管理美容師

管理美容師免許は美容室開業に絶対必要?受講資格や申し込み方法

管理美容師は、衛生管理に必要な資格として有名です。一時期は事業仕分けによって廃止される予定でしたが、今までどおり美容室開業に必要な資格になっています。受講資格があるのなら、とりあえず取得しておいて損がないので、受講してみましょう。申し込み方法を知らない人のために、具体的な方法を紹介しています。確認してみてください。

管理美容師とは

管理美容師とは

美容師というのは、お客様の髪をきれいにするのが仕事ですが、お客様の髪や肌を直に触ります。場合によってはハサミを使うため、外の職業に比べて衛生管理をしっかりしないといけません。

例えばハサミでお客様の肌を傷つけたとします。もしそこに感染症の細菌が付着していれば、かなり危険です。そのリスクを抑えるために、衛生管理の知識や経験、技術などが必要になってきます。

美容師になる前に衛生管理の知識を覚えたでしょうが、管理美容師はさらに衛生管理の意識を高く持った人です。責任者として管理美容師の資格をもらうので、美容室開業には必要になります。

ちなみに事業仕分けによって、一度管理美容師が廃止される方針がとられました。理由については、次のように書かれています。

  • 仕組みがわかりにくい
  • 法的根拠持って実施するべきか疑問
  • 自主制度なら要望に応えられるから
  • 講習の内容に興味がない人が多い
  • 講習を受けるだけの資格は意味がないのではないか

これらを理由に廃止を検討していたそうですが、今の時点では衛生管理者として重要な役割があるため、引き続き管理美容師は必要という結論となりました。つまり美容室側としても、お客様の安全を守るためにも、管理美容師の資格を持った美容師を用意しておきましょう。

参照:管理理容師・管理美容師指定講習事業ワーキンググループ報告書(平成22年12月21日)(PDF資料) 新規タブ

衛生管理ができていない状態で営業を続けていると、虚偽の届け出をしたという認識されるため、罰則を受ける可能性があります。開業をする際は、管理美容師の資格がある美容師がいるのか、意識して届け出をしてください。

管理美容師の業務内容

上記でも紹介しましたが、管理美容師は必ず美容室内の衛星を整えておくように、確認作業を行う必要があります。衛生といっても、よくわからないかもしれませんが、普段美容師をしている人はすぐわかる内容ばかりです。

それを確認するのが、管理美容師の業務内容となります。

  • 適切に換気できている
  • タオルを使いまわしていない
  • 必要な明るさの照明が使われている
  • 従業員同士の健康管理ができている など

これらは一部の例ですが、感染症が起こらないように、衛星が保たれるように確認できる権限があるのが管理美容師です。責任ある仕事なので、資格が必要になるのも納得できるでしょう。

管理美容師資格認定講習会への申し込み方法

管理美容師資格認定講習会への申し込み方法

管理美容師になるためには、講習に出席する必要があります。もちろん、そこまで気軽に出席できるわけではありません。美容師として受講できる資格がないと出席できないばかりか、必要な書類を揃えて提出しないと受講できないので注意しましょう。

どのように申し込めばいいのか具体的に紹介するので、参考にしてみてください。

受講資格

書類があれば、管理美容師になるための講習が受けられるわけではありません。受講資格があるので、これに当てはまる人以外は、受講資格がないので注意しましょう。

この講習会を受講できる方は、理容師の免許又は美容師の免許を受けた後3年以上理容の業務又は美容の業務に従事した方です。

その受講資格とは、美容師の免許を持っている人の中で、3年以上美容の業務を続けた人だけです。つまり美容室で3年以上働き、さらに美容師免許を持っている人だけになります。長い間美容室で働いていない人は、管理美容師の資格がもらえません。

この条件も、気軽に管理美容師の資格がもらえないという理由のひとつといえるでしょう。

講習会の日時と場所

もちろん管理美容師になるための講習は、どこでも受けられるわけではありません。指定された会場に行き、4時間ほど講義を受けて、それを3日間続ける必要があります。ちなみに都道府県によって、講習が受けられる会場も時間も違います。

