美容院でヘアカラーをするときに「カラーバターって普通のヘアカラーと何が違うの?」と感じたことありませんか。カラーバターもヘアカラーもそれぞれ特色があり、使い分けがとても肝心です。
今回は、カラーバターについての疑問をシェアしていきたいと思います。参考にしてみてくださいね。
Last Updated:2021/5/10
カラーバターは、美容院でも染めてもらえる?
美容院でカラーバターを使って染めてもらうことは可能です。ただし、ヘアカラーと違って全ての美容院に行っても、カラーバターでしてもらえるかというと怪しいです。
カラーバターがある美容院は、ある程度ヘアカラーに力を入れている美容院が多い傾向があります。カラーバターを使ったヘアカラーで美容院の予約を取るときは、一度予約の際に“カラーバターでしてもらえるか”を確認しておくと良いでしょう。
美容院でカラーバターする際の値段
美容院でカラーバターをする際の値段ですが、基本的にヘアカラーより少し高めに設定されている場合が多いです。私の美容院も普通のヘアカラーより1,000円ほど高めに料金設定しています。理由として、普通のヘアカラーと比較するとカラーバターのほうが材料費が高いからです。
ヘアカラーのように過酸化水素水と混ぜずに単体で使うので、実際に使用すると結構な量を使います。一度、腰あたりまでの長さのロングのお客様をカラーバターで染める機会があり、1本丸々使った記憶があります。
もし、カラーバターを導入する際は、料金設定を高めにしておくと材料費の負担が減るので意識してみるといいかもしれません。
カラーバター参考料金
※2021年5月現在。編集部調べ。
店舗名 | 場所 | カラー料金 |
---|---|---|
シェリエ(Cherie) | 東京都渋谷区 | 5,000円~(クーポン利用時) カット+トリートメント込 ※女性限定 |
クリップ ジョイント ゴッド(CLIP JOINT GOD) | 東京都豊島区 | 8,000円~(クーポン利用時) |
ライブトレア(LIVE TOREA) | 茨城県水戸市 | 7,420円~(クーポン利用時) トリートメント込 |
カラーバターとは?ヘアカラーが得意な現役美容師が疑問にお答えします
カラーバターは、普通のヘアカラーと同じ感覚で使うと失敗する可能性が高いです。そこでカラーバターの特徴などの質問に回答していきたいと思います。
カラーバターとヘアカラーの違い
カラーバターとヘアカラーの違いは、シンプルにアルカリ染料と酸性染料の違いと言えます。この2つの違いをまとめると以下のようになります。
ヘアカラー | カラーバター |
---|---|
|
|
ざっくりまとめるとこのようになりますが、カラーバターの最も特徴的な点が髪を明るくする力がないことです。そのため、ブリーチで髪色を明るく抜いていないと全く効果を発揮してくれません。カラーバターを美容院で使う場合は、ブリーチとカラーバターは2つでひとつ、と思っておくと良いです。
カラーバターとヘアマニキュアの違い
先ほど少し説明した通り、カラーバターはヘアマニキュアの一種で同じものです。
10年ほど前までは、ヘアマニキュアというと「年配の方がされるカラーのイメージ」がありました。そこから時代の流れと共に、若者向けのビビットな色を発色してくれるヘアマニキュアのことを“カラーバター”と呼ぶようになったのかもしれません。
同じ呼び名だと若者に浸透しづらい可能性があるので、差別化するためにカラーバターという新しい名前で売り出しているのだと思います。メーカーさんのネーミング戦略の一種と呼んでいいでしょう。
カラーバターは色落ちしやすい?
カラーバターは、普通のヘアカラーと比較すると色落ちがしやすいとされています。この点に関しては、一概にカラーバターの色落ちが早いとも言い切れない部分もあります。
先ほど説明したように、カラーバターは髪を明るくする力がないため、ブリーチと一緒に使われる場合がほとんど。色落ちしやすいと一概に言えない理由は、ブリーチを使ったヘアカラーはカラーバターに限らず全て色落ちが早いからです。
どちらかというと、ブリーチをした後に普通のヘアカラーとカラーバターの色落ちの早さを比較したら、ヘアカラーのほうが早いくらいです。
結論、「カラーバターは色落ちしやすい?」という問いに関してはカラーバターは、ブリーチ後に使われることが多いため色落ちが早いように感じるということになります。しかし、せっかくカラーバターを美容院で染めてもらった場合など、少しでも色落ちを遅らせたいですよね?
カラーバターの色落ちを遅らせるのであれば、シャンプーの回数を減らすのが一番です。基本的に美容院でカラーバターを使って染めた場合、シャンプーさえしなければ色落ちはほとんどしません。
ワックスなどを髪につけていないのであれば、お湯のみで流したりするといいでしょう。お湯のみでも、しっかりとすすげば髪の汚れの80%は落ちるとされているので安心してください。
カラーバターは、白髪でも染まる?
カラーバターでも白髪は染まります。それでも、通常の白髪染めのようにがっつりと色は入りません。
逆を言えば、カラーバターで白髪を染めるとうっすら染まるので、“白髪染めというより白髪ぼかし”として使えます。はっきりとした白髪染めが苦手な方は、カラーバターでうっすら染まる感じの白髪ぼかしとして使うと良いでしょう。しっかりと色を入れたい場合は、通常の白髪染めをおすすめします。
カラーバターを美容院に持ち込むことはできる?
カラーバターを美容院に持ち込むのは、あまりおすすめしません。もちろん、ネットで探せば持ち込みOKの美容院も出てくると思います。ただ、カラーバターに限らずカラーで最も大事なカラー選定を素人のお客様がするというのは、失敗のリスクが高すぎます。
髪質を見極めながらカラー選定をするのが基本なので、カラーバターの持ち込みはしないほうが良いと私は思います。持ち込みによるヘアカラーのサービスを始める予定のある美容院は、リスク管理をしたほうがいいでしょう。
セルフでカラーバターした後にカラーをお願いするのは迷惑?
セルフでカラーバラーをした後の美容院でのカラーは、迷惑というか限りなく難しいです。美容院によっては、お断りするところもあると思います。理由は、失敗する可能性が高いからです。
セルフでカラーバターをする時点で色ムラになっていると思うので、そこを修正しながらのヘアカラーは至難の業と言えるでしょう。
もし、私がヘアカラーをする場合は「希望の色にならない可能性がある」と伝えた後に施術に入ります。クレームの原因にもなるので、担当する美容師は一言、お客様に伝えてから施術に入るといいでしょう。
お客様側も美容院とはいえ、セルフでカラーバターを使って色ムラになった状態で完璧を求めることは、やめたほうがいいです。それくらい、高難易度なカラーと言えます。
現役美容師おすすめのカラーバター3選+α
ここで私が実際に使っているおすすめのカラーバターを紹介します。働いている美容院でのカラーバター導入を考えている方は、参考にしてみてください。

