美容師 悩み

美容師の悩みで多い内容と対策・オーナーとしてすべきこと

美容師というのは技術職でありながら、接客もしなくてはいけない仕事。悩みが人より多いのはすぐにわかるでしょう。それを解決するためには、ほとんどの場合、オーナーがポイントとなります。何をすればいいのかわからないオーナーは、美容師の悩みを聞いてみましょう。それで解決できる自信がないのなら、この記事を参考にしてみてください。
Last Updated:2021/6/16

美容師はどんなことで悩んでる?

美容師はどんなことで悩んでる?

技術職でありながら、接客業も兼ねている美容師という仕事。華やかなイメージがありますが、実際に働いている美容師の中は、深い悩みを抱えていることは少なくありません。

  • 給料の割に忙しくて体がもたない
  • ストレスに耐えられない
  • センスがないからと諦めた

上記はよくある話ですが、美容師自身でどうにかなる問題ならいいのですが、美容室のオーナー側で対処したほうがいいケースがよくあります。特に給料面に関しては、美容師のモチベーションに影響される問題。美容師側で見直しを検討すれば、悩みが解決できる可能性もあるでしょう。

美容師の悩み①
仕事がきつい・つらい

美容師の悩みの中で、一番ネックになる問題が、体調面でのケアです。

  • 手荒れ
  • 腰痛
  • 睡眠不足 など

このように明らかに体調が悪化している美容師は、悩みが深刻です。医師から仕事を辞めたほうがいいと言われて、美容師を辞める話もよくあります。また精神的にきつく感じる美容師も多いでしょう。

  • 拘束時間が長すぎる
  • 後輩が先にスタイリストデビューした
  • 集客の方法がわからなくて挫折

このような悩みは美容師同士で共有して、解決できればいいでしょう。しかし現場の雰囲気が悪くなるようなら、オーナー自らが今までの経営スタイルを変えていく必要があります。

美容師の悩み②
人間関係で辞めたくなる

美容師というのは、人とのつながりが大事になります。お客様もそうですが、美容師同士の連携も重要のため、どうしても人間関係が悩みの種になるわけです。

  • 上司の指導がきつい
  • オーナーのパワハラ
  • スタッフが怠ける など

上記は美容師間での、ほんの一部の悩みです。職場での人間関係がギクシャクすると、どうしても仕事がやりにくくなるでしょうから、オーナーの力量がポイントになります。

またお客様とのトラブルも、美容師の悩みとして大きいでしょう。

  • クレーマーが起こすトラブル
  • 美容師側のミスで起こるトラブル

美容師がミスをしてトラブルになった場合は、自身のミスですが、精神的にストレスが溜まるはずです。そこで美容室同士でケアができる環境づくりなど、オーナーがうまく仕組みを作っておきましょう。

一番美容師の負担になってしまうのが、クレーマーへの対処です。この場合は、オーナー自らが対処し、美容師の負担を減らしてあげましょう。

美容師の悩み③
技術に自信がない

美容師は技術力がないと、仕事になりません。そのため上記の人間関係にも関わってきますが、技術に自信がない美容師は、悩みが深刻になってしまいます。

お客様に施術をする場合でも、技術に自信がないと、施術をするたびにストレスを感じてしまうでしょう。その積み重ねが精神的な負担となり、辞めてしまう原因となってしまうわけです。また自分にはセンスがないと思い込んでしまう美容師もいるため、かなりこの悩みは深刻と思っていいでしょう。

そんな美容師がいた場合は、自分が成長しているのがわかる仕組みづくりをしてみてください。自信をつける仕組みづくりをすれば、美容師のストレスは最小限で済みます。

ジュニアスタイリスト カットができる
トップアシスタント モデルを使ってカラーやパーマが1人でできる
アシスタント 理論を把握できて助手もできる
ジュニアアシスタント シャンプーやブローができる

上記はひとつの例ですが、このように役職がわかるようにすれば、モチベーションが下がりにくくなります。もちろんステップアップしていけば自信にもつながるので、技術力に自信がない美容師にはおすすめの方法です。

美容師の悩み④
収入が低い

美容師のもうひとつの悩みは、収入の問題ではないでしょうか。もともと美容師は低収入で有名な職種です。

引用元 賃金構造基本統計調査|e-Stat
  平均給与(千円) 平均年齢(歳)
美容師 255.1 31.2
介護士 244.5 42.6
保育士 244.5 36.7
整備士 302.0 37.6

上記は給料が安いといわれる仕事。全年齢の給料を平均しても30万円にも満たないため、美容師は特に平均年齢も低めになっています。夢を持って就職したのはいいのに、労働時間の割に、収入が少なくて困ったという声も少なくないからでしょう。

特に結婚をする世代になってくると、美容師だけでは家族を養っていけないと、辞めてしまうケースはよくあります。とにかく収入が低いという悩みがある美容師がいる場合は、客単価をアップさせていく仕組みづくりなど、美容室全体の経営方法を変えましょう。

とはいえ、いきなり美容師の給料をアップできません。給料が上がっているという実感を、美容師が少しでも感じられると、悩みが和らぐはずです。「○○のような取り組みをしている」といったように、収入が上がる期待感をもたせてあげてください。

美容師の悩み⑤
結婚・出産後に復帰しにくい

美容師の悩みは、結婚や出産といったプライベートから、深刻になる話もよくあります。男性の場合は上記で紹介したように、結婚後に給料だけでは足りなくなるから、辞めてしまうべきか悩む人も多いでしょう。