参照:管理理容師・管理美容師資格認定講習会開催案内(令和3年度)|公益財団法人理容師美容師試験研修センター 新規タブ

開催される日数も年に数回と、かなり少ないのも特徴です。頻繁に講習は行われていないので、管理美容師の資格が必要なら、日程を調整して出席してください。

東京都の場合

東京都を例にして、管理美容師の講習について紹介します。予定されていた講習が変更されているので、必ず公式サイトを確認してから、日程を調整したほうがいいでしょう。

2021年1月時点のスケジュールは、次のようになっています。

引用元 管理理容師・管理美容師資格認定講習会(令和2年度、令和3年度)|東京都福祉保健局
講習日程 講習会場・人数(予定)・募集期間
令和3年2月9日(火曜日)
令和3年2月15日(月曜日)
令和3年2月22日(月曜日)
連合会館(千代田区神田駿河台3-2-11)
定員数:130名
募集期間:令和2年11月9日(月曜日)から同月17日(火曜日)まで
令和3年2月9日(火曜日)
令和3年2月15日(月曜日)
令和3年2月16日(火曜日)
食品衛生センター(渋谷区神宮前2-6-1)
定員数:150名
募集期間:令和2年11月9日(月曜日)から同月17日(火曜日)まで
令和3年3月1日(月曜日)
令和3年3月2日(火曜日)
令和3年3月8日(月曜日)
連合会館(千代田区神田駿河台3-2-11)
定員数:120名
募集期間:令和2年11月9日(月曜日)から同月17日(火曜日)まで
令和3年3月9日(火曜日)
令和3年3月15日(月曜日)
令和3年3月16日(火曜日)
連合会館(千代田区神田駿河台3-2-11)
定員数:100名
募集期間:令和2年11月9日(月曜日)から同月17日(火曜日)まで
令和3年4月19日(月曜日)
令和3年4月20日(火曜日)
令和3年4月21日(水曜日)
東京ファッションタウンビル(江東区有明3-6-11)
定員数:100名
募集期間:令和3年1月18日(月曜日)から同月26日(火曜日)まで
令和3年5月24日(月曜日)
令和3年5月25日(火曜日)
令和3年5月26日(水曜日)
東京ファッションタウンビル(江東区有明3-6-11)
定員数:120名
募集期間:令和3年2月15日(月曜日)から同月22日(月曜日)まで
令和3年6月8日(火曜日)
令和3年6月14日(月曜日)
令和3年6月21日(月曜日)
食品衛生センター(渋谷区神宮前2-6-1)
定員数:100名
募集期間:令和3年3月15日(月曜日)から同月23日(火曜日)まで
令和3年6月28日(月曜日)
令和3年6月29日(火曜日)
令和3年6月30日(水曜日)
東京ファッションタウンビル(江東区有明3-6-11)
定員数:100名
募集期間:令和3年3月15日(月曜日)から同月23日(火曜日)まで
令和3年7月5日(月曜日)
令和3年7月6日(火曜日)
令和3年7月7日(水曜日)
東京ファッションタウンビル(江東区有明3-6-11)
定員数:120名
募集期間:令和3年3月15日(月曜日)から同月23日(火曜日)まで

東京都だけでも、会場が分けられているので注意しましょう。また定員も決められており、受講希望者が多いようなら抽選となります。ちなみに日程としては、基本的に美容室の休みが多い月曜日や、火曜日に合わせてくれているようです。美容室を営業している人は、安心して講習を受けられるでしょう。

講習内容と受講料

管理美容師は、衛生管理が業務内容と紹介しました。つまり講習に関しても、衛生管理についての講習内容となります。

  • 公衆衛生:4時間
  • 美容所の衛生管理:14時間

衛生管理といっても上記のように、2種類に分けられます。それぞれ講習内容に盛り込まれており、3日間のうちに覚えてしまいましょう。

また受講料に関しては、東京都の場合だと16,000円となっています。これも予め準備しておき、無理のない範囲で受講するようにしてください。

申し込みに必要な書類

申し込みをするためには、必要な書類を揃える必要があります。とはいえ記入するべき書類は、必要な手続きをすれば郵送してくれるので、安心してください。

  1. 「管理理容師・管理美容師資格認定講習会開催案内」 新規タブ をクリック
  2. 受講する都道府県を確認
  3. エントリーという項目の「募集方法」欄を確認
  4. 郵送 or WEBを選ぶ

上記のように操作し、エントリーを済ませましょう。これで管理美容師の講習にエントリーし、必要書類が送られてきます。

参照:講習会の受講方法|公益財団法人理容師美容師試験研修センター 新規タブ

必要な書類は上記のようになっています。これらを受講申込書返信用封筒に入れて、郵送しないといけません。入れ忘れがないように、確認してからポストに投函しましょう。

管理美容師免許を取得するメリット

管理美容師免許を取得するメリット

管理美容師の講習を受けるのは、なんとなく面倒なイメージがあるかもしれません。しかし受けられるうちに、管理美容師の資格を持っているとメリットを感じられるケースもあります。

まず美容師になる前に受けた衛生管理の知識を、管理美容師の講習によって、重要性を再確認できる点です。美容学校の授業で衛生管理を学ぶでしょうが、座学より実技のほうが興味のある人が多いでしょう。

しかし美容室で営業をしていると、自然と衛生管理の重要性がわかるはずです。それを意識して管理美容師の講習を受けると、頭に入りやすく、いい経験になります。

また管理美容師の資格を持っているだけで、再就職に役立つでしょう。経営者としても管理美容師を雇うと、衛生管理を任せられるので、経営に集中できるメリットがあるからです。少なくとも損はないので、気になるのなら管理美容師の資格を取得してしまいましょう。


管理美容師は衛生管理に必要な資格!持っていて損はない!

管理美容師は、衛生管理の責任者として必要な資格です。指定された会場で講習を受けるだけで、資格がもらえるので、受講して損はないでしょう。

ちなみに受講するためには3年以上の実務経験と、申し込みを済ませておく必要があります。開催される日程も年に数回と少ないため、公式サイトを必ず確認しておいてください。

資格を持っていれば、経営者にすれば、衛生管理を任せられます。美容師としても再就職の強みにもなるので、管理美容師の資格を持っていて損がないわけです。衛生管理の知識を再確認する意味でも、受講してみてください。
 

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メガネセキ美容室オーナー、ライター、元美容師

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美容師として8年以上勤務。薬剤で手荒れがひどくなり、美容師を辞めて現在はWebライター。
地元で美容室を経営しつつ、Webの知識で集客も行っています。

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