フリーランス美容師 集客

フリーランス美容師の集客法を5つの媒体別に解説!時代に左右されない最高のツールとは

最近、少しずつですが増えてきたフリーランス美容師。ただ、フリーランス美容師になって大変なのが集客です。フリーランスになると勤めていた頃と違い、集客を含めて全て自分で管理しないといけません。そこで今回は、フリーランス美容師として活動している筆者の経験談も含めてフリーランス美容師の集客法、SNSの使い方をシェアします。
Last Updated:2021/6/28

”フリーランス”美容師は個人事業者とは違うの?

”フリーランス”美容師は個人事業者とは違うの?

フリーランス美容師と個人事業者は、似ているようで違います。個人事業者の場合は、店舗を持って仕事をしている人がほとんどです。それに比べフリーランス美容師の場合は自分の店舗を持っていません。この「店舗があるか?ないか?」が一番の違いと言えます。

”面貸し”と”業務委託”でも内容は変わる?

面貸しと業務委託の違いは、お客様が「美容室の顧客か?美容師の顧客か?」です。これだけじゃわかりづらいですよね。面貸しと業務委託をひとつずつ詳しく説明をしていきます。

面貸しの美容師とは?

面貸しとして働くフリーランス美容師は「自分のお客さんを施術するため」に美容室に手数料を払います。美容室は、あくまで仕事をする上で「借りるだけの場所」というポジション。面貸しの場合は、全て自分でお客様を管理をしないといけないので、集客、予約管理などが大変という部分があります。その代わりに働く上での自由度は高いのが特徴。

一般的に面貸しは、自分の顧客なので美容室に払う手数料は低く美容師側の取り分が大きいです。美容室は、フリーランスで働く美容師のために集客する必要もありません。面貸しを受け入れる美容室側からすると、席が空いていたら貸すだけで不労所得収入の手数料がもらえるので低リスク、ということがメリット。

面貸しの美容師のデメリット

面貸しのフリーランス美容師は、手数料も低く取り分も多いですがメリットばかりではありません。

面貸しのフリーランス美容師として働くには大前提として「ある程度の顧客」と「情報発信ツール」をもっていないと難しいです。美容室側は、特に情報発信をしてくれるわけではないので集客を含めた情報発信できるプラットフォームをもっておかないといけません。

会社員時代と違い、お客様を施術するだけではないです。多くの面貸しで働くフリーランス美容師は、この集客という部分に苦労して辞めていきます。

業務委託の美容師とは?

業務委託で働くフリーランス美容師は「美容室側が集客したお客様」を手数料を払い担当します。

面貸しとの違いは「集客をしなくていいので手間が省けて集客での苦労が少ない」というところ。美容室が宣伝広告費を払って集客してくれるので、感覚的には勤めていた頃と近い働き方になります。隙間時間に副業として働く人には、おすすめの働き方だと思います。

業務委託の美容師のデメリット

業務委託で働くフリーランス美容師のデメリットは、美容師側の取り分が面貸しより低いところです。当然になってきますが、コストをかけて美容室側が集客をしてくれるので取り分は少なくなります。美容室との契約の種類によっては、1時間あたりの時給が1,000円以下になってしまう場合も多いです。

フリーランス美容師がすべき集客方法

フリーランス美容師がすべき集客方法

フリーランス美容師として働くなら集客ができないと話になりません。私自身もフリーランスになって集客することの難しさを痛感した記憶があります。どんなに技術レベルが高くても、お客様が来店されないと意味がないのが現実です。

集客に関しての方法をまとめてみました。

ブログでの集客

ブログで集客する上で必要なのが圧倒的な継続力と根気です。10~20年以上前だったら、簡単にブログで集客ができたかもしれません。現在では、ブログを書いてもSEOの知識やライティング技術をもっていないとブログで集客するのは難しいです。

さらに、ブログはSNSと違い即効性が薄いため最低でも半年以上は継続しないと読者が増えません。「ブログを書いた数日後に集客できるということはない」と思ったほうがいいです。その代わりにブログを継続してひとつのコンテンツにと成立すれば、かなり強力な武器になります。

