理美容 独立

理美容の学生は半数以上が独立を望んでいる?これからの時代に生き残る術とは

理美容の学生の多くは、独立を望んでいるようです。独立後の流れは、まだ働いたことがない理美容の学生は見当もつかないのもわかります。そこで独立後の開業の方法や準備物、サロンの経営についてまで詳しく紹介していきます。理美容師を目指したいけど、不安でしょうがない人は、この記事を見れば何をするべきかわかるので安心できるはずです。

美容学校の男子学生8割が独立を望んでいる?

美容学校の男子学生8割が独立を望んでいる?

理美容の学生の男子学生のほとんどが、独立をして経営も行っていきたいと思っています。

そもそも理美容師というのは、平均よりも給料があまり高くありません。参考までに、国が集めた理美容師の平均給与を見てみてください。理美容の男性学生が、独立を目指そうとしている意味がわかるはずです。

引用元 賃金構造基本統計調査職種DB第1表用|統計表・グラフ表示|政府統計の総合窓口
理美容師の2018年の平均給与
  給料(千円)
274.9
229.9
全体平均 245.9

男性理美容師は、結婚すれば家族を養う人が多いのが現状になります。そのため男子学生は、ちょっとでも収入を上げるために独立したほうがいいのではないか、と考えているわけです。

独立後の理美容師は、たくさんのお客様をこなせる能力があれば、給料が増えます。もちろん、ただ独立すればいいわけではありません。自分に合った経営手法を見つけないと収益は増えないので、以下でもっと詳しく独立について紹介していきます。

独立・開業の方法

独立・開業の方法

理美容師が独立開業するためには、次の3つのパターンが考えられます。

  • サロンを一から作り上げる
  • フランチャイズ
  • 共同経営

それぞれ独立や開業の方法に、違いがあるので流れを確認しておきましょう。

サロンを一から作り上げる

理美容の学生は、独立を目指しているパターンがほとんどです。つまりサロンを一から作り上げるとは、次のような流れで独立をしていきます。

  1. 美容師として練習を重ねる
  2. 指名客が増えたら独立
  3. 開業する場所を決める
  4. コンセプトを決める
  5. それに合わせて外装や内装を決める
  6. スタッフを募集する

つまり自分の好みに合わせて、店舗が作れてしまいます。理美容の学生だけでなく、現役の理美容師さんが目指す独立方法です。

しかし店舗経営に失敗した場合、店舗を購入した負債が残るデメリットを忘れてはいけません。そう考えると、少しハードルが高い経営手法です。

フランチャイズ

フランチャイズは、独立するハードルを少し下げられる方法です。本来すべて独立に向けて、自分で話を進めていきます。しかしフランチャイズは次のような流れになるのが普通です。

  1. 別サロンと契約
  2. ノウハウやブランドを提供してもらう
  3. 自腹でサロンを開業
  4. 毎月契約料をサロン側に支払う

もちろん開業資金は自分で支払う必要がありますが、一からサロンを作り上げなくて済むので、立ち上げで苦労しなくて済むメリットが魅力です。理美容師としての技術には自信があるものの、経営に自信がない人には、ちょうどいい独立の方法になります。

とはいえ、独立後に毎月サロン側に契約料金を支払う手間もかかります。トラブルが起きやすい部分でもあるので、そのようなデメリットも頭に入れて活用してみてください。

共同経営

共同経営は名前のままですが、開業者と運営者の2人がサロンを開業するスタイルです。

  1. 開業資金は開業者が支払う
  2. 開業すれば運営者が経営をする
  3. 収益は2人で分ける

負担が抑えされるので、気軽にサロンを独立できるのが魅力です。

ところが収益を2人で分けるため、こちらもトラブルが起きやすい手法です。独立をする前に契約書などを作り、トラブルが起きにくい環境を作る手間はかかります。

独立をしたくても、資金面で困ってしまう理美容師は、この方法を試してみてください。もし共同経営をする場合は、細心の注意を払いましょう。

独立するには何が必要?

独立するには何が必要?

理美容業界は、そもそもコンビニより多く店舗が出回っていて、独立するのも大変です。しかも用意しないといけないものがたくさんあるため、独立自体がハードルが高くなってしまいます。

ところが次の必需品を予め頭にいれておくと、焦らず準備ができて安心です。

独立資金はどのくらい必要?

