美容院がマッサージを行うのはなぜ? メリットややり方、注意点

お客様の中には、リラクゼーションを目的に来店している人がいるかもしれません。
気持ちのいいマッサージが美容院でもできれば、売上もアップしやすくなります。ただし、正しいやり方でマッサージができないと、クレームになるリスクもあります。
注意点もあるので、これから紹介する内容を参考にしてみてください。

なぜ? 美容院でマッサージを行なう理由


美容院でマッサージを行なうのには理由があります。

  • お客様にリラックスしてもらうため
  • サービスのよさを感じてもらうため
  • 顧客単価やリピート率アップなどにつながる可能性がある

いずれにせよ、マスターしておくとお客様の満足度がアップするのは間違いないでしょう。

お客様にリラックスしてもらうため

美容院で施術を受けているお客様は、基本的に座りっぱなしです。
座っていると気付かないものですが、思った以上に筋肉が硬直しやすく、体が凝ってしまいます。

そこでマッサージの出番です。

体の凝りをほぐしてあげるだけでも、リラックスしやすい状況をつくれます。

そもそも、最近ではリラクゼーションができる美容院が増えているだけに、リラックスを求めて来店するお客様も少なくありません。
お客様に贅沢な気持ちになってもらうためにも、マッサージをうまく取り入れてみましょう。

サービスのよさを感じてもらうため

美容院は、髪をきれいにしてもらう場所。

ほとんどのお客様は、このようなイメージで来店してくるはずです。
当たり前の話ですが、それ以外のマッサージサービスまでしてもらえれば、どうでしょうか?

中には「この美容院はサービスがいい」と感じてもらえるお客様がいるかもしれません。

しかも、そのマッサージのレベルが高かった場合、よりサービスの良さを実感してもらえることでしょう。
レベルの高い美容院だと思ってもらうためにも、マッサージの質と併せて高めるのも集客手段として有効かもしれません。

顧客単価・リピート率アップにつながる可能性も

美容院でマッサージサービスを提供した場合、そのマッサージを目当てでお客様が来店してくれる可能性もゼロとは言えません。
例えごく一部のお客様だけであっても、求められているメニューだというのが、これだけでもわかります。

そこで、何かのメニューの中にマッサージを組み込めば、顧客単価アップも期待できるだけでなく、お客様がリピートするきっかけにもなるでしょう。
リピート率アップのために、マッサージを活用するのもおすすめです。

基本的にマッサージは誰にでもできます。そのため、新人美容師のモチベーションアップにも使えるのが魅力のひとつ。
美容院での成果を左右する可能性のあるメニューとも言えるので、うまく活用してみましょう。

美容院で行なわれる定番のマッサージとやり方


マッサージといっても、あまり難しく考えすぎる必要はありません。なぜなら、美容院で提供しているマッサージは主に2種類しかないからです。

ここでは多くの美容院が行なっている定番マッサージとその方法についてご紹介します。

頭皮マッサージ

頭皮マッサージは、硬くなった頭皮をほぐすために行なうマッサージです。血流がよくなることから、髪に栄養が行き届き、健やかな髪にするためにも有効だと言われています。
ただし、継続的に行なわないと効果は期待できません。

やり方としては、基本的に手のひら全体を使って頭皮を動かすこと。ゆっくりと動かすことで、リラックスしやすくなります。
これが最も大事になるので覚えておくべきポイントです。
誤って爪を立ててしまいお客様の頭皮を傷つけてしまうと、クレームになってしまうので注意しましょう。

また現在では手放せないスマホですが、この影響で目が疲れているお客様も少なくありません。
そんなお客様は、耳の周辺が硬くなっている可能性が高いので、ここも積極的にマッサージをして、柔らかくしてあげましょう。

なお、水やシャンプー、オイルなどを使うマッサージは美容師免許が必要なので注意してください。

肩のマッサージ

肩こりも、現代人によくある症状のひとつ。
しっかりマッサージをして、凝りをほぐすようにしましょう。

肩こりがひどくなっている人は、その周辺も硬くなっています。
そんな人は、背中から首筋にかけて、広範囲のマッサージをしてあげてください。

本気で肩こりをほぐしたい時は、指を使ってゴリゴリをほぐすのが基本です。
しかしリラクゼーションが目的のお客様の場合は、かえって痛がってリラックスできません。
やさしくじっくりマッサージをしてあげると、満足してくれるでしょう。