もし、ブログで集客を望むなら、勤めているときから執筆をしていたほうが良いでしょう。

SNSはInstagramが人気

SNSといえば美容師限らず多く人が使っている情報発信ツールです。その中でも美容師というジャンルを考えるとInstagram(インスタグラム)が人気。Instagramは、Twitterと違い画像も必ず投稿しないといけません。SNSのジャンルで言うならFacebookとTwitterの中間みたいなものです。

フリーランス美容師を含めて多くの美容師が集客のためにヘアスタイル画像をInstagramに投稿しています。実際に、お客様が持ってくるヘアスタイル画像はインスタグラムの画像がほとんどです。ある意味、インスタグラムは美容師のウェブ上のヘアスタイルブックと言ってよいでしょう。

読者の方も知っている通り、Instagramは“ハッシュタグ”の機能を使うことで投稿してすぐに「いいね」がついたりします。つまり、情報発信をする上で「即効性が高い」ということです。

欠点としては、多くの美容師がInstagramをしているため埋もれてしまいがちだという部分。全国何万人といる美容師の中から目を引く投稿をするのは至難の技です。簡単にアップしやすい反面、情報として埋もれやすいということを覚えておきましょう。

広告で集客するなら

広告で集客するならホットペッパー一択と言えます。多くの美容室の新規のお客様は、ほとんどホットペッパーを見て来店されます。それくらい広告というジャンルでホットペッパーは圧倒的シェアで一人勝ちしていると言えます。

ただし、ホットペッパーで広告を打つ場合は多額のコストがかかるので要注意。SNSなどは無料でできますが、ホットペッパーとなると数万~数十万かかると思っておいたほうがいいでしょう。

ホットペッパーに載せる場合は、何かしらの割引をしたセットメニュー作るのが定番です。コストをかけて集客をするなら、ホットペッパーはかなり強力なコンテンツなので広告を打つことをおすすめします。

チラシでの集客は高齢層に有効?

一昔前まではチラシで集客が主流でしたが、現在チラシで集客する美容室はかなり減りました。「みなさん、自宅のポストに入っているチラシをちゃんと読んでいますか?」ほとんどの人がすぐにゴミ箱に捨てると思います。現在では、集客としてのチラシの効果はそのようなものです。

フリーランス美容師として働く場合、時間の使い方が大事になってきます。チラシで集客になってくると自分でチラシを配布しないといけなくなり、かなりの時間が使われてしまいます。コストもかかり、今の時代にそぐわない集客方法からもしれませんが、デジタルに弱い高齢者向けにチラシを配布するならありです。

お客様の口コミ

口コミは、時代に左右されず集客できる最高のツールだと思っています。理由は以下の通りです。

  • コストがかからない
  • 美容師側は時間もかからない
  • 再来率が高い

口コミはコストもかからず、美容師が仕事している間にお客様が宣伝してくれます。さらに、口コミによる紹介で来店されたお客様の再来率は、統計的に見ても高いのが特徴。再来率が高いわけは、来店動機が「値段の安さ」とかではなく、紹介してくれたお客様への「信用」という理由で来店されているからです。

ただ、口コミは諸刃の剣と言える部分もあります。良い口コミをしてもらるときもあれば悪い口コミをされるときもあるからです。

みなさんも居酒屋に行った時にスタッフの態度が悪かったり、料理がイマイチだったりして友人に話した経験はありませんか? 来店してくれたお客様を満足させられないと、悪い口コミが広まってしまい逆効果になるので美容師としての実力と経験値が大事になってきます。

フリーランス美容師が予約を取るときのポイント

フリーランス美容師が予約を取るときのポイント

フリーランス美容師としてお客様の予約を取るときの大事なポイントは「次回予約を促す」です。大事な理由は、2つあります。

  • マンツーマンでしないといけない
  • 記憶に残す

フリーランス美容師として働くと、お勤め時代と違いアシスタントがいません。シャンプー、パーマの液付けなど全て自分で行わないといけないため、1日に対応できるお客様の数が限られてきます。