エンシェールズのカラートリートメントバター、リアルレッドです。カラーバターの中でも人気のエンシェールズ。何を使っていいかわからない人は、エンシェールズを使っておけば間違いないと思います。リアルレッドは、1回のブリーチでもレッドが綺麗に入ってくれるので、おすすめです。
メーカー | クリップジョイント |
---|---|
ブランド | エンシェールズ |
サイズ | 200g |
カラー | リアルレッド ※他のカラーは商品詳細ページ、またはカタログ内でご確認ください。 |
放置時間 | 常温10~15分/加温10~15分 |
定 価 | |
商品番号 | 84283 |

同じエンシェールズのサファイアブルーです。カラーバターでいちばん人気が高いのがブルー系。ブルー系の色は、染めるのが難しいので使う場合は2回ブリーチすることをおすすめします。
美容院にカラーバターを導入する場合は、多めにブルー系を仕入れておくと在庫の心配もないです。私も常にブルー系のカラーバターは何種類か用意をするようにしています。
メーカー | クリップジョイント |
---|---|
ブランド | エンシェールズ |
サイズ | 200g |
カラー | サファイアブルー ※他のカラーは商品詳細ページ、またはカタログ内でご確認ください。 |
放置時間 | 常温10~15分/加温10~15分 |
定 価 | |
商品番号 | 75596 |

資生堂が出しているカラーミューズのカラートリートメントのバイオレットです。個人的に、使用頻度だけなら先ほど紹介したエンシェールズよりも多いかもしれません。
チューブタイプなのでカップに移しやすく、料金もエンシェールズより少しだけお得。コストを抑えてカラーバターを仕入れようと思っている美容院におすすめです。
さらにバイオレット系は、「ブリーチした髪の補色」としても使えるので、1本は必ず必要になってきます。
メーカー | 資生堂 |
---|---|
ブランド | カラーミューズ |
サイズ | 140g |
カラー | バイオレット、ピンク、ブルー |
香 り | フローラル |
定 価 | 2,000円 |
商品番号 | 114468 |

派手髪を演出できる最高コスパのヘアカラートリートメント。全8色。
メーカー | レイナカンパニー |
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ブランド | ミュナス |
サイズ | 50g、200g |
カラー | 夕日オレンジ、オレンジブラウン、グレイッシュパープル、ブルーベリー、ピンク、ネオングリーン、アクアブルー、エジプシアンパープル |
定 価 | |
商品番号 | 124782 |
カラーバターは美容院に必須
インスタグラムなどのSNSが一般的に広がったことにより、ヘアカラーのオーダーも派手なものが増えてきています。普通のカラー剤のみだと対応しきれなくなってきているのが現状です。実際に私も3年ほど前からカラーバターを本格的に使うようになりましたが、カラーバターを使うと一気にヘアカラーの幅が広がります。
カラーバターの中でもオーダーの多いブルー系やピンク系のみだけでもいいので、導入を考えてみてはどうでしょうか? 今回の記事が少しでも参考になると嬉しいです。
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