪は冷ましているときに固まるからです。
髪全体を巻いたら、３分ほど冷ましてから手で崩してあげましょう。

普段から髪が傷まないように気をつける

髪が傷みすぎていると、ヘアアイロンを使っても形が残りづらくなります。
そのため、普段からヘアケアを意識する必要があります。
同じ箇所にヘアアイロンを当て続けないなど、無駄なダメージを与えないようにしてください。

初心者にもおすすめのヘアアイロン&スタイリング剤３選

一度ヘアアイロンを購入したら、数年間は使えます。
そこで、失敗しないおすすめのヘアアイロンを３つ紹介。
さらにスタイリング剤も紹介するので、ヘアアイロンと合わせて使ってみてください。

おすすめのヘアアイロン３選

おすすめのスタリング剤３選

ヘアアイロンの使い方のよくある疑問

「ヘアアイロンを使うと、どれくらい髪が傷むのだろう？」
このように、ヘアアイロンの使い方や効果に対して疑問がある人も多いはず。
そこでよくある疑問をまとめてみました。

ヘアアイロンは髪が傷む？ 傷まないようにするには？

髪のダメージには、２通りあります。
１つが薬剤によるケミカルなダメージ。
そして、もう１つが熱によるダメージです。

ヘアアイロンの場合は、熱によるダメージが該当します。

髪はほとんどがたんぱく質です。
そんなたんぱく質である髪に熱を加えると、たんぱく変性という現象を起こします。
たんぱく変性を例えるなら、生卵に熱を加えるとゆで卵になる状態と同じです。

ゆで卵になると、何をしても生卵には戻りませんよね？
髪も同じでヘアアイロンで熱を加えると、たんぱく変性を起こします。

髪がたんぱく変性を起こすと、キューティクルがはがれます。
その結果、切れ毛や枝毛が多発する事態に…。

このように髪がたんぱく変性を起こさないために、美容師さんは「ヘアアイロンの温度は低めでお願いします」とお客様に伝えています。

ヘアアイロンでくせ毛を直すこともできる？

一時的にですが、ヘアアイロンでくせ毛を直すことはできます。
もちろん、水に濡れるとくせ毛に戻るので注意。

半永久的にくせ毛を治したいなら、縮毛矯正しかありません。
ただし、縮毛矯正をするとブリーチやパーマなどがやりづらくなる可能性が高くなります。

そのため、担当の美容師さんとしっかりと相談をする必要があります。

ヘアアイロンは使い方次第でさまざまなヘアアレンジが可能

今回のテーマ【初心者向けヘアアイロンの使い方！ 苦手・下手でも簡単ストレート&ヘアアレンジ】についてまとめていきます。

・ヘアアイロンは使い方を誤ると髪へのダメージが深刻になる
・ヘアアイロンの温度の目安は150℃
・髪質に合わせてヘアアイロンは温度やサイズを使い分ける
・ヘアオイルなどを合わせて使うと髪へのダメージが減る
・ヘアアイロンの熱によるダメージをたんぱく変性という
・たんぱく変性した髪は元に戻らない

ヘアアイロンは使い方さえ間違わなければ、非常に便利なアイテムです。
無駄な熱によるダメージを少しでも減らして使ってみてください。

今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。