まず独立をするためには、お金を準備しないといけません。

  • 建物や土地の費用
  • 外装や内装費
  • 運転資金

最低でもこれらの資金を集める必要があり、全部で600万円~2,000万円程度です。

まだ働いていない理美容学生は、これを見れば少し躊躇してしまうのもわかります。しかし補助金を活用すれば、もっと気軽に独立できるので、次の内容を参考にしてみましょう。

物件を決める

理美容業界では、立地条件で売上が変わるともいわれています。そのためには物件選びが重要であり、その費用を準備しないといけません。

必要な費用
敷金礼金 300万円前後
仲介手数料 25万円前後
前家賃 50万円前後

物件によって費用は変わってきますが、家賃25万円ほどのところだと、上記のようなお金が必要になります。

もちろん費用だけが物件選びのポイントではありません。

  1. ターゲット選び
  2. エリアの特徴を調査
  3. コンセプトに合わせたエリアを探す

このような流れで物件選びをすれば、開業の時に失敗を最小限に抑えられます。

物件を決める前に、予めその物件を実際に見に行き、雰囲気を確かめることも重要です。慎重に物件選びをしましょう。

外装や内装にかかる費用

物件が決まったら、次は理美容室の内装や外装を決めていきましょう。

全体の理美容室の開業資金の50%が、外装や内装にかかる費用といわれています。そのためサロンのコンセプトや、ターゲットのお客様に合わせたデザインにするなど、細かい部分にこだわるのが重要です。

相場
内装費 坪単価30万~50万円
外装費 40~120万円

理美容室の外装や内装にかかる費用の相場は、このようになるといわれています。サロンの広さによってかなり料金に違いが出てきますが、メインはコンセプトによって決めてしまいましょう。

運転資金

独立開業をすると、すぐたくさんお客様が集まると思っている理美容学生は少なくありません。しかしほとんどの場合は、開業してもお客様は増えません。

そこで必要になってくるのが運転資金。サロンが安定して収益が出せるまで、この資金を予め用意しておくべきです。

費用
シャンプーなどの備品 50万円
広告宣伝費 50万円
火災保険などの保険料 10万円
諸経費 30万円
軌道に乗るまでの費用 300万円

こうして見てみると、意外と運転資金が必要なのがわかるはずです。

特にこのような費用を出す時に、火災保険や生命保険などの保険料を忘れがち。理美容の組合に入っていれば、気軽に紹介してくれるので、よくわからないのなら相談しに行ってみてください。

補助金

上記で紹介した来たように、どうしても費用が高いと感じる人が多くいます。そこで補助金などを使えば、もっと気軽に独立できておすすめです。

補助金の種類
開業時
  • 地域創造的起業補助金
  • 創業支援事業者補助金
営業開始後
  • 小規模事業者持続化補助金
  • 地域中小企業応援ファンド

上記のようにたくさんの補助金が用意されています。用途によって使い分ければ、理美容師が開業したときに役立つはずです。

ちなみに補助金とは、借入のように返済をしなくてもいいので、資金繰りが苦しいと思った人は利用しましょう。ただし、公益性を重視するため審査に通る必要があります。また全額負担をしてくれないので、ある程度の独立資金を用意しないといけません。

必要な器材や商材を揃える

資金だけでなく、理美容師が独立する場合は、営業で使う器材や商材も必要になります。これを節約してしまうと営業に支障が出てしまうので、一通り準備しておきましょう。

  • シャンプーやトリートメントなどのヘアケア剤
  • カラー剤やパーマ剤などの薬剤
  • ハサミや剃刀などの備品
  • ゴム手袋やコットンなどの消耗品
  • シャンプー台などの大型器材

大型器材は費用が高いため、開店直後はアウトレット品などを活用しても問題ありません。

逆に価格が低い消耗品は適当に揃えていいかといえば、むしろ慎重に選んでください。常に揃えておく必要があるため、営業に支障がない範囲で、コストパフォーマンスが高い製品を見つけるのがおすすめです。

そのためには、優秀な理美容ディーラーを見つけるのがポイント。つながりがあるのなら、予め独立の相談しておくとスムーズに取引ができます。

スタッフの確保

理美容室の規模によっては、スタッフの確保が必要になります。開業するまでにハローワークなどで求人を出しておきましょう。

ステップ1 事業所情報登録
ステップ2 求人情報の入力
ステップ3 ハローワークの窓口で内容の確認
ステップ4 求人情報の公開
ステップ5 ハローワークからの紹介連絡
ステップ6 採用選考
ステップ7 採用

参照:求人申込み手続きの流れ|ハローワークインターネットサービス

意外に手間がかかるので、早めに手続きを済ませておくと安心です。ちなみに美容室の経費のほとんどが人件費になります。独立開業したとしても、スタッフの給料が支払えなくて、店を閉めてしまう理美容室も少なくありません。

独立したすぐの時は、なおさらその不安もあるはずです。そこでそんな人の支援するために、助成金が用意されています。

助成金

理美容業は人が関わる業種です。そのためスタッフがいないと営業ができないので、経営が苦しいを感じれば、以下の助成金を使いましょう。

  特徴
キャリアアップ助成金 短時間労働者を正規雇用者としてキャリアアップする時に使う助成金
雇用調整助成金 会社の業績が悪い時に使う助成金
特定求職者
雇用開発助成金
高齢者や母子家庭、障碍者などを雇い入れる時に使う助成金

