暑い季節になり、ついつい夏っぽいヘアカラーばかり提案していませんか？
夏真っ盛りなときこそ、提案すべきは秋冬のヘアカラーです。お客様に一歩先のヘアカラーを提案することで他の美容師さんとの差をつけていきましょう。
今回はおすすめの秋冬のヘアカラーを紹介していきます。

秋冬ヘアカラー2021年の人気・流行色予想

秋冬のヘアカラーと言えば暖色系を想像される方が多いと思います。

今年、秋冬のヘアカラーで流行すると言われているのが「ベイクドヘアカラー」です。
ベイクドヘアカラーとは「深みがあって少しくすんだ色」のことを指します。

夏は季節的にどうしてもハイトーンなヘアカラーが多いですが、秋冬はトーンを少し落としたヘアカラーを提案してみると良いかもしれません。

秋冬2021年に提案したいヘアカラー

先ほど紹介した通り、今年のトレンドの秋冬ヘアカラーはベイクドヘアカラーです。
しかし、お客様全員が流行のヘアカラーをするわけではありません。仕事的に髪の明るさに制限のある人も多いと思います。そのような制限がある中でお客様に秋冬のヘアカラーを楽しんでもらうには、どのような提案が必要になってくるでしょうか？

シチュエーション別に提案すべき秋冬のヘアカラーを紹介していきます。

ブリーチなしでヘアカラーをするなら

SNSの画像を見てもほとんどがブリーチをしていて社会人のお客様は難しいヘアカラーが多いです。実際問題、ヘアカラーでブリーチができるお客様は一握りと言っていいでしょう。それでも「ブリーチなしで秋冬ヘアカラーをしたい！」という方もいると思います。

そんな方がブリーチなしで秋冬へアカラーをするならオレンジ、ピンク、レッドの暖色系がおすすめです。
なぜなら、「暖色系は彩度が濃いのでブリーチを使わずとも発色が良い」からです。

逆にイエローやアッシュのような彩度が薄いヘアカラーをブリーチなしで染めても、どれも茶色っぽく見えてしまい色味が出ません。
その点、彩度が濃い暖色系はベースの髪色が暗くても鮮やかに発色してくれます。
ブリーチができないお客様には秋冬ヘアカラーの王道である暖色系を提案してみてください。

秋冬ヘアカラーを作るなら、ブリーチなしでも透明感や彩度をしっかりと演出してくるイルミナカラーが施術しやすいと思います。
参考のヘアカラー剤はこちら。

暗めのヘアカラー

暗めのヘアカラーでしたらブルージュのような濃厚なアッシュがポイントの髪色がおすすめです。
ブルージュカラーの特徴は、透明感があるのに明るさ自体は暗いところです。
社会人の方やバイト先が髪色に厳しい学生さんでも問題ありません。
ただし、ブルージュに染める場合は1つポイントがあります。
それは「明るい髪の状態から染める」ことです。
理想は髪色が11～13レベルくらいまで抜けているとキレイなブルージュが染まります。
秋冬ヘアカラーとしてもぴったりなので、髪が明るいお客様で髪を暗くしたい方に提案してみてはどうでしょうか？
ブルージュのヘアカラーは、染める前の髪が暗いとブルージュ特有の透明感が出づらくなります。
染める前の髪の明るさが暗い状態で染めてしまうと黒、茶色の色味が強く出ることが多いです。
また、ブルージュに染めるならベースの髪が明るい状態でイルミナカラーのOCEAN-6の2%に黄色みを飛ばすためのパープルを少しだけ混ぜてみましょう。
そうすることでキレイなブルージュが入りやすくなります。
パープルがないと髪色に黄色っぽさが出てしまいマットに寄ってしまうので注意が必要です。
参考のヘアカラー剤がこちら

明るめのヘアカラー

秋冬のヘアカラーで明るめでしたらラベンダー系がおすすめです。
ラベンダーはアッシュ系とピンク系の中間の色になります。
髪に透明感を与えつつも発色も良いので、私自身サロンワークでも提案することが多いです。
ラベンダー系は「秋冬だからといって暖色系の赤みのある髪色に染めるのは嫌！」といった人に提案してみましょう。
さらに、ラベンダー系は色落ちもキレイにな点が特徴です。
ラベンダー系に含まれる紫の成分が黄色味を抑えながら退色してくれます。
そのため、色落ちにも透明感がありキレイです。
色落ちが黄色っぽくなることに抵抗があるお客様に秋冬のヘアカラーとしてい提案してみてください。
ラベンダーならイルミナカラーのTWILIFHTが発色も良いで使ってみると良いかもしれません。
参考のヘアカラー剤がこちら。

派手髪にしたいなら

秋冬のヘアカラーを派手髪にしたいならブリーチは必須です。
ブリーチをしないと、どうしても髪色がナチュラルに寄ってしまうので、彩度が薄まってしまいます。
ブリーチ後に入れるカラーは、淡いけどくすみがあり深みのあるベイクドヘアカラーがおすすめです。
ビビットな色を入れてしまうとベイクドヘアカラーの良さがなくなり、秋冬感も失われてしまいます。
チョイスする色は暖色系でも寒色系も良いのですが、淡いくすみ感が出るような色の選定をしてみてください。

また、ブリーチをする場合のブリーチ剤選びが非常に重要です。
なるべく髪に負担の低いブリーチ剤を使いヘアカラーをしてあげましょう。
実際に私自身もいろいろなブリーチ剤を試しましたが、ファイバープレックスが最も効果的でした。
秋冬のヘアカラーをする際のブリーチ選びに迷ったら使ってみてください。