人によっては、手のひらで表面を動かすだけでも、気持ちいいと答えてくれることもあります。
そのあたりはお客様の凝り具合と、表情を見ながらマッサージのやり方を変えてみるといいでしょう。

新しく取り入れるのにおすすめのマッサージ


美容院でマッサージを提供すること自体は、むしろそこまで新しいことではありません。
多くの美容室で実践している内容なので、マッサージだけで他店と大きな差別化を図ることは難しいと言えるでしょう。
ただしマッサージの種類によっては、お客様に新しいと感じてもらえるかもしれません。

ドライヘッドマッサージ

普通にお客様にシャンプーをしている最中に、気持ちよくて眠ってしまったという経験をした美容師は少なくないでしょう。
それだけ頭には神経が集中していて、少し頭をマッサージするだけで気持ちよくなるものです。

この仕組みを活用してできたのが、ドライヘッドマッサージです。
名前のとおり、シャンプーなど何もついていない乾いた状態の頭をマッサージします。
ヘッドスパのように、横になったまま長時間頭のマッサージをするので、お客様の満足感は高まるでしょう。

またドライヘッドマッサージの場合は、美容師免許など特別な資格は必要ありません。

手のマッサージ

頭だけでなく、手のマッサージもお客様から喜ばれるマッサージのひとつと言えます。
美容院の中には、ハンドマッサージを有料化しているところもあるくらい、人気があるマッサージでもあります。

お客様によっては、他人に触れられることに抵抗を感じる人もいることでしょう。しかし手であれば問題ない、という人もいます。
手も頭と同じように神経が集まった部位でもあるので、上手にマッサージを行なえばリラックス効果が期待できます。

ヘアカラーなどの待ち時間が長い施術の間に、取り入れてみてはいかがでしょうか。

足のマッサージ

足も神経が集中している部位です。
マッサージをすれば全身の血行がよくなり、それなりに効果が実感できます。
デスクワークが中心の場合、むくみが気になっている人も多いので、足のマッサージでツボを刺激したりリンパの流れをよくしたりすると、足が軽くなって喜ばれることも少なくありません。

なお、ここで紹介したマッサージは、いずれも基本的に特別な資格は必要ありません。だからといって、何の知識もない状態でお客様にサービスを提供したとしても、満足してもらえる可能性はほとんどないと言えるでしょう。
そのためマッサージサービスを検討している場合は、あらかじめ正しい知識としっかりとした技術を学んでから提供することをおすすめします。

美容院でマッサージを取り入れるときの注意点


美容院でマッサージを取り入れるのは大事ですが、注意しなければいけない内容もあります。
お客様の体に触れる施術なので、安易なマッサージは控えましょう。
どんなところに注意しなければいけないのか、簡単に紹介するので、参考にしてみてください。

いらない人もいる! 必要かどうか確認してから行う

すべてのお客様がマッサージを求めているわけではありません。
人によってはリラックスできないばかりか、不快に感じる人もいます。
またお客様の身体に触れることにもなるため、場合によってはトラブルの原因にもなりかねません。

このような事態を避けるには、お客様にマッサージが必要かどうかをあらかじめ確認するようにしましょう。
また必要な場合は、力加減や触れて欲しくない部位なども忘れずに聞くことも大切です。

もちろん聞いたところで、スタッフを気遣って意に反してマッサージお願いするお客様もいるかもしれません。
気軽に断ってもらえる雰囲気をつくるのも大事です。「不要であれば断っていい」と、ひと言添えるだけでも違います。

お客様の様子を見ながら慎重に行なう

本格的に凝りをほぐすマッサージは、ほとんどの場合お客様は痛がることでしょう。
痛いだけだと、せっかくのリラクゼーションが台無しになります。

美容院でのマッサージはあくまでお客様にリラックスしてもらうことが目的です。
マッサージ中は常にお客様の表情を伺うようにしてください。また適切な力加減かどうかも都度確認することも大切です。

美容院でのマッサージは満足度を上げる大事な施術!


お客様の中には、リラックスを目的に美容院に来店しているという人もいるはずです。
もしマッサージの評判がよくなってきた場合は、有料メニューとして取り入れるのもいいかもしれません。
上手に活用すれば集客手段のひとつとしても利用できますよ。

 

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メガネセキ美容室オーナー、ライター、元美容師

投稿者の過去記事

美容師として8年以上勤務。薬剤で手荒れがひどくなり、美容師を辞めて現在はWebライター。
地元で美容室を経営しつつ、Webの知識で集客も行っています。

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