雇用関係の助成金は、この他にもたくさん用意されています。条件に合った助成金を利用して、サロンのスタッフを増やすのに役立ててください。

提供するメニューの決定

独立をする前に、コンセプトに合わせたメニュー作りをしましょう。理美容室のほとんどは、似たようなメニューになりがちです。だからこそ変わったメニューがあれば、それだけで差別化ができてしまいます。

  • コースメニューを作る
  • オプションを充実させる
  • メニュー名を変える

簡単にメニューを作る方法は、今まであるメニューを組み合わせてコースを作る事です。単価もアップできる上に、バリエーションも豊富なので、試してみてください。

またコンセプトに合わせたオプションを作るのもおすすめです。マンネリ化したメニューを、名前だけでも変えてみるのも、お客様の目を引けます。

集客の方法を考える

理美容師が独立して、最初に悩んでしまう壁が、お客様が来ない問題です。これをクリアするために、独立する前から、集客の仕組みを作っておきましょう。

  • ホームページを作っておく
  • SNSアカウントを育てておく
  • 集客用のメニューを考えておく

まだ理美容の学生なら、独立するまでに期間があります。それまでにインフルエンサーなどの有名人になっておけば、費用をかけない集客方法としておすすめです。

今主流のフリーペーパーを使った集客方法もありますが、じつは割引がメインの方法です。余計にコストがかかってしまうので、もし使う予定なら、余計の費用を用意しておきましょう。

美容所開設届

理美容室を開業する場合は、保健所に行って、開設届を提出する必要があります。また開設届を提出する際は、次のようなもの準備しないといけません。

  • 施設の平面図
  • 従業員名簿
  • 有資格所の免許証
  • 医師の診断書
  • 管理美容師の講習修了証
  • 検査手数料(24,000円)

参照:美容所のてびき(PDF資料)|東京都西多摩保健所

提出物がわからないのなら、最寄りの保健所に電話をして聞くのが一番です。各保健所によって、必要な準備物が違う場合があるので、独立前に相談しておきましょう。

技術だけではうまくいかない理由

技術だけではうまくいかない理由

理美容師が独立した時に、中には経営がうまくいかないといった話を耳にします。実はそのような人の多くは、技術だけに頼って、営業をしているようです。ではなぜ技術だけで、理美容室はうまくいかないのでしょうか。

  • 利益だけしか見ていない
  • 人を見ていない
  • 税金に詳しくない

大きく分けて3つに、うまくいかない理由があるので、ひとつずつ紹介します。

無駄を省いて利益を出す

理美容業に限らず、経営というのは無駄を省いて、なるべく利益を出そうとします。しかし理美容師として技術ばかり磨いてきた人は、その割合が極端になるので注意しましょう。

  • 人件費
  • 諸経費
  • 固定費

理美容業の出費は、ほとんどの場合この3つです。そしてどのほとんどが人件費なっているため、節約しすぎている人の多くは、この人件費を削ってしまいます。

確かに人件費を削れば、利益が出やすくなります。しかしやりすぎてしまうと、働いているスタッフのやる気が下がってしまうため、どうしても経営がうまくいかなくなるわけです。どうしても節約したいのなら、人件費以外の部分を削りましょう。

人を見ていない

技術力ばかり磨いてきた理美容師は、そればかりが目に行ってしまうため、独立後も人を見なくなってしまうケースがよくあります。

独立後にうまくサロンを軌道に乗せるには、従業員などのスタッフや、お客様の反応も見ないといけません。人との関わりが強い職種だからこそ、技術力以外の部分が大切になります。

税金に詳しくない

技術ばかりに目を向けた理美容師は、お金に関しても無頓着です。特に独立した当初は、税理士などを利用できないため、税金の知識がゼロ。サロンが軌道に乗り始めると支払う税金が増えていくため、起動に乗ってきたと思っても、資金繰りに悩むケースもよくあります。

  • 青色申告
  • 白色申告

せめて理美容業で独立を狙っているのなら、上記の用語を理解できておくようにしましょう。税金対策になるので、経営後に役立ちます。

経営にどれだけ時間を割けるかで明暗がわかれる

理美容師という仕事は、技術ばかりが目に行きますが、独立を目指す場合は経営の勉強も必要になります。経営者としての視点を忘れずに、次の内容は学生のうちに勉強をして損はありません。

  • サロンコンセプト
  • 人間関係
  • 税金や補助金
  • 資金繰り

どれも経営には重要な部分なので、たくさんのサロンへ見学に行くのもおすすめです。

経営の勉強に時間をどれだけ作れるかで、独立後に影響が出ます。もちろん理美容室に就職した後も活きてくるので、メリットばかりです。

メガネ

メガネセキ美容室オーナー、ライター、元美容師

投稿者の過去記事

美容師として8年以上勤務。薬剤で手荒れがひどくなり、美容師を辞めて現在はWebライター。
地元で美容室を経営しつつ、Webの知識で集客も行っています。

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