外国人風ヘアカラー

外国人風ヘアカラーは、爆発的な人気を超えてトレンドから定番へと変わった髪色です。
暗いのに透明感があり、透け感が欲しい女性を中心に人気の髪色と言えます。
外国人風ヘアカラーもブリーチが必須になってくるのでお客様とよく相談をしながら決めていきましょう。
外国人風ヘアカラーはアッシュ系やシルバー系を中心とした透明感のある寒色系の色になってきます。
秋冬ヘアカラーとしてお客様に提案をするなら、外国人風ヘアカラーの透明感がなくならない程度に暖色系の色を少し入れるのがおすすめです。
若干、暖色系が入ることで透明感に深みが増して、秋冬ヘアカラーとして活躍してくれます。
外国人風ヘアカラーのようなブリーチを使う色の場合は、ムラシャンを使って色落ち対策も同時にしてあげましょう。
使って欲しいムラシャンはクオルシアのカラーシャンプーです。
濃度の濃い染料が外国人風ヘアカラーの色落ちを防いでくれます。
お客様に秋冬ヘアカラーで外国人風ヘアカラーを提案する場合は必ず勧めるようにしましょう。

グラデーションやインナーカラーは2021年も人気？

ブリーチを使ったグラデーションカラーやインナーカラーは2021年も引き続き人気です。
この2つは流行というより、1つのメニューとして浸透しているため、なくなることは考えづらいです。
グラデーションカラーやインナーカラーを秋冬ヘアカラーとして落とし込むなら、ブリーチ部分に入れる色がポイントになります。
ここでもビビットな色ではなく、トレンドである深みとくすみ感のある色を入れましょう。

メンズにおすすめしたいヘアカラー

メンズにおすすめしたい秋冬のヘアカラーはミルクティー系の色です。
ミルクティー系とは、ナチュラル系ヘアカラーに透明感が加わった色を指します。

まろやかな色が特徴のミルクティー系は、まさしく秋冬のヘアカラーと言えます。
メンズのヘアカラーはアッシュ系にされる方が多いのですが、秋冬に関しては暖色系のミルクティー系が季節感もあり、ぴったりです。
透明感のあるミルクティー系は、ナチュラル系のメリットでもある「似合わせ」をしやすいという特徴があります。
違和感なく楽しめるミルクティー系で秋冬のヘアカラーを楽しんでみましょう。

秋冬のヘアカラーでミルクティー系をするならイルミナカラーのSAFARI-8がおすすめです。
1度ブリーチをした髪や染める前のベースが明るい髪に対して使ってあげると柔らかいミルクティー系に染まります。

40代以降に提案したい秋冬ヘアカラー

40代以降に秋冬ヘアカラーを提案するなら、白髪のことも含めてカウンセリングをする必要があります。
白髪のあるお客様は「トレンドのヘアカラーよりもまずは白髪を染めたい！」と思われている方が多いです。
まずは、白髪をしっかりと染めてあげることを一番に考えましょう。
明るすぎる色だと白髪の染まりが悪くなってしまうので、7～8レベルくらいで明るさの選定をすると失敗がありません。

色味に関しては寒色系よりも暖色系の方が暗くなりすぎないのでおすすめです。
寒色系で白髪染めをされた経験がある美容師さんはわかると思いますが、色味的に少し暗くなりすぎる場合があります。

暖色系のヘアカラーを提案して、お客様から「色で遊びたい！」と言われたらハイライトを入れてあげると、髪に陰影がつくので白髪染めでも遊べます。

白髪の気になる40代以降の方の白髪も染まって色も楽しめるヘアカラー剤ならオルディーブシーディルがおすすめです。
白髪染めって染めると赤みが強く出やすいでのデメリットですよね？
このオルディーブシーディルなら赤みを抑えつつ発色してくれます。
40代以降のヘアカラーをもっと楽しみたい人には相性が抜群です。

お客様に「似合う色」を提案するときのポイント

お客様に似合う色を提案するときのポイントは肌の色、瞳の色、トレンドなどさまざまです。
さらに、カウンセリングの際に注意しないといけないのは「やりたい色」と「似合う色」は別物であると理解しておかなければならない点です。

私自身も気をつけていますが、ヘアカラーを提案する場合はお客様の意見をとにかく聞きましょう。
カウンセリングで髪の悩みを聞いてから提案のスタートです。
しっかりとお客様の話に耳を傾けることが似合う色を提案するときに重要になってきます。

秋冬のヘアカラーはベイクドヘアカラーを中心にやわらかい髪色がおすすめ

今回のテーマ「秋冬ヘアカラー2021年はどんな色を提案すべき？」の内容についてまとめていきます。

• 秋冬ヘアカラーはベイクドヘアカラーがトレンド
• ベイクドヘアカラーとは深みありながらもくすみ感のある色を指す
• 暖色系は低明度でも発色をしてくれるのでブリーチなしヘアカラーにおすすめ
• 秋冬のヘアカラーはビビットな色を控える
• ミルクティー系のヘアカラーは似合わせがしやすく万能
• 40代以降に秋冬のヘアカラーを提案する場合は先に白髪をしっかり染めるところから始める

今回の秋冬のヘアカラーに関しては、あくまでトレンドを重視した内容になってます。
お客様とってはトレンドのヘアカラーよりも、いつも染めている色の方が好きな場合も多いです。
ベイクドヘアカラーのようなトレンドを意識したヘアカラーは1つの引き出しとして持っておく、くらいが良いでしょう。
一番大事になってくるのは、お客様と密にカウンセリングを取った上でのヘアカラーです。
その部分を忘れないように、ぜひ秋冬のヘアカラーの提案に役立ててください。