美容師側としては、お客様の予約を隙間なくパズルのように埋めていきたいのが正直なところ。キレイに予約を埋めるためにも、来店してくれた日に次回の予約日の声かけをしておきましょう。

もし、その日に次回予約が無理でもお客様の頭に「予約」というワードが残っていたら経験上、早めに予約をしてくれる場合が多いです。意外とお客様は、「美容室に行こう!」と思ってから1~2週間経つことが多いので、こちらから予約を誘導してあげることが大事。

フリーランス美容師になって良かった点と苦労した点

フリーランス美容師になって良かった点と苦労した点

フリーランス美容師になって良かった点と苦労した点をお伝えしていこうと思います。フリーランスを目指している方の参考になれば嬉しいです。

フリーランス美容師になって良かった点

フリーランス美容師になって良い点は「圧倒的な自由度」に尽きると思います。自分のペースでお客様と向き合えるので仕事中に周りから急かされることもありません。さらに、後輩教育もないので自分の時間が増えます。

お勤め時代は、サロンワークが終わった後に後輩の練習を見たりしていたので自分の時間が全くと言っていいほどなかったです。家に帰り着くのが23時くらいで、それからご飯の準備やお風呂に入ったりしてると深夜2時が当たり前の毎日でした。

今では毎日、夜の20時前には自宅に帰れるので読者や趣味に時間を使えます。

フリーランス美容師になって苦労した点

苦労した点は、ズバリ収入面です。雇われているときだと宣伝広告は美容室側がやってくれるんですが、フリーランスになると全て自分でしないといけません。

フリーランスになって最初の頃は、宣伝しなくても既存のお客様に来店してもらって収入も確保できる場合が多いです。しかし、1年くらい経つと少しずつ客数が減っていきます。理由は、簡単でどんなにすごい美容師さんでも「再来率は90%」と統計的に決まっているからです。

この計算式で推測すると、10人来店されたら1人は確実に失客してるということになります。つまり、10人に1人は何かしらの手段で集客しないとお客様は減り続ける、ということです。

この部分を理解して集客をしないと、いつの間にか客数が減って売上も下がってしまいます。それくらい、勤めていた時代は美容室の宣伝広告に対して依存していたということです。

フリーランスになるなら、貯金など収入面でのケアを考えてならないと僕みたいに苦労するので気をつけてくださいね。

フリーランス美容師に大切なことは自己管理

フリーランス美容師にとって大切なことは、「自己管理」です。集客のためのブログやSNSの毎日更新、売上管理、パーマやカラー比率、再来率など管理することがたくさんあります。お勤め時代は、やらなかったであろう税金の管理や確定申告なども自分でしないとけません。

フリーランスになったら自分を叱ってくれる上司もいないので、自分に甘くなり自己管理が適当になりがち。雇われていた時代と違い、プレイヤーではなく経営者としての目線で働かないとフリーランスは成立しません。

ほとんどの美容師さんが、自己管理ができずに次第に売上が下がり、辞めていくのが現実です。全ては、お客様のために「何をすれば喜んでもらえるか?」「自分にできる新しいサービスはないか?」常に自問自答しないとお客様は離れていきます。

独立してお店をオープンするという選択肢もありますが、その前に一度フリーランスの美容師として活動してみてはどうでしょうか?

宇井一八フリーランスヘアスタイリスト兼ウェブライター

投稿者の過去記事

福岡理容美容高等専門学校を卒業。2店舗のサロンを経て2017年にフリーランスのヘアスタイリストとして活動をスタート。カラー比率は、80%以上でブリーチを使ったカラーや明るい白髪染めなど、あらゆるヘアカラーが得意分野。
現在は、ヘアスタイリストとして活動の傍らウェブライター業や百貨店とUUU計画(ユーケイカク)という名前でアートイベントの主催を運営中。
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