また女性の場合だと、出産をする美容師も多くいます。一度出産すると練習などができなくなり、技術に自信がなくなるなど、復帰するのが面倒になって辞めるといった声も少なくありません。そのため、復帰しやすい環境づくりが大事です。

  • 育児給付金を使う
  • 産休育休制度を作る
  • 短時間正社員制度を作る など

つまり結婚や出産があっても、給料の補償があるのがわかるようにすれば、悩みが抑えられるでしょう。

ちなみに育児給付金とは、雇用保険加入者が使える制度。育休を使っている美容師に、一部お金を支給してくれます。

支給単位期間ごとの支給額は、原則として、休業開始時賃金日額×支給日数×67%(ただし、育児休業の開始から6ヶ月経過後は50%)です。

これを使えば美容室側の負担が少ない上に、結婚や出産を控える美容師の悩みも抑えられます。このようにうまく、どちらもが納得できる仕組みを作れば、働きやすい美容室になっていくでしょう。


美容師の悩み⑥
悩みを相談する相手が見つからずに深みにはまる

上記のように美容師の悩みは、例をあげたらキリがないほどたくさんあります。美容室入りたてのアシスタント美容師によくある話ですが、悩みを相談できる相手がいないと、ちょっとしたミスですぐに辞めてしまいます。ストレスが溜まる一方で、解決策が見当たらないのなら絶望してしまうでしょう。

そうならないためにも、ある程度美容師同士が、仲良くなりやすい仕組みを作っておくのがおすすめです。

  • ベテラン美容師の専属アシスタントを作る
  • チーム制で一定期間一緒に仕事をする
  • 美容師主催のバーベキュー大会などのイベントを定期的に開催する

このように交流する機会を作り、悩みを共有できる仲間作りができるように、オーナーが働きかけましょう。

美容室のオーナーとしてするべきこと

美容室のオーナーとしてすべきこと

美容師の悩みの多くは、オーナーが正しく動けば解決できます。

  • 仕事を続けても将来性がない
  • 人間関係が築けるきっかけがない
  • 美容師として続ける自信がない

ただ給料を払っているだけでは、美容師の悩みは解決できません。このような悩みは、次のように対処してみてください。

オーナーがするべきこと①
美容師の声をよく聞いて経営スタイルを変えていく

美容師の悩みは、経営スタイルを変えるいいきっかけになってくれます。つまりお客様から見ても、悪い目で見られている可能性が高いので、早めに聞きだして改善したほうがいいわけです。

美容師の悩み お客様の感じ方
人間関係が悪い 雰囲気が悪い美容室
やる気が出ない 丁寧に仕事をしてほしい
技術に自信がない 上手な人に施術してほしい

このように美容室としてもデメリットばかり。今までと同じ経営をしていても、何もいいことがないので、悩みを抱えた美容師がいた場合は改善してしまいましょう。

美容師の悩み オーナーがするべきこと
人間関係が悪い
  • バーベキューなどのイベントを開催
  • チーム制にして頻繁にメンバーを変える
やる気が出ない
  • 給料がアップできる仕組みづくり
  • コンテストに参加して入賞すればボーナスを出す
  • それと同時に客単価がアップできる取組を開始する
技術に自信がない
  • 助成金などを使って営業時間内にスキルアップさせる
  • 講習の代金は美容室が払うようにする

これらはひとつの例ですが、今までどおりの経営を変える意識を、これを参考にして変えてみてください。美容室の雰囲気が変われば、お店に勢いが出てくるはずです。

オーナーがするべきこと②
コンテストに参加して仲間意識を高める

コンテストに今まで参加していなかった美容室は、美容師が悩んでいるのをきっかけに、参加してみましょう。今までは美容師の技術力を証明するために、コンテストを活用したかもしれませんが、それは二の次にして大丈夫です。

  • 仲間意識を高める
  • 技術力を向上させる
  • 収入アップをさせるきっかけ作り

このように、コンテストに参加する目的を変えてみましょう。美容師の悩みを解決するのが、今できるオーナーのできる対処法です。

オーナーがするべきこと③
新規のお客様は全てスタッフに任せてサポートする

美容師から独立して、オーナーになった人は、今でもお客様を担当して営業を続けているでしょう。ところがこのような立ち位置のオーナーの場合、美容師の悩みがわかっていない人も多くいます。そこで今まで新規で来たお客様は、全て今働く美容師にお任せしてみてください。

  • 美容師が自発的に動くようになる
  • 仲間意識が生まれる可能性がアップする
  • オーナーが経営や集客に時間が使える

美容師の悩みが解決するきっかけになる上に、オーナーの手が空いて効率よく経営ができるようになります。もちろんただ任せるのではなく、サポートしてあげるのも忘れてはいけません。遠くで見守っておき、手が足りなくなれば、素早く対応してあげてください。

美容師の悩みはオーナーのやり方ひとつで解決できる場合が多い

美容師が悩んでしまうのは、今経営しているパターンが、その美容師と合っていないからです。つまり営業のやり方を、オーナーが変えてあげると、解決できるケースもよくあります。売上がアップしないのであれば、なおさら美容師の悩みに耳を傾けましょう。
 

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メガネセキ美容室オーナー、ライター、元美容師

投稿者の過去記事

美容師として8年以上勤務。薬剤で手荒れがひどくなり、美容師を辞めて現在はWebライター。
地元で美容室を経営しつつ、Webの知識で集客も行っています。

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